第6話 妖精達

堀川さん達が帰って行った後、妖精達が何やら、話し合って居ます。


「皆の衆!!あのデッカイ友の事についてじゃが、主と仰ぐと、ワシが勝手に決めてしもうた事、何か異論ちゅうか、意見が有れば聞きたい!!」



「デカイ友は良い人!!リン、ミン、メイ達の命の恩人!!」

「俺達に腹一杯肉を食わせてくれた、とっても良い人!!!」

「凄く強くて、着いて行ったら、楽しいこと有りそう!!」

「うんうん!!人間とは思えん程強靭だったな!!」

「着いて行くと、楽しい事に巻き込まれそう!!絶対退屈しないと思う」



妖精達に堀川さんは、随分気に入られたようです。



「ドーフ村長!ピクシーの村長としての意見だが、

毎年、身を切られる思いで選出をした生け贄達、今年も3人が犠牲になると·····

既に諦めの日々であった。


そんな荒ぶる砂の神を、簡単に討伐してくれたデッカイ友、いや、あの気紛れな妖精砂イルカ達が大将と敬い従う、あのお方は人では無いのではないか?


あのお方は、生まれたての精霊·····いや、大精霊様ではないかと、私は思うのだが」



「ピシー村長、ワシ等ドワーフは、そう言うのに疎い、あのデカイ友は馴染み易い何かを感じたのは事実じゃが、特別な匂いでも有ったかのう?」



「「「ドーフ村長!!!」」」

「何かな?ピクスにピックそれにペス」

「3人同じ様に感じたので、自分が代表で話すで有ります!!」

「妖精族の変わり者ピクスか、で?」

「大将様は、ピクシー達の救い主だけに収まらず、総ての者を救うお方に成ると、思うので有ります!!」



「ふむ!なぜそう思う?」



引き続きピックが話します。

「私達が住むこの世界は、そう遠く無い内に滅ぶ事は、皆さん気付いて居ると思います、

この時期に現れた超越した存在です!」


更にペスが続けます。

「大精霊様ならば、5種以上の妖精を従えると、其々の能力を全て使える様になるとの、言い伝えが有りますね!!」


ピシー村長が締め括ります。

「ドーフ村長、私達は大将に寄り添い、見届けたいのだ!!

今は、砂イルカ、ドワーフ、ピクシーだが、後2種を従えた時の大将を!!!

これが、ピクシーも大将を主と決めた理由だ」



「そうか!そう言う事ならば、点在しておるドワーフも全て招集しておくか、

おい!フゴ!!招集に向かってくれ!!!」

「村長!何人か連れて行って来る!!!」



「そう決まったなら、直ぐにでも私達が必要と、協力要請が大将から来る予感がする、

ピク!!点在してるピクシー達を大急ぎ全員招集してくれ!!」

「村長!手分けして連れて来る!!」



「楽しみじゃのう!大将がどんな世界に連れて行って呉れるか」

「大精霊の誕生を、見届ける事が出来るかも!!楽しみだ!!!」




中小企業とは言え課長職です、多少の指導力は持って居るはず、大精霊とか凄い勘違いされた堀川さん、ひ弱なオーコッツ星人よりは、力が強く頑丈な身体を持っては居ますが、それだけですよね?


とんでも無い評価をされた堀川さん、情けない事になって、妖精達にガッカリされない様に、頑張って貰いたいものです。

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