第22話 追加 東京裁判と慰安婦国際法廷

 東京裁判は、結論づけるありきの復讐裁判であり、弁護士はつけられたが、時間も、手段も与えられず、検察の証拠は、全て証拠として採用等々、弁護士はお飾り、演出でしかありませんでした。

 それでも、後の戦争裁判に比べるとずっとというか、次元が異なるくらい格段にまともな弁護団活動が行われていました。パール判事の例を除いても、米国人弁護士も、例えば、バターン死の行進の責任者として処刑されたく本田中将の無罪を確信したと言って、元米国人捕虜からの聞き取り、請願なども取り、できる限りの弁護をし、裁判員非難もしている例など多数あります。

 それに比べると、旧ソ連、中国の裁判では弁護士が、

「正直そうな証人が嘘をつくはずはない。」

と抗議する被告の言葉を無視し、全面的に罪を認めるように被告に求めるなど、検察が弁護士なのかわからない態度をとりました。

 さらに、元朝日新聞関係者が、慰安婦国際法廷を、

「一点の瑕疵のない完璧な国際法廷」

と言ったのを耳にしましたが、弁護士すらつけませんでした。せめて、

「日本政府の責任を確信しているが、弁護士は敢えて考えられるだけ、やれるだけの弁護をして欲しいし、そのために日本政府無罪となっても責めない。」

とした上で、弁護士をつけるのが最低の義務でした。

 それもしなかったことは、いわゆるリベラルの正体をさらすものであり、日頃東京裁判を肯定する側がその水準も達しないことをして平然としているのは、呆れてしまうばかりです。

 東京裁判から見て、慰安婦国際法廷が否定されることになるのは、滑稽しかいえません。

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