第18話 お手伝い幼児隊

 未開の森、材木と食材の宝庫ですが、深部には何が棲息するか分かりません、ドラゴンが居ても不思議で無い雰囲気があります。


 お手伝い幼児隊のLV上げです、浅い所のウサギ猟で充分でしょう。

 タロウ達指導組と相談し、決定です。

 チャメの例で考えると、命名してLVが1上がると進化するはず、幼児隊が進化したなら、この場に帰り待機する、と決めました。


 獲物を求め、皆が散開して行きます。

 私もチョキとシャイを連れて、獲物探しです、チャメも付いて来ました。

 チャメで始めて知りました、名前を持つ事でステイタスが発生するって。

 チョキ達にもステイタスが着きました。


 タロウ達には、会って直ぐ命名したので、最初からステイタスが有ると思って居ました。


「居た!」

 創作魔法で試して居た、乾燥と摩擦で静電気を発生させ、其を電流に変える、水と風の混合魔法「スタン」魔法と言うより科学?この世界では、錬金術に近い?


 スタンで麻痺したウサギが転がって居ます。

「チョキ!このナイフでウサギの首を刺して!」

 留目を差したウサギはポーチに入れます。

「次はシャイの番、ナイフ持って待機よ」「はい!!」

 良い返事、シャイなのに緊張して居ない様子です。


 小さめの猪です。

 スタン2発で転がりました。

 様子を見ていたシャイは、言われる前に、猪の首を刺して居ました。

 シャイが苦しそうにして居ます。

「シャイが進化するよ!」

 屈み込んだシャイから、メキメキと音がします、進化はあっと言う間に終わりました。

「シャイ!おめでとう!!メイジ変異種、美人さんですよ!!」

「ふぅ、苦しかった、アネエサ様、有り難う御座います」

「シャイおめでとう!!良かったね!!」

「チャメ、有り難う!!一緒だね」


「わたちもがんばりゅじょ!!」

「チョキもウサギ1~2羽で、進化するよ」

「うん!」

 ウサギが2羽居ます。

 2羽1度にスタンするイメージ·····。

「よぅし!やった!!」

 上手く2羽転がりました。

 今回は、言われる前に、留目刺ししています。

 2羽刺した所で、チョキが苦しそうにして、進化が始まりました。

 メキメキと音を立て、身長が伸びます。

 チョキが一番色白美少女に進化したみたい。


「チョキおめでとう!!同じメイジ変異種に進化したよ」

「あっ、有り難う御座います!!思ったより苦しかった!」

「ちょっと長かったもんね、身長が130センチ位になってる」


「目標はクリアーしたから、チャメから魔法指導するよ」

「はい!!待ってました!!!」

「皆も見てて!」

「「「はい!」」」


「チャメ、今結構風が吹いてる、感じる?」

「あ、はい!顔に感じます」

「触るよ、この位置下腹に魔力が溜まってる、この魔力を、胸のドキドキしてる心臓って所に上げて、これをね、すーっとこっちの手に流すの、流れて来た魔力を、掌から顔に当たってる風を思って出す」


 私が見本に掌から、ソヨソヨ風を出して見せました。

 チャメは、私の掌から出る風に触って確認します。

「左手から風を出すのを思い描いて!」

 後で見ていただけの、チョキが風を出してる!!

「チョキ!凄い!!風魔法出来てる!!!」

「えっ?あっ、これで良いの?」

「うん!完璧!!風LV1になってるよ」

「チャメ、もう一度初めからやるよ!!この位置から魔力を、ここに上げる、それを左腕にすーっと流す、掌から出す!!うん出来たね」

「えっ?あっ、本当だ!!出てる!!!」


「シャイ御待たせ!見ていて分かったと思うけど、魔法で風を出すって結構簡単だよ」

 チョキとチャメが魔法を使う所を、しっかり見ていたシャイも、一発で風魔法が使えました。

「流石、メイジ変異種、魔法使い優秀だね!!簡単って言ったけど、私は何日も掛けて苦労して覚えたんだよ」

「「「有り難う御座いました!!!」」」

「風魔法繰返し使ってると、LVが上がって攻撃も出来る様になるよ!!LVが上がったタイミングで指導するね」

「「「はい!!!」」」


 待機場所に移動しながら、3人は風魔法繰返し使って居ました。

 待機場所にはまだ誰も帰って居ませんでした。


「ここは安全だから、風魔法を練習してて、様子を見に行って来るね」

「「「はい!!」」」

「風出すの何回で、LVが上がるかな?」

「ガンガン出してLV上げるぞ!!」


 嬉しそうに話すチャメ達の声を聞きながら、ハナの所に行きます。

 ハナはシャメとショキと一緒に行ったよね。


 居た!

「ハナ、どんな調子?」

「アネエサ様、シャメとショキがウサギ1羽づつって所」

「進化まで後少しだね、手伝うよ」

「助かる、あっ、ウサギが居る!」

「麻痺させるよ!スタン」

「便利な魔法だね!シャメ留目を!!」

 シャメがウサギの首を刺したけど、進化はまだみたい。

「おっ!猪が居るスタン!!」

 スタンも馴れたようで、一撃で麻痺させました。

「2人一緒に留目を刺して!!同時だよ!!」

 思い通りで、2人同時に進化しています。

「おめでとうシャメ、ショキ、メイジ変異種に進化したよ」

「「えっ?苦しかったぁ、進化!!やったぁ!!!」」


 待機場所に帰りながら、風魔法の指導をします。

 待機場所にはジロウ達が帰って居ました。

 チョロとシャキ、進化できた様子、鑑定すると女の子シャキは皆と同じメイジ変異種に進化ですが、男のチョロはアーチャー変異種に進化してました。

「シャキの魔法指導はチャメとシャイに任せる、シャメとショキも頑張って!」

「「「は~~い」」」

 チョキが一番魔法が上手ですが、天才はだで指導は向いて無いようです。


 皆嬉しいのでしょう、きゃぴきゃぴ賑やかです。


 後はタロウ達、チャイとチョイのLV上げ、どうなってる?

 様子見に行こうと思った所に、タロウ達が帰って来ました。

 チャイとチョイ男2人はウォーリア変異種に進化して居ました。

 チョロもですが、男3人は150センチ位で細マッチョ、清閑な顔の男前になって居ました。

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