第3話
「それで、本当は何しに病院に来たのかしら?」
「それだ。この前依頼した。消えた弾丸の件なんだんけど」
「はいこれ」
夜鳴は弾丸の入ったビニール袋を渡した。
「こっちが解剖所見」
「凄い!一体どこで見つけたんだい!!うちの鑑識がレストランを隅々まで探しても見つからなかったのにっ!!」
「モチロン、被害者の体の中からよ」
「そんな!被害者の体を撮ったレントゲンには弾丸なんてものはっ!!」
「でしょうね。貴方のところの鑑識のレントゲンには被害者が若干の喫煙歴がある程度の事しか写っていなかったもの」
「一体何処に銃弾がっ!?もしかして肺に写ったレントゲンの曇りの中に隠れていたのかっ!?」
「いいえ。被害者は酒もタバコもやらない。勿論ドラッグもね。至って健康その物。血管年齢だけなら十代の青少年。虫歯なし。体脂肪率アメリカ人の平均値以下。まさに健康その物。百寿越えの大台突破も夢じゃないわ。もう死んでるけど」
「待ってくれヨナキ!!被害者は胸を撃たれたはずだろう!?一体どこからその弾丸を持ってきたんだ!?そこいらのガンショップの店先で購入した弾丸なんかじゃ検察も弁護士も裁判官も納得してはくれないぞ!!勿論僕だってそうだ!!」
ブラッドフォード警部は大きく手を振りかぶって叫んだ。
「お静かにブラッド。ここは病院内よ。さっきもき言ったように弾丸は被害者の体内から発見したわ」
「だからどこから?!」
「被害者の右足から」
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