第22話 堀川さんの変化2

 ペキの肩に乗っているフェアリーと目が合いました。

 探るような、真剣な眼差しです。

 ズキンッ!!

 鈍痛だった頭痛、ズキリと痛みが走りました。


 痛みに座り込んだ私とノームの目が合いました。

 ズッキンズッキン!!!

 頭痛に耐えられず、目の前が暗くなり、気絶していたようです。




 ペキの膝枕だ!!

 意識が戻って、一番に気付いた事です。

「じんざまぁ~~」

 見上げると、涙と鼻水でグチャグチャのペキの顔が見えます。


 飛び起きて、ペキをぎゅ~~っと抱き締めました。

「御免ペキ! 心配かけて、もう大丈···夫···あれ?」


[[ 大精霊? いや! 大聖霊様の覚醒だ!!! ]]

[[ 聖霊様!! 聖霊様!!! ]]

[[ やっぱピシーの眷眼はたいしたもんだ! 恐れ入っただ!! ]]

[[[[ 会いに来て良かった!! これで、世界は救われる ]]]]


[[ 間に合った!! 良かったぁ! ]]


 頭の中にワンワンと、霞が掛かった様な言葉が響いて居ます。


(あぁ砂イルカの能力か)

 気付いた瞬間今出来る事が、全て解りました。



「あれっ? 私はどう成った?」

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