第6話 俯瞰と水面と底

上から見れば、マーブル状。

水面から見れば、マーブルに見えるが、見える程度がある。

底から上を見てもよく見えない。


こころのありさまが、この今を見ている。

置かれた立場で、物事を思うことは至極当然。

しかし、権力を持ってしまったヤツには、抗うことはできない。

これが、現実なんだねぇ。

それにあこがれるヤツもいる。

聖人君子は、どこかにいるのだろうけど、出てこれないのだろう。

個人の欲望が、集団となり、組織になれば、対個人は相手にされない。

集団と集団が泥仕合のように、やったやられたを繰り返すために、定義を考える。

定義のそもそもが、どの視点から作られたものなのか。

人たちが、過去の何かに響いたからこそ共感するのだろう。


先読みが現実になった時に、その人はヤツになる。

ヤツは、手練手管が長けてくるようになり、信頼を逆手に人心を掴んでくる。

掴んでしまえば、離れない。信じた人が思い込んでくる。

マインドコントロールとかなんとかの横文字イメージでは済まされない。

ハマってしまえば、抜け出せない。今の電気ガス水道のようなものだ。

こころが「ありがたい→あたりまえ」になった後に、絶望を知ると狂気になる。

感情が出てくる。年を取れば、なおさら辛抱が出来なくなる。


つねにこころはマーブル。

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