回転寿司2

 今日も医者に行ったあと、回転寿司屋へ行った。


 今回は、燿が二人羽織をするのは、私ではなく光命。妻は少し戸惑った。


 二人の身長差は1cm。やりづらいのではないかと。


 しかし、夫夫として楽しみたいのを止めるわけにもいかず、黙ったまま店へと入った。


 美味しくいただいていて、すっかり二人のことを忘れていたが、ふと見ると、光命が耀の膝の上に乗っていて、


「邪魔です」


 を連呼していた。よく見ると、光命が箸を伸ばそうとするのを見計らって、燿が後ろからちょっかいを出しているのだ。


 というより、甘えているのである。燿が光命に。


 おかしなものだ。

 燿は四百億年も生きているのに、十数年しか生きていない光命に甘えるという珍事。だが、夫婦だからこそ、年の差は関係ないのかもしれないな。


 いい日和でした。


 2021年3月18日、木曜日

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る