第95話 エルフの弓使い

「あなたがレベッカですわね?」

「はい、校長先生」


 ライカに修練場に呼び出されたラウロの部下レベッカは、ライカを前に緊張をしていた。


「あの、何かあーし……私に至らない点があったりしたんでしょうか?」

「いえいえ、とんでもないですわ。僅か3日で中級になれた腕前、レンご主人様も私も高く評価していてよ。ただ、弓使いと聞きましたので、実際に腕前を見せて貰おうと思っただけですわ」


 修練場をぐるりと見回したレベッカは、200メートルほど奥に的が5つ用意されているのを確認し、頷いた。


「校長先生にお見せするほどの腕じゃねーんですけど。なるほど。弓を射ればいーんすね?」

「ええ。基本技能のみで、ここからあちらの的の内4つを全て5射ずつ射貫いて見せて下さい」

「……結構距離ありますね。それに3射、4射じゃなくて5射ずつっすか? あまり聞かないやり方っすね」


 この世界で弓の腕前を見る場合の定番は3射。まれに4射。もちろん、尽きるまで次々に矢を放つという訓練や、複数の的に順に放つ訓練などもあるが、数を限定し、その数が5射というのは珍しい。

 なぜそんなことを、とレベッカが怪訝そうな表情でライカを見上げると、ライカは微笑んだ。


「慣れないやり方だからこそ腕前が見えるのですわ……基本技能を十分に育てていれば、その範疇で実行可能です。基本技能に不足があれば、どこかでモタつきがでます……道具はこれを使いなさい」

「弓なら自分の弓がありますけど?」


 戦士系の多くは使い慣れた武器を好むが、中でも弓使いはその傾向が強い。

 相手が動かない的であり、自分が使うのが剣や斧であれば、間合いや重心の違いがあるにせよ、少なくとも振り回して当てることは出来る。当たるだけで斬れないとしても、的に当てることはできるのだ。

 しかしこの世界の、人の手で作られた弓となると初弾から当てることは難しい。

 弓にはそれぞれ癖があり、放った矢がどういう軌道を辿るのかは実際に射ることでしか確認が出来ないためである。


「自分の弓が引けるのは当然ですわ。護衛をするのなら、敵を倒して奪った弓も使いこなさねばならないこともあるでしょう」

「……と、言われましても」


 レベッカはライカから受け取った弓と矢を確認する。

 サイトやスタビライザのない、いわゆるベアボウというものに似ているが、そうした知識のないレベッカには、見慣れぬ形状の小さな弓にしか見えない。


「変った作りっすね」


 握る部分――ハンドル部分は樫か枇杷か。とても堅そうな木材で作られ、表側に薄い金属の板が張られていて、小さな穴が幾つか空いている。

 上下のストリングスを張る部分――リムには見慣れぬ金属が使われており、よくしなるが、力を入れても折れる様子はない。

 弦は、これだけはレベッカも使っている麻製であるが、


(弦が妙に太いっすね……選定ミスでなく、これが必要な太さとすれば、相応の射程距離があるってことっすかね)


 ビイン、とげんを弾いて、見た目通りの硬さがあることを確認すると、ハンドル部分をしっかりと握り、ゆっくりとげんを引いてみる。

 弓力――弓を引く際に必要な力。弓自体の強さのことでもある――は普段使っているものと大差はない。ただ、少し引いた後に妙な抵抗があるのが気になる。


 正しく下側のリムがやや固めになっていることを確認したレベッカは、矢の検分に移る。

 矢はレベッカが見た限りは素直なもので、羽は三枚。鏃は小さな鉄製で、全体のバランスはレベッカが使うものによく似ている。

 矢を軽く曲げ見た感じは、やや固め。遠間を狙うのに適したものだ。

 後は弓と矢にどんな癖があり、弓と矢の硬さが合っているかだが、そればっかりは射ってみないと分からない。


「試射はしてもいいんすよね?」


 弓と矢をチェックするレベッカの姿をどこか懐かしそうに眺めつつ、ライカは頷いた。


「ええ、4射さしあげますわ。一番左の的を試射にお使いなさい……矢は学園の訓練で使っているものと同じですから、弓の特性をしっかりと見抜いて下さいね」


 試射用の物を除けば的の数は4つ。それぞれに5射。加えて試射が4射。ライカから受け取った箙に、24本の矢が入っていることを確認し、レベッカは自前のフィンガータブ――指を保護するためのプロテクターの一種――とアームガードを装着しながら的に向きなおる。


「では……始めます」


 まずは一射。レベッカはゆっくりと弓を引きつつ、弓と弦の癖を読む。

 この世界で使われている弓は何種類かあるが、比較的多く使われているのは短めの洋弓で、今回レベッカが借り受けたものがそれにあたる。


(……妙に感触が固めなような……弦のせい? それとも弦にリムに見合うだけの重さがある? 抵抗が強い感じ……ま、いっか初手は普通より弱めに射った場合の射程の確認)


 レベッカが普段使っている弓の射程距離はおおよそ350メートルで有効射程はその半分程度である。

 200メートルとなると、自分の弓でも当てられるとは限らない。

 矢が放物線を描いて落ちることを想定し、40度ほど上を向いて狙う。

 この距離、この角度でレベッカの弓であれば適切な引きは常の8割ほどである。放たれた矢は、まっすぐ的の方向に向かい、放物線を……描かなかった。


「はい? え? なんすか? 落ちない?」


 いや、落ちた。

 放物線を描いたが、その頂点にいたる時間は6秒ほどで、それは的に当たるだろうとレベッカが想定していた時間と大差なかった。

 矢は、遙か彼方まで飛び、村を囲む塀の外に落ちていく。


(……あの引きであれだけ飛ぶ? 塀の向こうで落着点は見えなかったっすけど、飛距離は軽く700メートル以上。矢の速さもやたら速かったすね……あり得ない距離っす)


 遠間とおあいを狙う際、矢は放物線を描くため、狙いを付ける際には実際よりも上を狙うものだが、その結果として、矢は的を越えるまで落ちることもなく、遙か遠くに飛んで行った。

 レベッカは弓を確認し、新しい矢を取り出してじっくり検分をする。


(矢は訓練で使ってたものと同じというのは本当みたいだから……弓が特殊? 確かに妙な作りだけど、構造は普通の弓に見える……さっきのは、そんなに力を入れずにあれだけ飛んだんだから、本気で射ったらどうなるのかな? うん、試そう。そのための試射なんだから)


 レベッカは二本目の矢をつがえ、今度は全力で弓を引く。

 狙いは敢えて先ほどと同じ40度上。


(?! 何この感触……力を入れたら入れた分だけしっかりと手答えがあって、引き切れる気がしない……まあいい。さっきと同じ角度で)


 放たれた矢は、先ほどと同様、塀の外に飛び去っていった。

 異なるのは落ち始めるまでに8秒ほどを要したということと、恐らくは倍くらいの距離を飛んで、森の中に落ちただろう事だけだ。


 遠くを狙って矢を放てば普通は放物線を描く。

 弓や矢の性能によって、その放物線の軌道は変化する。

 だから、基本技能によって左右を合わせることはできても、上下を合わせるには、弓の性能を理解していないとならない。試射を必要とする理由はそこにある。


「……それにしたってあそこまで落ちないってのは異常っす。ううん、落ちない矢はないっす……飛距離が違いすぎる? てことは、速度が違う?」


 この世界に於いて物理学は一般的ではないが、弓使いとして矢の軌道が放物線であることと、その放物線は速度、角度によって変化するということを技能によって理解していたレベッカは、なぜそうなのかは分からぬまでも、何が起きているのかを理解した。


「あら。二射で気付くとは思っていませんでしたわ……」


 レベッカの弓を見て、ライカは楽しげに、そしてどこか懐かしそうにそう言った。


「……何か仕掛けがあるんすね?」

「そうね。でも大体あなたの予想通りよ。種明かしはあなたが射ったあとにしましょう……試射、もう少し増やしましょうか?」

「いえ……不要っす。護衛の際に敵から奪った弓を使うなら、十分な試射なんてやる暇ないっすから」


 レベッカは最初と同じ程度の力で、今度こそ的の中心センタースポットを射貫くように、僅かな仰角――10度に満たない程度――をつけて的を狙う。

 放たれた矢は低い放物軌道を描き、2秒と少しの時間で的の中心を射貫いた。


「うん。当たった」

(あれくらいの角度で、ようやくイメージ通りの放物線っすか……どれだけ早いんすかね、この弓は)


 上空の風の影響などを考慮しない場合、仰角が同じなら、速度が速いほど放物線の頂点は遠くなる。

 そして、速度が同じ場合、仰角が45度でその距離は最大となり、それ以上だと到達距離は短くなる。極論、仰角90度で射ると、矢は真上に飛んで射点に落ちてくる。

 また、45度以下でも矢の到達距離は短くなる。真横に射れば、射点が放物線の頂点となるため、あとは落ちるだけである。

 だから射手は、距離によって適切な角度を感覚的に理解して射る必要がある。

 今の矢の速度の場合、仰角83度ほどと仰角7度ほどで放つと200m先の的に当たるわけだが、レベッカは試射の結果と基本技能によって、適切な仰角を感覚的に理解し、より風の影響を受けにくい低めの仰角を選択したのだ。

 ちなみに左右へのブレは、風の影響がなければ技能によって、かなりの部分が低減される。


「慣れない弓で、この距離なのに、三射目で命中ですか。思っていたよりもやりますわね」

「マグレっすから。あーしとしては今ので感覚掴んで、次で当てる予定だったんす……それにしてもこの弓、なんでこんなに速いんすか? 付与魔法っすか?」

「あら、種明かしする前に答えに気付いたのね? なるほど。これは国内に並ぶ者がいないとされても納得ね」


 ライカの褒め言葉に、レベッカは微妙そうな表情をする。


「……ラウロ様から聞いたんすか? 過大評価っすよ。あーし程度なら、国内に少なくとも3、4人はいます」

「なるほど。ヒト種の中で最高ではないにせよ、五指には数えられるということね? それで、試射は続ける?」

「もちろんす、こんな面白い弓は初めてっすから」


 レベッカは箙から矢を5本抜き、二本を左手に、二本を右手に、一本を口に咥えて的に向かって立つ。


「それは試射、なのかしら? 最後の一本の筈ですけれども?」

「試射っすよ。だから射るのは一矢のみ。でも本番は5本っすからね。それに合わせた持ち方の練習っす。あーしは矢を取るのがあんまりうまくないもんで」


 レベッカは右手に持った内の一本を番えて的を狙う。

 左手に持った矢が多少邪魔になるが、こういう持ち方で射った経験がないわけでもない。

 弓によっては、こういう持ち方ができないものもあるのだが、今使っている弓は、干渉する部分がどこにもなかった。


(面白い、いい弓っす)


 放った矢は、綺麗に的の中心を貫いた。


「それで、試射は終わりでいいのかしら?」

「そうっすね。もう少し遊んでみたいっすけど、癖は掴んだと思うっす」

(あれだけの速度で矢が放たれる理由は興味深いっすけど、あーしは魔法のことはからっきしっすから、そこは諦めましょう)

「では本番をどうぞ」


 ライカに言われ、レベッカは矢を5本の矢を先ほどと同じように持つ。


「……射る順番の指定とかありますか?」

「お好きに。ただし、残り4つの各的に対して5本でお願いしますわ」

「りょーかいっす……それじゃ、五月雨に行くっす」


 修練場に矢を放つ音と、矢が的に刺さる音が響き、的に刺さる音に次の矢を放つ音が重なる。

 それが繰り返され、5本の矢が的に突き刺さった。


「次、行くっす」


 レベッカは5本の矢を取り出し、先ほどと同じように保持すると、続けざまにそれを放つ。

 どの矢も、ほぼ中心と言っても良い部分に突き刺さっている。


「3回目っす」


 次々に矢を放つ最中、的に当たる、タアンッという音が、バキュッという音になる。

 先に刺さっていた矢のお尻の部分に命中して、矢が裂ける音だった。

 その音に、一瞬レベッカの視線がそちらに向かうが、次の瞬間には次の矢を放っていた。


「この距離でやりますわね」

「マグレっすから……で、ラストっす」


 4周目が終わってみると20本すべてが中央に当たっており、前に刺さった矢に突き刺さる継矢が2本あった。


「なるほど。最近まで職業は初級だった割に、技能はよく鍛えてありますね……これが今のヒトの弓使いのほぼ最高峰ですのね」


 ライカは、レベッカにお貸しなさい、と手を伸ばして弓を受け取る。

 そして、レベッカに渡した物と同じ内容の箙を取り出すと、一本だけ矢を取り出す。


「見なさい……これがエルフの弓使いですわ」


 一本の矢を放つライカ……の姿がブレた。

 長く、ビィィィンという音と、ブゥゥゥンという音が聞こえたかと思えば、続いてダーン、という音が的から響く。


「なんすかそれ……」


 箙の中には矢が4本だけ残っていた。

 そして的の中央には沢山の矢が突き立っていた。


「速射ですわね……レンご主人様はこれをあまり好まれませんが、戦いでは必須の技能ですわ」


 日本の弓道では、狙いを十分に定める前に弓を放ってしまう事を早気はやけと呼ぶ。

 実戦よりも求道の手段となりつつある日本の弓道には、いわゆる速射が求められる機会はほとんどないため、早気はやけは心の病とさえ言われている。

 洋弓でも遠くに置いた的を狙う際に、思ったように射ることができなくなるターゲットパニックというものがあるため、洋の東西を問わずに発症する病なのかもしれない。

 レンはたまたま創作物でそうした話を読んだことがあり、弓での速射は悪である、と漠然と思ってしまっているのだ。

 ちなみに、レンも技能的にはライカに似たような事はできるが、そういう先入観が邪魔をしており、速射を披露することはあまりない。


 実際には、的に当らずとも、その付近を射貫くことができるのであれば、速射は出来ないよりも出来た方がいい。

 仮に半分外れるとしても、矢の数を気にせずに済むのなら、じっくり時間を掛けて射るよりも2倍の速度で射る方が戦場では遙かに強い。

 速射は戦場では必須の技能なのだ。

 何しろ、当たるか外れるか分からない矢が降り注ぐなら、相手はそれを無視できないのだ。

 速射の有効性については某素人艦長さんの「弾幕薄いぞ!」という台詞がすべてを物語っている。


「射る音も、的に当たった音もひとつにまとまってたっすよ? どんな速度で射たんすか?」

「目にも止らぬ、ですわね」

「狙う時間もなかったっすよね?」

「あら、ちゃんと狙って当ててましてよ?」

「だからなんで当たるんすか? そういう技能っすか?」

「あなたと同じ条件ですわ。職業は中級の弓使いで、使ったのは基本技能のみ……ですが私の弓の腕は英雄の時代から鍛え続けたものですもの。狙いを付ける時間を短縮する基本技能を育て続ければ、これくらいには至れますわ……ちなみにこの弓は疾風はやての弓と言って、レンご主人様からお預かりしている迷宮産の品ですわ。使い手の魔力を吸い出して、矢の速度を2倍に強化し、射る速度も僅かに強化しますの……レンご主人様はまた別の疾風はやての弓をお持ちですので、お揃いですのよ?」


 ライカはそう言って、弓のハンドル部分を愛おしげに撫でる。

 が、レベッカは、それどころではなかった。

 今目の前で起きたことについて、自分なりに解釈して、自分がそこに至る方法を考え、そして絶望した。


 英雄の時代から鍛えたとライカは言った。

 つまりは600年の時間を掛けてそこに至ったのだ。ヒトの身ではどれだけ頑張っても修行に使えるのはせいぜい残り4~50年。それ以上となると力も視力もどうなっていることか。

 絶対に到達できないゴールを見せ付けられ、レベッカは肩を落とした。


 そんなレベッカを見て、ライカは微笑んだ。


「……あなたは幸運ですわ……学園で学んだ錬金術師が作るポーションがあって、あなたにたゆまぬ努力を続ける意志があるのなら、あなたは30年ほどで今の私のいる場所に辿り着けるのですから」

「?! どういう事っすか」

「ポーションを使っての訓練ですわ……私はポーションなしで、常に余力を残しつつ、他の訓練も並行しての600年でした。ポーションがあって、余力を考えず、弓のみに専心するのであれば、20分の1程までに短縮できると思いますわ」

「30年っすか……はぁぁ……」


 深い溜息をつくレベッカに、ライカは首を傾げた。


「諦めますか? 確かにヒトの生では、生涯の半分近くに匹敵する時間です。子を産み、育てるのであれば、修行ばかりと言ってもいられませんか」

「いえ、600年と比べたら十分に手が届く時間だから安心したんす……でもポーションは自分で作れた方が出費は押さえられそうっすし、錬金術も勉強すべきっすかね?」

「前向きですのね。確かにその方が、最終的に必要になる時間は短縮できるかもしれませんわね……でしたら錬金術は地元の中級の錬金術師に習うと良いですわ。そして、十分に技能が育ったら、また来なさい。入学は許可出来ませんが、職業を得るための試練に同行させる程度なら許可してさしあげますわ」

「……ありがとうございます……でもなんでそんなに良くしてくれるんすか?」

「あなたがヒト種最高の弓使いになったとき、王立オラクル職業育成学園の名と、その訓練方法を広めて貰うためですわね……それはレンご主人様の願いに繋がりますもの」

「まあ何でもいいっす……で、ものは相談なんですが、その弓、譲って貰えたりは」

「ダメです。ああでも、あなたが弓使いとして最高峰を目指すというのであれば、これを貸してあげましょう」


 ライカはポーチから別の弓を取り出してレベッカに手渡す。

 全体が木で作られたそれは、この世界の普通の弓に見えた。


「魔法の弓、ですわね……魔力を込めて引くと、矢が生まれますの。矢が生まれる速度が私について来れませんので、私は使えませんが、あなたの速度なら、これでも十分に武器になる筈ですわ」

「え、それってまさか英雄の時代の? いいんすか? 暫くは返さないっすよ?」

「それは使ってませんから、神殿にでもことづけてあなたが死ぬときに返すようにしてくれれば構いませんわ……でももしも、あなたがその弓では速度が足りないと思うことがあるならまた来なさいな」

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