第11話 毒を喰らった様な態度傷付く

「ぐっ?グガァ!!い٠た٠い…」

 今回は一瞬で心臓を抜き取られた、一瞬で治ったが痛い事は同じで苦しくて痛い。

「驚いた!餓鬼が普通にこの町に住んで居た?」


❮グゴゥ!ガッガッガッグゥ!!❯

 餓鬼が苦しむ声で、皆慌てて入って来た。

「今回もか!人の心臓勝手に喰らって置いて、毒でも喰った様に苦しむの傷付くぞ!!そんなに不味かったら食うな!」


「主!済まん!ネズミ小僧に住民の事聞いてて油断した」

「良いよ、チョット痛かったけど、鬼の仲間が出来た」

「餓鬼が大人しく、人も喰わず住んで居た事は驚きだ!」

「女だな?鬼の里の元住民だろうが、はぐれ者の町に餓鬼の状態で良くもたどり着いたもんだ…興味が湧いた!事情を聞きたい」


 餓鬼は、すらりと細身で身長は私くらいの少女に変わってる。

 餓鬼から鬼に変わると、顔はなぜか美形になる。

 穏やかに寝ている少女も美形だ。


「この餓鬼は野良犬喰い、会話出来てた」

「餓鬼が会話を?異常だ!考える事が出来ん様になって、人を喰らう本能で行動するのが餓鬼!僕もおぼろげながら覚えがある」



「……ん?」

 少女が目覚めたようだ。

「私は才鬼!主様、誕生させて頂いてありがとうございます!」

 この娘も勝手に私を喰らって、勝手に変貌したのに、私を主って言う。

「才鬼は私の子分になったって事?」

「はい!王鬼様のしもべです!」

「才鬼と言われても、貴女は何が出来るの?」

「王鬼様から授けて頂いた力は、鬼の異能、念動に感能です」

「念動に感能?」


「念じただけで物を動かしたり、石を飛ばすのが念動です、感能は心を読んだり操る事が出来ます」

「才鬼も役にたってくれそう!宜しくね」

「配下に受け入れて下さって有り難う御座います!お役に立ちます!」

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