089 不穏
しばらく待っていると、コロンさんがやってきた。どうやら
「コロンさん、どうでした?魔法学科の方は。」
「うむ。まあ、以前と変わらん感じじゃな。扱う内容は大きく違うが、仕組みは変わっとらん。今からでも始められそうじゃわい。」
コロンさん、昔の血が
「コロンさん、こちらカイさんです。ギルド本部の方で、俺の
カイさんが
「コロンじゃ。コウタは新人じゃからの、よろしく頼む。」
コロンさんにも同じように担当の人がついたそうだ。後ろでギルドマスターと話し込んでいる人がそうなのだろう。後で挨拶をしておこう。
「ギルドマスター、もうわしら帰っても良いかの?かわいい孫が首を長ーくしてコウタの待っておるじゃろうからな。ナハハハ!」
「ええ。大丈夫です。
あ、明日の予定だけお伝えしますね。入学式が午前中にありまして、午後からは入学生のステータス
どうやら明日も
■
「あれ…ドアが…あ、閉まった。」
「おや、また開いたぞ。」
ドアが開いたりしまったり。エリさん、今かいまかと待ってくれているようだ。
その期待にいち早く応えねばなるまい。急に走ると例の
「…あ、コウタさん!おかえりなさい!」
「はあ、はあ。ただい…わふっ!」
――――――キャン、キャン!
「わたあめ」がカットイン。勢いよく飛びついてきた。最近はこんな感じ。どうやらダンジョンの一件で、甘えん坊に
「もう、甘えん坊さんなんだから。よしよし。」
その夜、おばちゃんのお店で結婚パーティを開いてもらえた。明日の準備で
■
お家に戻り、お風呂に入る。相変わらずなのだがこのお家、お風呂が3つある。どう使えというのだろうか。しかも1つは
「エーリさん!」
「コーウータさん!」
名前を呼びあっているだけなのに、とても幸せに感じるのはなぜだろうか。この
もう少しだけ、が
■
――――――とある建物の地下
「どうだ…順調に進んでおるか…?」
またしても声の主の姿は見えない。薄暗い部屋のなか、例のローブ姿の男が
「すべて順調です。早ければ1か月で魔法学部はなくなるでしょう。」
魔法学部に
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