第79話 進歩と喪失
その後、学園内の各種施設の視察を行ったルシウスは、村内のその他の施設を確認をした。
帰ってきた村民たちの畑、神殿、温泉、資材置き場、村の広場、一通り見て回ったルシウスは、違和感を覚えた。
ルシウスは、村の通りで腕組みをしつつ違和感の正体について考えを巡らせる。
(村人が少ない……のは、まあ、再生したばかりの村なのだから当然だ。神殿と温泉には驚かされたが、魔法を使った建築だからだろう。資材置き場の資材の量にも驚かされたが、他種族の件で緊急増産したというのは納得できる話だし、学生の訓練でも作るから増える一方というのもまあ分かる……道路が綺麗に整っているのは魔法によるものだし、畑の作物が見事なのも肥料の影響だ……はて?)
どこかおかしい点があったかと問われれば全部だ。だが、それらは説明が付く違和感であり、こうして引っかかりを感じるようなものではない。
「どうかしましたか?」
「うむ。違和感があるのだが、説明が出来ないのだよ。何かが足りないように思うのだが……そう……生活に密接な何か……村人を受け入れたときに驚かれたことはなかったかね?」
「沢山ありましたね。まず専門の鍛冶屋がいませんし、専門の錬金術師もいません。何かあったらどうするんだって言われましたよ」
「それらは、学生や教師が代替するからだと理解できるのだ。だがもっとこう、自然ならあってしかるべき物がなかったというか」
「あー、ふたつ、足りなさそうなのがありますね。ひとつは雑貨屋。もうひとつが食肉生産施設」
「それだ!」
ルシウスは、我が意を得たりとばかりに大きく頷いた。
「雑貨屋だよ。この規模……いや、
ルシウスは視線をつい、と動かして、近くの家の庭先で座り込んでいる鶏を見つめる
「鶏はいるようだが?」
「個人レベルで鶏を飼う程度はしていますけど、酪農に関してはやってるヒトがいないんです」
「だが食堂のメニューは肉料理が多かったようだが……ああ、学生が集めた肉だと言っていたか」
「ええ、肉に関しては魔物や獣の物が手に入るので、本当に売るほどあるんです。実際、サンテールの街にも輸出してますけど、そんなわけで、この村では酪農はほとんど行われていません」
「ほとんど? 少しはやっているのかね?」
「馬を飼育しますから、そのついでに牛をって感じですね。鶏にしても牛にしても、肉じゃなく卵と牛乳が目的です」
広い牧草地はないが、あちこちに芝の代わりに牧草を植えていて、牧童が馬や牛を引いて散歩させるのだ、とレンはどのような運用なのかを説明する。
そして、いずれは周辺の魔物が減って獲物が獲れなくなるだろうから、サンテールの街に向かう途中に放牧可能な場所を作るつもりはある、と付け加える。
「あ、ルシウス様、ご無沙汰しております」
村の広場から神殿に向かう途中、アレッタとシルヴィがレン達を見付けて声を掛けてきた。
「おや、アレッタ嬢。久し振りですね」
「ルシウス様、本日は神殿の宿舎に泊まられるとか?」
「耳が早いですね。ええ、コンラードから薦められたので、試してみようかと。先ほど神殿を視察しましたが、中々面白い仕掛けが多くて飽きませんね」
「面白い仕掛け、ですの?」
「壁面に氷水をゆっくり流して建物内部を涼しくしたり、風の通り道に湿らせた薄い布を掛けて、風の温度を下げたり、ですね」
この世界の平均気温は日本よりも暑い。四季はなく、春と夏の繰り返しであると言っても過言ではない。地域差が大きく、砂漠地域、氷雪地域などもあったりするが、どの地域も概ね四季ではなく二季に近い。特にこの辺りでは、乾期、雨期のタイミングの違いから、辛うじて冬かな、という季節はあるが、基本的に大半は蒸し暑い。
だから、様々な暑さ対策がある。
レンがやったのはその延長線上にある方法で、手法としては新しいものではない。ただ今までは、やりたくても氷が手に入らなかったり、濡らして長期間屋内に下げても黴びない布がなかったらやってなかっただけの話である。
その辺りの説明を受けたことがあったアレッタは、ああ、あれですか、と頷く。
「氷をあれほど使えるのはこの村だけでしょうけど、もっと狭い部屋を冷やすだけなら別の方法があるらしいですわよ」
「なんと、それは本当ですか?」
ルシウスはくるり、とレンの方に視線を向ける。
レンは苦笑いを浮かべながら頷いた。
「今日、神殿に宿泊するなら見られますよ。魔石を使った……本来は冷蔵庫って言う道具なんですが、その冷気を狭い室内に流し込む魔道具ですね」
冷蔵庫の魔道具による冷却は熱交換を必要としない。
ただ魔法で物質の温度をほんの少し下げるだけだ。
だから、冷蔵庫を部屋の中に置いてドアを開いておけば、それだけで冷気が零れ出す。その冷気を風の魔道具で室内に循環させれば簡易冷房のできあがりである。
ただし、部屋には気密性などないし、石の壁には断熱材も入っていないため、冷蔵庫の中程には冷やせない。
簡単に作れそうな仕組みだが、今までは肝心の冷蔵庫がなかったのだ。
英雄の時代にはある程度使われていた冷蔵庫だが、作り手を失って600年。今では動く品は残っていない。
「……レン殿は魔道具を自在に作るのだな」
「まあ、こうなったら便利かな、と思ったのが作れちゃうのが魔道具ですから」
魔道具の本体は魔法陣と魔石であり、その配置と組み合わせのパターンで、色々な品が作れる。
地球風に言えば、基板だけで物理現象を引き起こせる、と言えば近いだろうか。例えば扇風機には風を生み出す機構――モーターとプロペラ――が存在するため、直径1センチ、厚み2ミリでは大した風は起こせない。が、魔道具であれば、その制約がなくなるのだ。代わりに魔道具間の干渉や、相性の問題があり――基板にも似たような話はあるが――その辺をうまくすり抜ける技量こそが、魔道具の作り手の腕前とされる。
地球でも作れなかったような品が簡単に作れてしまうため、かつてのプレイヤーは様々な
そして、レンもその一人だった。
と、それまで後ろに控えていたアレッタが、シルヴィに声を掛ける。
そして、シルヴィがレンのそばに歩み寄った。
「……失礼します。お師匠様、あのお話をしておいた方がよいのではないかと、お嬢様が」
「あの話?」
「魔道具と魔石の専売の件ですわ」
「あー、あれか……レイラ経由で王太子に相談しようかと思っていたけど、先にルシウスさんに話しておく方が間違いないか……うん、アレッタさん、ありがとう」
「専売の件? 私に? しかも食料関連ではなく魔道具と魔石かい? 今度は何を始めようとしているのかね?」
ルシウスがレンに胡乱な視線を向ける。
さすがに、連日、色々と騒ぎを起こしすぎたかと反省しつつも、レンはポーチからミカン箱ほどの大きさの木箱を取り出し、その上に魔石ランタンと緑色の魔石を置いた。
「こちらは普通に流通している魔石ランタンです。で、こちらはこのランタンで使う魔石です……実はこのランタン、最近、王都では少し安くなってるんですけど、ご存じでしたか?」
「いや、初耳だが、まあ、卒業生が作って売りまくっているのではないかね?」
「半分正解です。魔石ランタンって、初級のレシピで作れますから、今までも迷宮産出品ではなく普通に作られた品が流通していたんです。卒業生じゃなくても作って流通させることができていたのに、なぜ、今になって安くなったのかというと、はっきりとした理由は今のところふたつです。ひとつは冒険者の戦闘系の職業が育ったことで、必要な素材が安価に入手できるようになったからです。もうひとつは、ポーションで回復しつつ魔道具作成を行うようになったことで、生産量が数倍に増えたからです」
「原価が安くなり、作れる量が増えたから安くなる。うん、自然なことだ。よいことではないのかね?」
「短期的には良いことですね。ところで、さっきお話しした冷蔵庫の魔道具、安くなったらご自宅に欲しいと思いませんか?」
「使ってみないとなんとも言えぬが、まあ、あったら良いだろうな、とは思うな……安くなるのかね? 使えるようなら、職場にもだな」
ルシウスの問いに答えずにレンは、形状が異なる、懐中電灯のような形の魔道具を台の上に置き、その隣に緑の魔石を並べる。
「卒業生が頑張れば、便利な魔道具はどんどん増えていくでしょうね。俺だって色々と作りたい物はあります」
そう言いながら、細かな魔道具と魔石を並べ、箱の上はすぐにいっぱいになった。
「魔石だって学園の卒業生なら黄色程度は無理なく確保可能です。赤はまだ危ないですけど、でも魔石も沢山確保できるでしょう。そうなれば魔石の値段も下がります」
ひとつかみの、妙に小さくて色が薄い魔石を、並べた魔道具の上にざらり、と被せると、レンはルシウスの目を見た。
「でも、魔石って魔物がいるから取れるんです。魔物は普通の獣と同じように増えるんですよね。昆虫系の魔物なら1年。獣系なら3年くらいしないと使える魔石に育ちません」
「……なるほど、少し話が見えてきたかな? 魔道具が普及し、いずれ魔石が不足すると言いたいのだね?」
「ええ。魔物が絶滅するとまでは言いませんが、魔石の採取が困難になるでしょうね。黄色の魔石確保にご苦労された経験は記憶に新しいかと思いますが?」
「ああ、まあ、結界杭の維持のための魔石確保は難儀したよ」
「緑の魔石で動くようにしましたよね? で、このまま放置すると、その緑の魔石が確保困難になるかも知れないし、それを解消できるとしても、ヒトの世界が壊れかねないのです」
「また大きな話だな。もう少しかみ砕いて説明しては貰えぬかね?」
「まずは想定される問題がどうやって発生するのかについて説明しますね」
「頼む……」
レンは椅子とテーブルをポーチから取り出して並べると、皆に着座するように勧める。
が、当然のようにシルヴィは座らず、自分のポーチから小さなワゴンと壺を取り出し、お茶の用意を始めた。
「……ええと、まず、便利な魔道具が安価で出回ることによって起きる問題について説明します。そうですね。例えばそこにある魔石ランタンと魔石コンロが安価に出回り、油や薪を使うのとあまり変わらない値段で使えるようになったと考えて下さい。今は無理でも効率化が進めばいつかはそういう魔道具が生まれるかも知れません」
「ふむ……まあ、仮定の話として、想像してみよう……安価で火事の心配が少なく、煤や灰も出ないなら保守は楽になる。使用人を雇えるほどではないが、そこそこ余裕がある家なら皆が買い求めるだろうな」
「はい。それでは、そこから時間を20年ほど進めます。魔石コンロを使うようになって以来、まったく使っていなかった
レンの問いに、ルシウスは少し考え、首を横に振った。
「いや、使っていない古い壊れた道具なら、捨てるだろうな」
「ですよね。壊れたまま置いとくのも気持ち悪いし、かと言ってもう10年以上使っておらず、家に薪の買い置きすらないなら、いっそ撤去となりますよね……あ、シルヴィ、お茶、準備出来てるならお出しして」
「かしこまりました……どうぞ」
す、と差し出されたお茶に、ルシウスは首を傾げる。
「もう沸いたのかね?」
「いえ。このポーチは魔法の旅行鞄と似た魔道具です。沸いたお湯を入れても一日程度なら殆ど冷めないので、今朝沸かしたお湯を入れておいたのです」
「……なるほどな。うむ、確かに魔道具は便利だな……で、普及して竈がなくなった後はどうなるのかね?」
レンの想像する未来には、妙な部分にリアルさがあり、ルシウスはついつい引き込まれていた。
「更に10年後、その家の子供に取っては、煮炊きするための道具は魔道具です。竈なんて見た事もありません」
「まあ、家にないならそうなるかも知れぬが、他の家には残っていないのかね?」
「その時点でなら、まだあるかも知れません。でも、更に50年もすれば、竈が残っている家の方が稀少になるでしょうね。その世代になると、家を建てる際に竈なんて考えもしなくなるでしょう」
「一気に飛んだな……まあしかし、うむ。便利な道具が生まれ、古い道具が駆逐されるというのは、自然な流れではないかね?」
ルシウスの言葉に、レンは頷いた。
「俺も自然な流れだと思います。でもその結果、ヒトにとっての4世代ほどで、各家庭から竈がなくなり、見た事があるヒトがほぼいなくなります」
もちろん、それを意図的に学ぶ場があれば別だし、冒険者などは薪で煮炊きするのに適した技能を持っている。
そうした技術を伝承するための施設を作ったり本を書いたりと様々な方法もある。
従って、レンが言うのはかなり極端なケースである。
が、あり得ない、と切って捨てることはルシウスには出来なかった。
それどころか、レンが口にしたとおりに進めば、十分にあり得る未来であるように思えたのだ。
そして、理解した。
「待ってくれ。つまりレン殿は……そういう状態になってから……戻れないほどに社会が変化してから、魔物から魔石を取るのが困難になる可能性について言っているのかね?」
「その通りです。魔道具は魔石コンロだけじゃないです。例えば魔石ランタンが安く使えるなら、オイルランプを使うヒトは減るでしょう。そうやって全てに於いて魔道具が生活に入り込み、古いやり方を皆が忘れたところで、魔石の消費量が上がった結果、魔物が少なくなれば、そこでヒトの社会は壊れます……古い生活に戻すにしても、それを覚えているヒトはいません。エルフあたりに協力を求めれば古いやり方を教わることはできるでしょうけど、竈の作り方、薪の集め方、乾かし方、火の付け方、火事にならない竈の扱い、火力調整の仕方、全部を忘れたヒトがどこまで出来るか」
「……料理人であれば、竈の扱い方は技能にあるのではないかね?」
「どうでしょうね? それを確認する方法はありませんけど、俺は、世界の常識が変われば技能も変化すると思ってますけど。そうでないなら、世界が進歩したとき職業は足枷になるでしょうから」
そういう変化がないなら、それは恩恵と言いながらも呪いと同義だ、と思いはしたが、レンはそれを口に出すのは思いとどまった。
「……レン殿は……いつこの事に気付いたのだろうか?」
「宿舎を新しく作って、必要な魔道具を作ってたときに、魔道具は温暖化――英雄の世界で問題になっていた文明の病ですが――なんかの原因にならないから優れてるなぁとか考えて、もしも問題が起きるなら、どんなことが起こるだろうか、と色々想像していたら、ふと思いつきまして、アレッタさんに相談してみたら、魔道具や魔石が安価に供給されるあたりを除けばあり得そうだと言われたんです……まあ、でも今日明日の問題じゃありませんから、急ぐ必要はないかな、とも思ってます。何世代も過ぎた頃に発生する問題ですから」
「放置するには大きすぎる問題ではないかね?」
「対策はシンプルですから」
「対策があるのかね?」
そう食い気味に声を挙げたルシウスは、レンの最初の言葉を思い出した。
「ああ……だから専売なのか……流通量を絞って問題を先送りにするのかな?」
「きちんと状況を見ながら流通量を制御すれば、それが根本的な解決に繋がりますよ? ほら魔石は鉱石なんかと違って、計画的に採取する分には掘り尽くしたりしませんから」
「ん? ああ、なるほど。魔物が増殖すると言う意味だね?」
「そうです。魔物が増える速度を上回る勢いで狩り尽くしてしまえば、魔石は手に入らなくなりますが、そうならないように管理すれば良いだけです」
更にそこから、グリーンホーンラビットあたりを集めて魔物牧場を作る、などの対策も思いついていたが、具体的な部分のない夢物語に近い話なのでそれについては口を閉ざし、レンは、だから専売の計画を立てて、理念と共に記録をしておいて貰いたい、とだけ告げた。
「こう言っては何ですが、今生きているヒトの多くは、問題が深刻化する前にいなくなっている可能性が高いです」
「まあそうだろうな……前提となる魔道具の普及すら、まだまだこれからだろうし、問題が顕在化するのが100年先でもおかしくはない」
「でも、エルフにとっては100年は短くはありませんが、長くもありません」
「以前、レン殿が、安定した社会を継続して欲しいと言っていたが、こういう問題が起きないようにすることが、そのために必要になるわけだね?」
レンが
それを思い出したルシウスは、大きく頷いた。
「レン殿との約束は、最優先で守るとも。ただ、今の話は少しばかり時間が掛かることを了承して貰いたい」
「専売にするのは多分5年以内にやっておかないと手遅れになりますよ?」
「それはなぜかね?」
「現在の魔道具は効率が悪くて、まだ薪や油に取って代われませんが、効率化のアイディアは生徒達が幾つか出していて、研究が行われています。早ければ2年、長くても5年くらいで普及型の魔道具が増える可能性があります。一旦魔道具が広まってしまってから、それを規制するのは難しいと思うんです」
レンは問題を日本での自分に置き換えて考えていた。
もしも電化製品が普及し始めた時代に生まれて、その便利さを理解し、堪能した後で、それが禁止されてしまったら、多分、必死になって抜け道を探すだろう。
知る前なら我慢できることであっても、知ってしまったら後戻りはできない。少なくとも、ヒトであった頃の自分ならそう考える。と。
そして、ルシウスにもそれは理解できる話だった。
「一度贅沢に慣れてしまうと戻れぬとは良く聞くが、つまりはそういうことなのだろうな……うむ、まず、最低でも魔道具は認可制にする。そちらを押さえれば、魔石の専売化は多少遅れても問題はあるまい? 魔道具を認可制にするだけなら、大した反対もないだろうし、魔石については結界杭で利用するため、価格統制が必要である、という理由であれば通るだろう……しかしあれだ、レン殿。こういう話はできれば王都にいるときにして貰いたかったな」
「あー、数年の猶予はありますからね。他種族の話とかがなければレイラ経由で伝えていたと思いますよ」
「うむ、急に忙しくなってしまった点に付いては詫びの言葉もないが、本当に済まぬ」
「いえ、長い目で見れば、結局自分の為ですから……ああ、そうそう、後ふたつ、お伝えしておくことあります」
レンがそう言うと、ルシウスはぎょっとしたように少し体を引く。
「これ以上まだ何かあるのかね?」
「いえいえ、今までのが悪い知らせならこれは良い知らせです。対策の補助になるかも知れません……まず、迷宮。迷宮の中の魔物については研究ってされてますか? もしも、俺の考えが正しければ、迷宮内の魔物って全部狩り尽くしても一定時間で復活しませんか? もしもそうなら、緑の魔物が出てくる迷宮を見付ければ、最悪でも、一定量の魔石の確保が可能になります」
ゲーム内では魔物を倒したり、薬草を採ったりすると、一定時間で
もしもその部分が同じなら、とレンは考えたのだ。
「迷宮の研究? それならあれだ。カラブレーゼの……ルドルフォの所で研究しておったはずだよ」
「魔法以外もやってるんですか。手広いですね。そしたら、ルドルフォさんに、迷宮内の魔物を狩り尽くしたらどうなるのかを確認してください。で、もうひとつの良い知らせですが、聖域の神殿の宝物庫には、空になった緑の魔石を充填する魔道具があるそうです。魔法使いが魔力を注ぎ込むみたいな話を聞いていますので、効率は期待できないとは思いますが。今日、神殿に泊まるなら、クロエさんにでも聞いてみてください」
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