第232話 身代わり王女の帝国紀行④

”世界中のミンナに嫌われる”というネガティブなフレーズを明るく自己紹介に交ぜるギャル魔王。それが、『飢餓の魔王』ブーゲンビリアであった。


月明かりに照らされた彼女が奇抜なノリで名乗ると、シャクヤとストリクスは固まってしまった。二人の反応が微妙なのを見て、ブーゲンビリアは笑顔で補足した。


「あ、ちなみにィーー、この”名乗り”はァ、友達のゼフィランサスちゃんが一緒に考えてくれたんだよォーー」


ここでハッとしたストリクスは姿勢を正し、フクロウの姿でシャクヤの肩に乗ったまま、丁重に挨拶した。


「ま、魔王ブーゲンビリア様、お初にお目にかかります。ワタクシはストリクスと申します。かつては魔王デルフィニウム様にお仕えした『八部衆』の一人であり、現在は魔王様の偉大なるご尊父のもと、人と魔族が手を取り合う新たな『八部衆』として、この身を尽くしている次第でございます」


「へェーー、そうなんだァーー」


明るい表情でそれを聞くブーゲンビリア。ところが、それと同時に彼女のお腹が大きく鳴った。


グギュルルルルルゥゥゥゥゥ……!


「アハハハハ!ごめェーーん。私ってば、すーーぐお腹空いちゃう子なんだァーー。こっちの世界に来てから、ものすごい大食漢になっちゃってェーー、ほーーんと困っちゃうよォーー」


頭を掻きながら照れる『飢餓の魔王』。彼女はそう言いつつ、ストリクスをじっと見つめ、口を半開きにして笑った。


「アナタ……おいしそうねェーー」


一瞬、ゾクッとしたストリクスは、身を震わせて懇願した。


「ま、ままま魔王様に卑小なる我が血肉を捧げられますこと、身に余る光栄でありますが、それでは我が主君の命を遂行できなくなりますため、幾分の猶予をいただきたく……」


これにブーゲンビリアは大笑いした。


「冗談よォーー冗談ッ!ガブッといっちゃったりしないからァーー、安心してェーー」


言いながらも小さなストリクスを手に取り、シャクヤの肩から離して自分のもとに引き寄せる。


「それよりィーー、アナタ面白いこと言うのねェーー、その主君って人はァーー、魔王なのォーー?人間なのォーー?」


「はっ!魔王様のごとく偉大な人間でございます!」


「すっご!人間なのに魔族を従えて仲良くやってる人がいるのォーー?どんな人ォーー?うちの会長にも教えてあげたいなァーー」


「そ……それは……我が主君の許可をいただいた上でなければ……」


「そっかそっかァ。なァーーんか、アナタ偉いねェーー。感心だよォーー」


「は、はぁ……」


「でェ!お姫様とストリクスくんはァ、何しにここに来たのかなァーー?」


急にシャクヤに向けてグイッと顔を近づけてくる『飢餓の魔王』。これにシャクヤは怯んだ。


間延びした口調で何も考えずにしゃべっているようなブーゲンビリアであるが、そうかと思うと、いきなり話を本題に持ってくる。掴みどころのない彼女にシャクヤは翻弄され、先程から一言も発することができなかった。そして、質問された今も絶句し、ほとんどまともな返答にならない。


「わ……わたくしは……」


シャクヤは言葉を詰まらせるが、隠し通路を見つけて崖下の林まで来た彼女たちの目的は、聞くまでもなく明らかだ。そう考えたブーゲンビリアは微笑した。


「まァ、勝手に連れて来ておいてェ、なんにも説明ナシってのも悪いよねェーー。そこんトコはァ、ワタシもちゃんと言っとくねェーー」


独りで納得したようなことを言う『飢餓の魔王』は、次にシャクヤに向かい、申し訳なさそうに手を合わせた。


「あと、今さらなんだけどォ、本当にごめんねェ!!お姫様を誘拐してくるなんてェーー。ワタシがいたら、やめさせたんだけどォーー、しばらく出掛けてるうちに、みんなで決めちゃったみたいでェーー」


「あ……いえ……」


シャクヤはキョトンとした。


兎にも角にも、相手は太古の昔より諸悪の根源とされてきた存在である。彼女は生まれて初めて大人の魔王と直接対面し、戦慄していたのだが、まさか出会って早々、謝罪されるとは思ってもいなかったのだ。


「まったくもう……こんなことしたってェ、根本的な解決にはならないってことォ、うちの会長も言ってたはずなのにねェーー」


と、一人でボヤく『飢餓の魔王』から再び空腹の音が高らかに響いた。


グギュルルルルルゥゥゥゥゥ……!


「アハハハハ!やっぱりワタシってばァ、すーーぐお腹空いちゃうんだよねェーー。ほんとに困った困ったァーー」


「………………」


全く緊張感の無いブーゲンビリアを見て、シャクヤは困ったように微笑した。これほどまでに敵意を感じない相手ならば、いろいろ聞いてみたいと思った。


ところが、その時だった。

急に『飢餓の魔王』はシャクヤとストリクスの頬に手を当てた。


「てことでェーー、二人には悪いんだけどォ、ちょーーっとだけェ、いただきまーーす!」


「「えっ!!!」」


シャクヤとストリクスが驚いて声を上げた。

その瞬間、二人とも全身から力が抜けた心地になった。

そして、そのまま意識を失った。


「ごちそうーーさま!」


意識が遠のく中で、ブーゲンビリアの満足そうな声だけが、かすかに聞こえた。




――これが、白金蓮たち一行が荒廃した町に行き、『凶作の魔王』である桃園萌香と出会う日の前夜のことである。暦の上では10月13日から14日に変わる深夜の出来事だ。


次にシャクヤの目が覚めた時、そこは自室のベッドの上だった。


「あ、あれ……わたくしは……どうして……」


彼女は茫然と周囲を眺めた。既に日は昇りきっており、正午を過ぎていることがわかる。これほど寝坊する経験は、彼女にはほとんどないことであり、愕然とした。


そして、意識がハッキリしたところで、シャクヤは慌てて仲間を探した。


「ス!ストリクス様は!?」


彼女の心配はすぐに杞憂だとわかった。部屋の隅にある帽子掛けの上で、彼はいつもどおり寝ていたのだ。


シャクヤが声を発したことで、ストリクスも目を覚ました。


「……ハッ!ここは!?」


彼もまた、今まで熟睡していたことに愕然とし、周囲を見渡している。そして、すぐにシャクヤに謝罪した。


「申し訳ありませぬ!シャクヤ殿!護衛のワタクシが熟睡してしまうなど!」


「いえ、わたくしも今まで寝ておりました。あれから、いったい、どうなったのでございましょうか?」


「わかりませぬ。魔王ブーゲンビリア様に触れられた途端、力が抜けるように眠ってしまいました」


「わたくしも同じ記憶でございます。あの後、どうしてここに……」


と、二人で狼狽えながら思案している時である。

互いのお腹が同時に鳴った。


グウゥゥゥゥ……!


結構な音量であった。これにシャクヤは顔を赤くした。


「申し訳ございません!はしたないマネを!それにしましても、死んでしまいそうなほど、お腹がペコペコでございますわ!」


「ワタクシもです。正直、フラフラでございます」


「いったい、わたくしたちは何日、寝ていたのでしょうか?」


「我が主君より頂戴せし”スマホ”の日時では、10月14日となっております。あれから半日、寝ていただけのようでございますな」


「えっ……それだけしか経っておりませんか?」


それにしては極度の空腹状態であり、まるで何日も食事をしていなかったような飢餓感があった。


二人が首を傾げているとドアがノックされた。


シャクヤの声が聞こえたため、起床したことを知った侍女のキシスであった。


「王女様、おはようございます。食事の支度が整っております」


「まぁ!本当にありがとうございます!こちらの友人にもお願い致しますわ」


「はい。フクロウ様の分もできております」


シャクヤはストリクスと共に食堂に向かい、少し遅めの昼食を取った。この日は驚くほど食が進み、何度もおかわりをしてしまった。


「はぁ……これほどまでに食事をおいしく感じたのは、久方ぶりでございますわ」


「シャクヤ殿、ワタクシもです」


満足して呟くシャクヤにストリクスも小声で答えた。彼女たちが一息ついたのを見計らい、魔族の執事グリュッルスがやって来た。


「ラクティフローラ殿下、当家の主が、ご挨拶したいと申しております。お食事の直後で申し訳ありませんが、お越しいただけますでしょうか」


これにはシャクヤも驚いた。今までずっと顔を見せなかった当主とようやく会うことができるのだ。彼女は微笑し、立ち上がって即答した。


「もちろんでございます。これまでご厄介になっておりますこと、御礼を申し上げる機会を待ちわびておりましたわ」


彼女はその足で当主の寝室へと向かった。


病により床に臥せているという、この地方の領主。魔族を執事として雇用し、『魔王教団』を出入りさせている奇特な当主が、如何なる人物なのか。


シャクヤにとっても最も知りたい事柄の一つだった。


それにしても、なぜこの地に来てから数日経った今、急に会いたいと言われたのか。そのあたりも気になるが、会ってみればわかることであろうとシャクヤも考え、ストリクスを伴って、堂々と訪問した。



当主が休んでいる寝室は、最上階ではなく1階の奥にある。体の弱い当主のために負担をかけない部屋が選ばれているのだ。そこに入室した。


ベッドの前に椅子が置かれ、そこにシャクヤは座った。


部屋の入口には使用人のコルチカムが待機し、寝床に横たわる当主をグリュッルスが起き上がらせる。


シャクヤを待っていたのは、黒ひげを蓄えた風格のある紳士であった。想像していたよりも若く、歳は40代前半と思われる。彼は、太い声で話しはじめた。


「これまでご挨拶もできず、申し訳ありません。ラクティフローラ殿下。我が名はパーシモン・カラコルム。この一帯を治める領主でございます。人からは『カラコルム卿』と呼ばれております」


これにシャクヤは立ち上がって返事をした。


「こちらこそ、住まわせていただいている御礼もできず、ご無礼を致しました。わたくしをお呼びされたのは皆様でございますので、こちらの名乗りは不要でございますわね」


そうして微笑し、再び座りなおした。


ちなみにこれはシャクヤの矜持なのだが、彼女は自らをラクティフローラと名乗ることも王女と宣言することも一切なかった。決して彼女自身が彼らを騙したのではなく、彼らが勝手に勘違いしているだけなのだという形を作り上げていた。正直者のシャクヤらしい振る舞いである。


対するカラコルム卿は、姿勢を変えてシャクヤに向き直ろうとするのだが、その際に少しよろけた。それをグリュッルスが心配する。


「パーシモン様、ご無理をなさらず……ご説明は、私から致します」


「いや、よい。これは、私から直接お話しせねばならぬ事案だ。でなければ、信用していただけまい」


厳格な顔で執事を下がらせる当主。彼は疲れた風貌からは想像できないほど張りのある声で語りはじめた。


「ラクティフローラ殿下、昨日は、畑の収穫にご参加されたとのこと。村の者たちも大変に喜んでおりました。この地を治める長として、厚く御礼申し上げます」


「いえ、こちらこそ楽しく有意義なひと時を過ごさせていただきましたわ」


畑の件については、シャクヤは心から笑顔で礼を述べた。それが本音であるからだ。


「また、昨夜はブーゲンビリア殿に遭遇してしまわれたとのこと。お二人には災難でございました。深くお詫び申し上げます」


これにシャクヤは意外な顔をした。これまで魔王教団にしても魔族にしても、その名が口に出されることはなかったというのに、面と向かって、いきなり『魔王』の存在を肯定されたのだ。


「魔王の存在を……認められるのでございますね?」


「はい」


「わたくしに災難だったとおっしゃいますのは?」


「あの方は、その手に触れたモノから、養分とエネルギーを吸い取ってしまうのです。そのせいで、あのお美しい姿と、あどけないお人柄にも関わらず、誰も近寄りません」


これに合点がいったシャクヤは目を大きく開いて問い直した。


「と致しますと、わたくしのお腹がとても空いていたのは、『飢餓の魔王』の能力なのでございますね?」


「そのとおりです。お二人の体内からエネルギーを……ナントカという血の中にある栄養を奪ったとかで、失神させたのです。ただ、あの方の名誉のために申し上げますが、気を失ったお二人を部屋まで運んだのもブーゲンビリア殿でございます」


「あの……先程から、”お二人”とおっしゃられますが……ご承知なのでございますね?」


彼女は、肩に乗っているストリクスに手を触れながら尋ねた。カラコルム卿は深く頷きながら答える。


「報告を受けて驚きました。殿下がお連れの、そのフクロウ……。魔族であるとは存じませんでした。よもや王国の姫君が、これほど柔軟な発想をされていらっしゃるとは思いも寄らなかったのです」


「とおっしゃいますと……」


「魔族を信頼されているあなた様に、これ以上、隠し立てする意味がないことを知り、このパーシモン・カラコルム、全てを語る決心をしたのでございます」


ここでシャクヤも大部分を納得した。『飢餓の魔王』ブーゲンビリアにストリクスの正体を知られたことで、かえって魔王や魔族と行動を共にしているカラコルム卿に信頼されてしまったのだ。彼女は笑顔で彼を促した。


「なるほど。では、お聞き致しましょう」


「既にお気づきのことと思いますが、我らは世間でいうところの『魔王教団』――正式名称『常闇とこやみ黎明れいめい』という一団と手を結んでおります。しかも、実際に『魔王』の加護を受け、魔族の仲間も派遣してもらいました。そこにいるグリュッルスがその一人です」


名指しされたグリュッルスは、頭に着けていた頭巾を外し、頭部を見せた。そこには、昆虫の触角のようなモノが生えている。パッと見にはわかりづらいが、確かに魔族としての特徴を持っていた。


「改めまして、コオロギの力を持った亜人魔族グリュッルスでございます」


深々と一礼した彼のことを、当主も頭を下げながらフォローする。


「魔族の存在を知られては協力していただけぬと思い、これまで隠してきたのです。どうかこの非礼をお許しいただきたい」


「それは……お互い様ということになりますわね」


シャクヤも微笑して返した。すると、ストリクスが彼女の肩から飛び立ち、携帯端末宝珠の変身魔法と同時に元のサイズの魔族に変貌した。


学者風の衣服を着用し、床に降り立った彼は、カラコルム卿に厳かに一礼する。


「ホウホウホウ。我が名はストリクス。こちらにいらっしゃる殿下とは、ゆえあって仲間となり、我が主君の命にて護衛しております」


彼もまた、嘘にならない範囲で自己紹介した。その姿と名を知って、コオロギ魔族のグリュッルスは血相を変えた。


「ス、ストリクス様!お噂は聞いたことがございます!『重圧の魔王』デルフィニウム様の幹部でいらっしゃった方ですね!」


「さよう。挨拶が遅れたな」


「と!とんでもございません!こちらこそ、全く気づくことができず、大変ご無礼を致しました!」


この魔族同士のやり取りには、見ていたカラコルム卿の方が目を丸くした。ストリクスが魔王軍の幹部であったとは思ってもいなかったのだ。


「……私にはよくわかりませぬが、それほど高位の魔族と行動を共にしていらっしゃる……とても大国の姫君の行いとは思えませぬ。ラクティフローラ殿下、あなた様はいったい何者なのでしょうか?」


さもありなん、と言いたげな顔で微笑するシャクヤだが、悠然と当主に尋ね返す。


「それにお答え致します前に、カラコルム卿、あなたの目的を全てお聞かせいただけますでしょうか?」


今度はカラコルム卿が微笑した。


「確かにそのとおりですな。これはとんだご無礼を。では、まず我々があなた様を拉致した目的ですが、それは”大賢者”の血を引く殿下でなければ、かなわぬことなのです」


この言葉を聞き、シャクヤは深く嘆息しながら言い当てた。


「……やはりそういうことでしたか。おおよその察しはついておりました。つまり、かの者を召喚されるのでございますね?」


「そのとおりです。勇者と渡り合える戦力が、我々にはどうしても必要なのです」


核心を突くセリフを二人は睨み合うように交わし、互いにその瞳をギラリと光らせた。


(これで決まりでございますね。ならば、魔王召喚の術式を記録するまでは、お誘いに乗ったことにしておかねばなりませんわ)


そう考えたシャクヤは詳細を尋ねる。


「それで、いつ術式を行使するのでしょうか?」


「具体的には、次の日食を待たねばなりません。天文学者の研究ですと、今年の12月か13月には、起こりうるという予測になっておりますので、それまでご滞在いただきたいのです」


(なるほど。やはり勇者様の召喚と同じで、魔王の召喚も日食が条件になるのでございますね。それほどの大規模術式。考えてみれば、当然のことですわ)


ちなみにここで、察しの良い方のために若干の補足説明をせねばなるまい。地球上では年に2度も日食が起こることは滅多にないのだが、この世界では月の軌道面が我々の世界ほど傾いておらず、そのため、月が太陽を隠す確率が高い。ゆえに、日食の頻度が地球よりも多いのである。


この世界の住人であるシャクヤは、そのようなことを疑問に思うはずもなく、自分の要求を述べた。


「それまで術式を見学させていただくことは可能でしょうか?」


「申し訳ありませんが、機密保持のため、時期が近くなるまでお待ちいただけますか」


「ですが、ぶっつけ本番というわけにも参りませんので」


「もちろんでございます。召喚術式を補佐する神官もおりますので、お打ち合わせを含めて、地下神殿は見ていただきます。しかしながら、まだ構築途中ですので、完成まではご容赦ください」


「かしこまりました。では、その時をお待ちすることと致しましょう」


シャクヤは承諾し、納得もした。


(確かにこちらとしても完成版を拝見しなければ意味がありませんわ。レン様には、わたくしのお迎えは後回しにしていただくよう、ご連絡致しましょう)


そして、もう一つの本題を尋ねる。


「さて、カラコルム卿、わたくしをお連れになった目的は理解致しました。ですが、貴殿の目的は何でございましょうか?召喚が成功したとして、それでどうなさるおつもりですか?」


この問いに当主は深く頷いた。


「それを申し上げる前に、私の全てをお話しせねばなりますまい」


そう言って、不自由な体を動かし、布団に包まれていた足をベッドから出した。よく見れば、これまで彼は、まるで半身不随であるかのように右側を全く動かしていなかった。


彼の右腕は力なく垂れ下がり、右脚は奇妙な形に歪んでいた。


痛ましい姿を目の当たりにしたシャクヤは、口元に手を当てながら、か細い声で言った。


「そのお腕とお脚……ご病気ということではございませんでしたのね……」


「ええ。これは、戦によって負った傷です。勇者を従え、圧政を続ける皇帝陛下に4年前、反旗を翻した結果なのです」


「まぁ!」


その言葉で様々なことを瞬時に察したシャクヤは、驚きの声と共にカラコルム卿の目を凝視した。そこから彼は長年に渡る中央との戦いを語って聞かせた。

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