第20話 第3衛星ココ

慌ただしく数日が過ぎたころ、ピク部隊長艦が、ピンクの小型艦を引き連れ、ベガ星に帰って来ました。

「ヤマトトタイプ装甲の小型戦艦、戦闘機以外であの装甲は5隻しか無い·····まさか!!ピクス小隊長の艦か?」


元気良く、2人が飛んで来ました。

「ピク!報告を聴く!その前に·····ピクスっ!!心配してた!!無事で良かった!!!」

「大将様、ご心配お掛けしたようで、申し訳無いであります!!」

「いや!!謝る事はない、元気に帰還してくれて、安心したぞ!!」



「ピク隊長ぉ~~っ!!」

小会議室に移動中、ピク艦帰還を聞いたダズが大声をあげて走って来ました。


「ダズ!紅隊、隊長就任おめでとう!!」

「えっ?ピク隊長?何で知ってる?」

「私が推薦しての就任、当然知ってるよ!」


「ダズ!!今は謎衛星の報告を受けて居る、ピクとの話は後にしろ!」

「はっ、はい!!」



ペキ、ドーフ、ピシーにピク、ピクス、居合わせたので、ダズにも同席させた。

皆が席に着いたのを確認し、薄々気付いた疑問を投げ掛けました。


「ピク!謎衛星はココで間違い無いか?」

「はい!流石大将!ご推察でありましたか!!」

「詳しく聞こう」

「はっ!!エンギルとデンギル二人が協力すると···」




ピクの報告は。

エンギルとデンギルから、以前星系をつかさどるとか訳の分からん説明を受けて居たが、冗談で無く本当に自由に星を操る事が出来たそうで、ココ惑星の太陽系から第三惑星ココを抜き取り、他の6惑星の質量バランスを瞬時に調整し、ココ惑星を遥離れたオーコッツ星の衛星軌道に転移、コーコッツとツーコッツ、ココが正三角形になるよう、瞬時にバランス調整したと言う。



「信じられん話だが、実際ココ惑星はオーコッツ星の衛星になって居る」


「エンギルとデンギルは経過観察の為、ココ惑星に、今は衛星ですが残ると言って居りました」


「そうか、エンギルとデンギルは理解しにくい、自由にさせて置け」



「それで、ノームとフェアリーを連れて来て居ります、二人は大将にお会いしたいと申して居ります」


「ノームとフェアリー、どんな妖精?」


「ノームはドワーフと同じ50センチ位、小太りで顔は可愛いです、フェアリーはピクシーを一回り大きくした感じ20センチ位です」


「能力でありますが、ノームは農作物栽培促進、機械の組立改造です」

「フェアリーは、オーハルコンの第六エナジーまで扱えます」


「何か分からんが凄そうな、連れて来て!!」


「たっ、大将!!チョット待った!!ドワーフ、ピクシー全員呼ぶ!集まるまで会見は待って貰いたい!!」


「そんな大層な事か?待つが···」

「無理言って済まねぇ大将!」


「ピシー!ピクス!!(大精霊様の誕生になるかも!!)」

「ドーフ!分かってる!!任せて!!」


目にも止まらない位高速で、ピシーとピクスが飛び出して行きました。

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