第4話

「はあどうすっかな」

「まちゅたー?どうちゅたの?」


うごめく巨大ジェルボールが話しかけてきた。というのは冗談で地球に一緒に来たスライムだ。

先ほどチャットで言っていた家事代行サービスや株の取引きをやっているのもスライムだったりする。


「お前たちもデカくなったよね。知能も中学生くらいにはなったけど発音が難しいのかな?」

「まちゅたーにょおしぇわこしょぼきゅたちゅのしゅきょう(ますたーのお世話こそ僕たちの至高)」

「うーんお世話ね。ここまでしてもらうとなんか悪い気がするなあ」

「だいじょうびゅ、まちゅたーからよりゅにいっぱいまちゅたーのもともりゃってりゅ(大丈夫、ますたーから夜にいっぱいますたーの元貰ってる)」

「あーそれで地球に来てから発散しなくてもよかったんだ」


ナニが?

と思われた読者諸君、この作品には反物質でできた先生の集める本のようなことは一切書くつもりはないのでご安心ください

とまあバウヒュッテへ天からの声が聞こえてきた気がするのでとりあえず解説することにした


「この地球には元の世界より魔力が満ちてるから魔力を持った人間は時折発散しないと暴発するからね」

「しょうでちゅまちゅたー、まちゅたーがきゅれるりょうがいっぱいだきゃらぼきゅたちゅもたきゅしゃんせいちょうできりゅにょ(そうですますたー、ますたーがくれる量がいっぱいだから僕たちもたくさん成長できるよ)」

「ありがとう、とりあえずナイルで服を見るか?」

「まちゅたーしょちょにでりゅにょしょしゅちぇちぇんいんしゃんにきょーぢゅねーちょしゅちぇもりゃりゅにょ。しょにょひょうぎゃしゃじきゃきゃにゃいにょ(ますたー外に出るのそして店員さんに選んでもらうの。その方が恥かかないの)」

「痛切コメントありがとう」


スライムちゃん反抗期?


バウヒュッテはそんなことを思い出しながら、今しがた中学生程度の知能と言ったことを思い出した。どうやら感情も獲得したらしい。


「まあ行くかな」

「しょうにゃにょいきゅりゃじんきょうちゃいようがありゅじゃりゃっちぇしょちょにゅでにゃいにょはだめにゃにょ。へやがぜんちゃいびょうおんこうじゅしゅたしぇいでひりゅもよりゅもわきゃりゃなきゅなってりゅにょ(そうなのいくら人工太陽が有るからって外に出ないのはダメなの。部屋が全体防音工事にしたせいで昼も夜もわからなくなってるの)」


スライム人工太陽

紫外線などの有害な光は一切無し思う存分集中力を高めてくれます。


「防音工事っていうかスライムたちで覆っている出だけだろ」


スライム防音室

100デシベルまで防音可能、尚インターホン使用時にはゲーム音を聞こえるレベルにまで無効化しインターホンの音を通す仕組み。インターホンの音が聞こえるのは引きこもりには嬉しい仕様です。

窓はカーテン状にして覆い人工太陽による照明機能を最大限に生かせるようほぼ真っ暗になるよう設計されています。外から見ればちゃんと開いているように見える防犯性能も兼ね備えた最強のオーディオ室に成ることでしょう

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