重視しない点⑴ 描写・書式・ルール

ここからは重視していない点、意見を求められても大した言葉を返せない点を挙げていきます。


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 描写って大事ですよね。人によっては、いかに濃厚な描写ができるかどうかによって作家としての腕を品定めしている方もいるのではないかと思います。


 実際、作品に没頭して世界観に浸ることを目的とするような純文学などでは非常に大事な要素かと思います。純文学などをレビューする機会があれば、そのときは描写も重視します。


 しかし、ネット小説の多くはライトノベル系統です。一番硬派な作品でもミステリーかと思います。あくまで予想なんですけど、ライトノベルを進んで読むような人たちが求めているのって濃厚な描写ではなく「面白い話」かと思います。「面白い」であればなんだっていいんです。面白ければ、情景描写も心理描写も割と勝手に読者が補完して読み進めてしまいます。少なくとも私はそうです。


 よって、読者が理解に困らない程度の情景描写や説明を最低限書いてやれば、あとはもう読者の想像に任せていいんじゃないかと思ってます。おもしろさやテンポの方が数十倍大事です。


 作品名は出さないですけど、昔、携帯小説のデスゲーム系や恋愛系が流行ったことをご存知でしょうか。漫画化されたりドラマ化されたり話題沸騰しましたが、いざ原作を読んでみると、改行だらけでスッッッッッッカスカで、全体的に白い画面。文体とか小説の書き方のルールとかあったもんじゃないなって感じの作品が多かったです。


 でも全部読みました。実際、面白かったので。


 あそこまで極端な例はネット小説が溢れかえった今だと難しいかと思いますが、根本的に大事なものや需要があるものでって今も昔も変わっていないのではと考えています。よって、描写が甘かったり小説の書き方のルールを一ミリも守っていない作品であっても、そこは気にならないので、特にコメントせずに読むようにしています。


 もちろん、思わず読みたくなるような秀逸な描写である作品であれば、レビューか感想でその点に触れていると思います。……多分。普通に忘れていてコメントしていないかもしれません。それくらいの温度感です。


 私自身、あえて破っている「小説の書き方のルール」はあります。行間問題とかもそうですが、この間初めて破ったものは「作品内で漢数字かアラビア数字か統一する」というルールです。あれって横書きの媒体と非常に相性の悪いルールだなぁと思っているので、ゴリゴリ混ぜて書いています。

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