第12話 敵はボア艦隊
「オーコ国王!!正体不明の戦闘艦隊が、オーコッツ星系に接近中、何か情報を掴んで居ますか?」
「堀川帝王、今届いた情報じゃが、ボア連邦が、我がオーコッツ星系を、支配下に置くと通達してきおった」
「戦闘艦100隻で攻めて来た、宣戦布告と取って良いですね」
「ツーコッツ軍で対応出来そうか?」
「今まで、軍装備に経費を出さなかった、酬いが来ました、オーコッツには2隻しか戦艦有りません」
「そんな状況とは知らなんだ」
「ツーコッツ軍も、具体的な装備強化要請が出来て居なかった、どっちもどっちですよ」
「ボア連邦とは、オーハルコン鉱石輸出で意見が別れて居った」
「ボア連邦への、オーハルコンの輸出、無くなっても大丈夫ですか?」
「其れは問題ない、オーハルコン鉱石の輸出は面倒なだけじゃ、100キロ1万エンでは輸送代にも成らん」
「エン??」
「貨幣単位はテラ星系に、ボア連邦が合わせておるようじゃ」
「テラですか?詳しくは問題解決後ですね、取り合えずボア連邦を叩き潰しましょう!!」
「おぅ~~っ、心強い言葉、何か分からんが、堀川帝王ならどうにかしてくれる!!!」
「オーコッツ防衛艦隊130隻と、旗艦ヤマトトが蹴散らしますよ」
「??オーコッツにヤマトト以外、そんな大艦隊が有ったか??」
「おっ!そうじゃ!!村の閉鎖処理をやってて遅れたと言って、妖精が大勢堀川帝王を待って居るぞ」
「一旦オーコッツに戻ります、通信終わり」
ペキを連れて、急ぎオーコッツ星に戻ります、と言っても人体ダミーテストの半分のスピードです、急いで居てもペキの安全には代えられません。
「ジン様、少し恐い思いもしましたが、とっても有意義で楽しかったわ!!」
「緊急時だったので、あまり話も出来ず、ゴメン、落ち着いたらゆっくり観光旅行しよう」
「うふっ、楽しみですわ、約束ですよ!!」
王宮にペキが帰って来て、国王は涙ぐんで喜んでいました。
待っていた妖精は、ピクシー30名、ドワーフ20名でした。
「「「「大将様、会いたかったよぅ!!!」」」」
私を見付けた、妖精達に飛びつかれました。
ピクシー達は嬉しいが、小さいオッサンに抱きつかれてもね·····。
空港のロビーでくつろいでいた、ドーフ達に合流させました。
賑やかです、早口で妖精達が打ち合わせしています。
「ドーフ隊長、ピシー隊長、全員戦闘機を乗りこなせるよう、訓練宜しく!!」
「「任せて!!!」」
「私は王宮で確認する事がある、用がある時は遠慮無く来てくれ」
「艦長、エンギルとデンギル迎えに向かわせた、連れて来て良いだか?」
「·····仲間は多い方が良い、連れて来てくれ」
(でんぐり返しって、何が出来る?)
「堀川帝王、ボア連邦は横柄で命令的な生け簀かん奴じゃ」
「どの様な人なんですか?」
「合った事は無い、10年前黒船がやって来て、貿易港として利用すると一方的に上陸しおって、物資を徴収しオーハルコンに気付き、サンプルを持ち帰った」
「対価として、宇宙魚雷を大中小各3基置いて行った、それ以来毎年100キロのオーハルコンを配達させられて居る」
「配達させて、1万エンですか、不平等条約以前の問題ですね」
警報が鳴り響きます。
「ボア連邦艦隊が、オーコッツ星系に侵入!!!繰り返す、ボア連邦艦隊が、オーコッツ星系に侵入!!!」
「オーコ国王、ペキ、行ってくる」
「ご武運を!!!」「あっ!!」「ペキ?何か?」「いえ·····ご武運を」
「総員配置に着け!!!此よりボア連邦艦隊を殲滅に向かう!!!!」
「ヤマトト発進!!」「ヤマトト発進します!!」
チャララ、チャチャ、チャチャチャ~~♪♪
脳内を、あのメロディが鳴り響きます。
通信が入ります。
「「「大将!!置いてきぼりはひでえだ!!!」」」トン、テン、カン3巨匠の声です。
「最高司令官、こちらはコッツ将軍、非力ながら、加勢に来ました」
戦艦2隻に、2人乗り5メートル級戦闘艦15隻、改造が間に合った物全てで、応援に来てくれたようです。
「コッツ将軍、ツーコ副将、並びに勇敢なる兵士諸君、救援感謝します」
「全艦、蹴飛ばしバリアの作動確認して下さい、Bボタンを押すと作動します」
「ピシー隊長、蹴飛ばしバリア、見えますか?」
「カンチョオ全艦の作動を確認」
「ピシー隊長、今のイチジクの奴に聞こえた」
「へっ?」「いや、良い」
「戦闘機隊、全機発進!!」
「ピシー隊長以下70機発進します」
「ドーフ隊長以下60機発進します」
「全艦、全機、今の編隊で微速前進、目標領海侵犯の艦隊!!」
ボア連邦艦隊を目視できました。
中央の艦隊20隻は、100メートル級の堂々とした戦艦ですが、廻りの80隻は寄せ集めなのか、貧相な艦隊です。
「隷属星系の、寄せ集め強制出撃艦隊と思われます」コッツ将軍が説明してくれました。
「ボア連邦艦隊に告げる、此方はオーコッツ星系帝王堀川である、領海侵犯の理由を問う!!!」
「貧弱な艦隊で意気がっておる小者!!!我はボア連邦総統ボアである!!!オーコッツ星系を隷属にしてやる為に来てやった」
「ほうっ!!ボアさんや、ノコノコ本人のお出ましご苦労!!!この場で死んでもらい、ボア連邦は解体させる」
「無理矢理連れて来られた艦隊に告げる、中央20隻以外攻撃しない、傍観して居なさい」
「小者め!!ボア連邦に歯むいた事、星系消滅で償なえ!!!」
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