第31話 盗賊団の襲撃中編

「私達は盗賊団を壊滅して来ます、暫く休養していて下さい」

 サヨに私を産んだ女へ伝言を頼みます。


 ふと思いました、赤ちゃんなのに私って、無意識に身体強化使って、根性で食事してる、女達まだオッパイ出るでしょう、イッパイ引っかけて行きたいな·····でも我慢する、女達は、安心して暮らせる所に落ち着いた今、私を見ると盗賊どもに、暴力凌辱の限りを尽くされた事が思い出されるようで、暫く会わないようにしてるから。



 薄暗い中を、緑鬼豚人村に向け急ぎます、私はサヨの肩に乗ってです。

 瞬間高速移動は出来ますが、頭が重くバランスの悪い赤ちゃんですから、直ぐに転んで仕舞います、なのでおとなしくサヨに運んで貰ってます。


 変異種親衛隊の皆は、サヨに遅れる事なく付いて来て居ます。


 緑鬼豚人村は篝火が焚かれ、既に臨戦体制に入って居ました。

「おぅ領主様!!お早い到着で!」

 豚人頭のブウボスの迎えを受けます。

「豚人戦士35名非力ながら、迎撃隊員に志願致します!!」

「盗賊団が、どれ位驚異になるか分からない現状、期待してるよブウボス!」


 改めて見ると、巨大に思えた豚人達ですが、ブウボスですらサヨの肩位です。



 まだ暗い内に、酋長ハジメと蜥蜴人戦士50名が、大量の武器を持って駆け付けてくれました。


「領主様!!」

「酋長ハジメ!貴方が機転を効かせた偵察のお陰で、対応ができました!!感謝します」

「勿体ないお言葉、恐れ入りますじゃ」

「魔神様!!」

「領主だよ!頭領ハチ」

「おっと失言!領主様のご希望のニホントウが完成しました、献上致します!!」

 私用の特製でしょう、短目の260センチほどの見事な刀を渡されました。


「サヨさんにはこれを!!」

 サヨには62メートルの斬馬刀が渡されて居ます。

「ジロウ殿にはこれです」

 ジロウにも素早い抜刀が出来る、反りのある刀が渡されました。


 タロウには大剣、ハナ達3人にはピストル型クロスボウ、チャイ、チョイには剣、弓特価型に進化したチョロには、シゲドウの弓が渡されました。


 お手伝い少女隊には短弓が、小竜人4人には槍が、カツ達4人には金棒が渡されました。


 豚人35人は自前のこん棒、ゴブボス達緑鬼全員が、剣短弓を装備しても、武器は多く残っていました。


「酋長ハジメ、鉄が無くなったでしょう」

「いえ!砂鉄の採集方法、聞いた通り実施しました鉄材は豊富に有りますじゃ」

 そう言えば砂金採集の要領で、砂鉄を採集する方法教えてたっけ、チマチマした作業よくやったものです、感心通り過ぎて呆れます。


 緑鬼女性達が、朝食を準備してくれました。


 皆にユックリ朝食を取って貰い、決戦場所湧き水の休憩所に向かいます。



 湧き水の休憩所には、予定通り盗賊どもより早く到着出来ました。

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