第35話 西の開拓村

 栄養豊かな豊富な食べ物と、開放された安心感から、女達の美しさは輝くようになって居ます。

「かあちゃんちゃち、オッパイにょまちちぇ」

「あはっ·····凄いけど赤ちゃんだったね」

 母ちゃんは、私を抱上げて授乳をはじめました。


 サヨとは抱き方が全然違う、優しい抱き方です。

 オッパイチュウチュウ、ふにゃふにゃ「ちあわちぇ····」

(会わないようにする必要なんて無かった)

「「次は私!」」

 3人の母ちゃん達が、競うように授乳してくれました。

 3人とも、すっごく優しい抱き方で、ふにゃふにゃでいつの間にか本当久ほんとひさし振りに、安らかに眠りについていました。

「寝ちゃった「「うふっ可愛い」」ね」


 人里探索の前日、一日母ちゃん達に抱っこされて過ごしました。

 本来のわたしちゃんの過ごし方で、母ちゃん成分にいやされリフレッシュした、貴重な一日でした。



 ◎◎◎



 翌早朝、人里探索に旅立ちました。


 同行は、カツ達に騎士団戦闘訓練を、押し付けたサヨと、チャイ達男に、村人の人語教育を押し付けた、お手伝い少女隊6人、それに案内役の3人、母ちゃんズです。

 3人の母ちゃんズは、15人の女達の中で群を抜いた美女達です。


 ハヤテ達の同行申し出は却下しました。

 美青年でも、鱗の尻尾がファーストコンタクトの妨げになりそうなので。




「赤ちゃん、ここを下って直ぐ東に「西の開拓村」があるよ」

「母ちゃんらち、わらちアネエシャらよ!」

「「「あぁ、アネエシャ」」」

「違います!アネエサ様です!」


 私の定位置、サヨの右肩に座って、ノンビリ話ながら歩いて居ます。

 サヨの肩からは、距離が有るので結構大声の会話になります。


「アネエサ、オッパイ飲む?」

「きゅうけいまれ、がまんちゅる」

 偵察に行ってたチャメとシャイが、慌てたように走って帰って来ました。


「アネエサ様!村が襲われています!!」

「チャメ!詳しく!!」

「野党か盗賊が襲撃して居る様子、村は防御柵でなんとか持ち応えて居ます!!」


「チョキ!!母ちゃんズの護衛!!他の全員救出に向かう!!!」

「「「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」」」

「サヨ!母ちゃんズに通訳!!」


「お母さん達!村が襲撃されてて、私達は救出に向かいます!護衛にチョキを残すので、この場で待機願います!!」

 母ちゃんズは、真剣な顔になり

「「「アネエサ!気を付けて!危ない事しないでね!!」」」

かあちゃんらち、大丈夫らいりょうぶわたちちゅよいかりゃ」

「アネエサ様は『母ちゃん達、大丈夫!私強いから』と仰って居られます」

「あ、はい…それでもアネエサ気を付けてね」

「うん、気をちゅける」


「行くぞ!!!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る