第9話 従魔使い
半数は傷付き、脚を引きずって居ます。
私に、少し脅えて居るようです。
ボスが一人だけ意気がって何か言ってます、立場上弱みは見せられ無いってか?
「人間のガキ、イカサマ遣りやがって、今度は油断しねぇぞ!!」
「これ以上敵対するなら、面倒だから皆殺しにします」
恐ろしいけど、此方もタロウ達の手前、虚勢を張るよ!!
幸い緑鬼達は油断無く構えて居ます、動かない的です。
「皆!気砲発射!!!」
皆の気砲は、容赦無い威力が込められて居ます、緑鬼達が吹き飛んで行きました。
流石ボス、根性で踏ん張ってる。
「ドッカーン!!!」
私の気砲で、ボスと残ってた数匹が吹き飛び、静寂が
数拍を置いて、皆の歓声が響きます。
「「「やったぁーーー!!!!!」」」
「俺達が
「・・・信じられない?本当に私達で倒せた?」
「・・・」
安心は、まだ早かったようです。
ボスがヨロヨロ現れました。
「き、貴様等、よ、よくも・・・」
恐ろしい形相で、そこまで言って、バタリと倒れました。
暫く様子を見て、ゆっくり近付き、つっついて見ますが反応は有りません。
脚が変な方に曲がって居ますが、何とか、生きては居るようです。
「ハナ!良さそうな治癒の練習台だよ」
「治癒の練習?」
「ハナ自分の脚に触って見て、固いのがすうっと通ってるでしょ?それが骨だよ!」
「うん・・・」
「ボスの脚を見て!ここで曲がってるでしょう!骨が折れてるの」
「絵で説明すると・・・」
地面に脚の骨格を書き、骨折の絵も書いて、最終的に完治した絵も書いて説明します。
「私に、出来るかな?」
「浄化で鍛えたハナの光魔法なら、出来る!!この絵の完治した所を思って、光を当てて!!」
「解った!ん~ん、と、こう、かな?」
絵で教えたので、完治した様子を思い描きやすかったようです。
骨折の部分が光輝き、モゾモゾ骨が動き繋がったようです。
更に輝いて、光が収まりました。
ボスがウッスラ目を開けて、動こうとして、胸を押さえて呻いて居ます。
肋骨も折れて居るようです。
「動かないで!!今治療中だから!!!」
骨格標本を思い出して、あばら骨の絵を描きます。
「緑鬼の胸の中に、こんな骨があるの!骨折してるから、絵のように治して!」
「解った!!」
同じようにハナが治癒の光を当てました。
肋骨の右側中央がひかり、やがて収まり、治療が終わったようです。
ボスは目を見開き、ハナを凝視しています。
ガバッと飛び起き、驚くハナに土下座して
「女神様!!!俺は、貴女様の
スキル、治癒と従魔が発生し、ハナは、治療師と
「あれっ?緑鬼が言ってる事解る?」
「ハナがテイムしたから、魔物と意思疏通出来る様になったのよ」
「?テイム??」
「緑鬼ボスに光魔法かけたから、従魔になったようよ」
「ステイタス確認して、スキルの所に治癒と従魔が発生してるよ」
私は鑑定で、既に確認済みです。
「本当だ!!何か難しい字が2つあるわ!」
「良かったね!スキル一番乗り、おめでとう!!」
「あ、ありがとう・・・で、姉様これどうしよう?」
「
「・・・可愛く無い、不気味·····ちょっと嫌かも」
「「ハナ!!緑鬼の下僕、格好良いぞ!!!」」
「そう・・・かな?格好良い?」
「「おう!羨ましいぞ!!」」
「ハナ、従魔に名付けしてテイム完了だよ」
「名前?ゴ・・・そう!お前の名前はゴブボス」
緑鬼ボスは土下座したまま、声が掛かるのを待って居たようで、嬉しそうに応えました。
「俺ゴブボス!女神様に下僕としてお仕え致します!!」
処置に困ったのが、緑鬼の子分達です。
10匹程死んでいて、残り20匹が瀕死の状態、留目を差したら経験値になるかと思われたが、ゴブボスが元部下の命乞いを、オズオズしてきた。
まっ何かあっても、ゴブボスが対処するでしょう。
ハナには、これ以上緑鬼の従魔は、欲しく無いと、治癒魔法掛けるの拒否されました。
しょうが無い、私の練習台になって貰います。
ラノベでよく書かれてる、「エリアハイヒール」ってのをやってみました。
20匹が一斉に回復し起き上がります。
「「「「大ボス様!有り難う御座います!!!」」」」
全員が一斉に土下座して、礼を言って居ますが、テイムは出来なかったようです。
内心安堵しました、緑鬼の配下は要らないよ。
10匹の死体は、穴を掘って埋葬しました、勿論土魔法で。
誤算です!緑鬼ども、テイムじゃないけれど、「大ボス様!」と言って、私から離れてくれない、困ったな。
経験値にすれば良かった、こんなの養えないし、魔物を従え人里には行けないよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます