第19話 ココ惑星が消えた!!

紅部隊の、卒業試験の最中の出来事です。

ベガ星系領域監視員から、緊急連絡が入りました。

「ココ惑星の太陽系の歪みが観測された」との一報です。


ドーフ隊長の小型戦艦が緊急発進し、ココ惑星の調査に向かいました。


無事全員の合格を通知し、子供達が休暇を堪能している最中、ツーコ将軍(副将から昇進)の戦艦がベガ星にやって来て、

「帝王大変だ!!オーコッツ星に突然衛星が現れた!!!」

「ツーコ将軍、落ち着いて!衛星はコーコッツとツーコッツですよね?」

「謎の衛星が、オーコッツ星の衛星軌道上に現れ、現在3つの衛星が存在してる!!!」

「3番目の衛星?リン!!ピク隊長を呼んで来て!!」

「了解!ピクを呼んで来ます!!ミン、メイ護衛は任せた!!」

「「行ってらっしゃ~~い」」

リン、ミン、メイの3人は、A型戦闘機で常に私の護衛をしてくれています。


ピク隊長が飛んで来ました。

ピクシー達の飛行速度は、目に見えない位高速です。


「大将!お呼びだそうで」

妖精達は、相変わらず砂イルカの真似をします。

「ピク!隊長権限で4人隊員を増員し、新型戦艦16隻でオーコッツ星の謎衛星調査に向かってくれ!!」

「ベックとパクそれにピックを、5隻の小隊長に昇進ピクは部隊長に昇進!!」

「了解しました!!4名増員後山吹部隊を率い、オーコッツ星謎衛星調査に向かいます!!」

「各艦に戦闘機2機搭載、砲撃主兼戦闘機乗り2名の人選も任せた!!可及的速やかに任務に当たってくれ!!!」

「アイアイサー!!」あれっ?新しい返事だな?軍隊っぽいぞ!!


山吹部隊新型戦艦は、横向き結晶のみ20層にした船体で、強度的に縦横積み重ねと殆ど変わらず、工期が半分の優れ物で、ベニア板を応用した、完全に私の思惑違いでした。

同じ厚さ10センチ横向き結晶板でも、5ミリ板20層になると複雑な横向きの、黄色で遥かに強度を増した10センチ結晶板に変わるそうです。

ベガ星の戦艦造船技術と、親方率いる工兵隊の粋を集めた、高さ1.5メートル幅3メートル、全長6メートル、黄金色に輝く戦艦の誕生です。


翌朝、部隊編成を終えた山吹部隊が、オーコッツ星系に向けて発進しました。

押し抜きの様に、ドーフ艦が調査を済ませ帰還しました。

「大将!!ココ惑星が消滅した!!!」

「?どう言う事?ココ惑星が破壊されてたって事?」

「大将!ピサと私パッサも戦闘機で辺りを捜索しました、AIホヤが、ここにココ惑星が有ると言った場所には、何も在りませんでした」

「大将!私ピサがホヤに、太陽系で異常は無いかと確認すると、惑星ココが消えた質量バランスの為、6惑星の周回軌道が少しずつズレて居ると言われました」

「·····ココ惑星が消えた·····ピサにパッサ詳細説明有り難う!ドーフ隊長ご苦労!!」

「大将!通常任務に戻ります!!」


ココ惑星が消滅·····エンギルにデンギルそれに、護衛に着けた3メートル級戦艦の搭乗員ピスにペス、ピクス達は無事だろうか·····。

ペキの護衛に着けた、優秀なピクシー達、特にピクス小隊長は優れた状況判断に、ずば抜けた対応能力、気紛れな妖精には珍しく、責任感溢れる超逸材のはず、滅多な事は·····無いよ、なっ。

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