第八章 事実を伝えた件。
082 料理という名の実験
「うーん…。」
どうやら昨夜、カーテンを閉め忘れていたようだ。日光が部屋全体を照らしている。「わたあめ」も
―――もう少し休もう…。
二度寝の後、異世界に飛ばされたというのに、二度寝はやめられない。やめられないが、起きなければなるまい。なんとか
■
「よーし!料理、がんばるぞ!」
顔を洗って、
冷蔵庫のなかを失礼して、玉子とベーコン、トマトを取り出す。
―――それでは…ハンバーガーをつくろうと思います!
ちなみにハンバーガーのハンバーグ抜きなので、ハンバーガーと言えるか
「それにしても…大きいよな…。」
さすが異世界というべきなのか、アニメで見るようなサイズのベーコンだ。切るのが楽しくなるが、まず、
いろいろ試してみた結果、切れる方向はわかった。
―――手は…どこにそえれば…?
昔「猫の手」と
結論として、フォークで突き刺して切ることにした。何か違うということはわかる。わかるのだが、今はこれが精いっぱいだ。いろいろと教えてもらわなければ。
―――次は…あ、そうか…。トマトを先に切った方が良かったのか…。
失敗。ベーコンを切ったので、包丁がベタベタだ。仕方ないので、包丁を一旦洗うことにする。刃物を洗うの、なんだか怖い。
―――よしと…これを
まな板をセットする。ここで問題が発生した。トマトの構造がわからない問題。
「よくハンバーガーで見るあれは…こっちから切る?うーん…ヘタはとらなきゃだよな…。」
とりあえずヘタをひっぱって、もぎ取ってみた。
―――やっぱり切らなきゃダメか…。
「こうなっているのか…ということは…こうか!」
切る方向がわかった。厚さは適当に食べやすい感じにしておく。
「うわっ!このドロドロ…どうすれば…。」
輪切りにしたは良いものの、どろどろが家出してしまった。このままではレンコンみたいな状態になってしまう。
―――まずは失敗の
証拠は
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