第11話 岩塩を求め探索
ゴブボス達は、ウサギ多数と鳥(飛べない鳥)を3羽、タロウとジロウ達は、猪3頭とウサギ4羽の収穫です。
怪我をおった者は居ないようで、此だけの獲物を狩れるなら、私達を襲う必要あったのでしょうか。
まっ、従魔になる前の、緑鬼の思考は理解できません。
獣臭く不味かった事でしょう。
タロウとジロウの、身振り手振り混じりの指導で、解体作業が始まりました。
ハナグループは、まだこんなに居たのかと、不思議に思う程大量の魚とカニを捕って来てくれました。
ハナは、早速緑鬼女性達に、魚の串刺し指導しながら、カニ鍋の準備をして居ます。
私は邪魔にならない場所で、魚を背開きにして、干物作りを励んで居ます。
「大ボスしゃま、それは何?」
緑鬼でも幼児は牙も無く、くりっとした目をした可愛い顔をして居ます。
緑鬼の幼児達が、珍しい遊びと思った様で、10匹程集まってきました。
私の外見は牙も角も無い赤子、身長は60センチ少々でヨチヨチ歩く。
ゴブリン幼児達は、私の事ひ弱に見えるようで、ゴブボス達大人が敬うので、言葉は丁寧ですが、少し変わった仲間位に思って居るようです。
ポーチから干物を取り出し、半分に裂いて配って遣りました。
「美味しいよ!!食べてみて!!」
「「「おいちい!!!」」」
「それ、干物って言う食べ物、今やってるのを、天日干しすると、皆が食べてる物になるのよ」
「大ボスちゃま、ちゅっごい!!!」
幼児達の態度が少し変わり、変な事で、子供達に凄く尊敬されたようです。
肉も凄く残ったので、干物に使った塩水を少し濃い目にして、肉を漬け込み、干し肉の準備をしました。
幼児達も、見てるだけで無く薄切り肉を持って来て、干し肉を手伝ってくれました。
ズラリ吊り下げられた干し肉を
「わたち達が、ちゅくった」と、嬉しそうに眺めていました。
自発的に、お手伝い出来たご褒美に、干物を配って遣りました、ご褒美の味は格別だった様です。
お椀が全然足りない、急遽風魔法と創造魔法を駆使して、お椀を量産しました。
少しガサガサしてて、気を着けないと、口に怪我をしそう、手の空いてる緑鬼達に、コリコリ削らせました。
鍋は3っつしか無い、溢れる程のカニ汁でも、60人程に配ると、イッパイ限りになってしまう、串焼きの肉魚を炙るのが忙しい。
カマドを急遽増やし、緑鬼女性達に串焼きの世話をさせました。
やっと食べ始める事ができました。
「全員注目!!
食事の前は、手を合わせ、「頂きます」と言って食べ始める様に、これは命令です!!」
緑鬼達、訳が解ら無いなりに、手を合わせて居ます。
「では、頂きます!」
「「「「「「「「イタダキマス?」」」」」」」」
「「うっめぇ!!!」」
「「「オイシイ!!!」」」
「「「おいちい!!」」」
「「おぅ!岩塩は、このように使うので有りますか!!」」
生肉かじっていた緑鬼達には、とんでもなく美味だった様です。
美味しい物を、腹一杯喰わせてくれる大ボス様に、一層の忠誠心が芽生えたようです、恐怖で従えるのでは無く、餌付け胃袋を掴む、緑鬼どもは私の本を決して離れる事は無いでしょう、ちょっと迷惑かも。
緑鬼の年寄と女性達が集まり、何か作業して居ます。
「何が始まる?」
私の問いかけに
「荒れ地を耕し、
丁寧な返事が返ってきました。
(意外ね!緑鬼って畑耕して、作物栽培出来る程なの?これからは人扱いした方が良いかも)
でも、折角の芋(薩摩芋系)なのに、焼いたり煮たりせず、生をかじって居たそう。
骨付きウサギ肉とキノコ、それに芋が大量に入った、ごった煮を緑鬼女性達に指導して作りました。
煮物焼き物の調理を覚えた所で、私とタロウ、ジロウ、ハナは、岩塩の丘のを目指します。
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