第24話 イビツダ星系に向けて
「次元砲を発射する!」
「ま、待て!!」
「おい!!キサマ何と言った?偉そうに待てだと?状況把握して居るか?」
「待って下さい、降服します!攻撃しないで下さい!!!」
「ホヤ!最寄の星系は?」
「5光日の距離にテラ星系が有ります」
「5日の距離?この辺り星系が積み過ぎじゃ無いか?」
「星系腐界域が10光年の位置に有り、滅びが近付いて居ります」
「滅び·····そう言う事か」
取り合えず、テラ星系総司令官マーシャルを呼び出します。
「こちら星間連合帝王堀川!マーシャル総司令官応答願います」
「こちら、テラ星系総司令官マーシャル!堀川帝王何か有りましたか?」
「ベガ第13星系の第3惑星が、イビツダ星系軍に攻撃され住民と共に消滅、新航法ワープで飛び報復、イビツダ星系軍を壊滅、捕虜を一番近いテラ星系に連行したい、拿捕連行艦は50メートル級2、20メートル級110」
「了解!捕虜艦の着艦場所空けて、お待ちして居ります」
イビツダ星系軍の艦は、全て旧式ロケット噴射航法、燃料温存考えず恒に噴射加速させても、僅か5光日の距離を10日も掛けてノンビリ飛ぶこと、この程度の技術力で攻めて来るとは無謀な奴等だ。
やっとテラ星系に到着しました。
「こちらヤマダ、ホリカワ帝王、お迎えにあがりました、誘導致します!」
「ヤマダ副官久し振り、誘導感謝します」
「イビツダ星系軍!隊列そのまま、前方誘導鑑の誘導に従え!!」
「こちらイビツダ星系軍指揮官ビダ、ホリカワ帝王、了解しました」
混乱も無く、テラ主星軍事宙港に全艦着艦しました。
「ホヤ!拿捕艦から、イビツダ星系座標等、有力情報解読せよ!!」
「王神了解しました!」
「おっ?ホヤ!オジンとは?何だ?」
「妖精達や精霊達がホリカワ帝王の事、神の王こと王神と呼んでいます」
「帝王は格好良かったのに、オジンとは格好悪」
「オジンでは有りません、王神です」
捕虜の訊問は比較的簡単に行えました。
ボア星系の敗北の噂を聞き、今なら隷属星系の2つや3つ奪い取れそう、との甘い計画だったようです。
「これより、イビツダ星系を占領、イビツダ隷属星系群の解放に向かう」
「指揮官ビダ!同行して、同胞の説得をするか?」
「遠慮致します!イビツダ帝王様は、私ごときの進言聞き入れません、ホリカワ帝王様!出来ればイビツダ惑星を破壊する事は許して欲しいです」
「旗艦トマト発進!!」
「トマト発進します!」
宇宙空間、蹴飛ばし全速運航でテラ星系外縁まで進みます。
「ホヤ!イビツダ星系座標標示!!」
「標示します」
「ホヤ!イビツダ星系詳細!!」
「イビツダ星系に隷属星系100、滅ぼされた星系53、以前のボア連邦など比べ物にならない星系支配の大帝国です」
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