　配偶者に守護神を任せている私。デフォルトでは、光命がそばにいる。

　しかし、彼は最近、次のコンサートツアーの練習で午前中はそばにいない。だが、私も午前中は家の外へ出ることがないので、基本危険な目には遭いづらいが、代わりに夕霧命か蓮がいる。

　彼らは言葉が数が少ないので、いるのかいないのかわからない。私のこの世界のことに夢中になると、霊視をしなくなるので、お礼も言わないことが多い。それでも、見守ってくれているのだから、ありがたいことだ。

　そして、最近もう一人、そばによくいる――というか、いてもらう人がいる。それは耀である。彼は会社勤めをしているので、お休みの日以外は出勤している。

　光命たちのように家で仕事をしているわけではない。

　それでも、守護神とあらば、分身してすぐそばに来てもらえる。そこで、ただ呼ぶよりはいいのではないかと思い、こう言う。

「燿さん、召喚！」

「あいよ」

　すると、すぐに瞬間移動で現れるのである。こんな笑いが、私も彼も好きで、最近は連呼している。

　2021年3月20日、土曜日

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