第55話 窓に映る少女
それは、異世界生活14日目の早朝。
嫁さんだと思ってベッドに向かい、顔を近づけた相手はシャクヤだった。
美少女の顔が、キスしてしまいそうなほどの至近距離で寝息を立てる。
僕は反射的にのけ反って離れた。
心拍数は上昇し、風邪とは別の意味で体が熱くなってきた。
夜明け前で、空が白みはじめたばかりだったため、髪の色が違うことにも気づかなかったのだ。というより、隣で寝ているのは嫁さん以外にありえない、という先入観もあった。
それにしても、嫁さんはどこに行ったのだろうか。いくら僕の看病をシャクヤと交代でやってくれたとしても、夜中にこの子だけ残して別のところで寝るはずはないだろう。
「ん……んん……」
僕が驚いて凝視していると、ブルーの髪の美少女は眠たそうに目を開けた。
そして、僕の姿に気づくとガバッと起き上がった。
「あっ!レン様!お、おはようございます!わた……わたくし、寝てしまったのでございますね……」
顔を赤くして、僕を見たり、髪を直したり、服を直したり、忙しく慌てるシャクヤ。
「レン様、お加減はいかがでしょうか?」
僕の容態を気に掛けてくれるので、僕は「ちょっと良くなったよ」ということを笑顔とジェスチャーで示した。
「そうでございますか……昨夜はかなり苦しそうでしたので、本当に心配致しました。ですが、まだ喉はお痛いのでございますね」
ところで、嫁さんはどうしたのか?と聞きたいが、やはり喉が痛い。そして、シャクヤは何やらモジモジしている。
「あ……あの……レン様には勝手なことをしてしまいました。わたくしとしたことが……まさかこのような形で、殿方と一夜を共にしてしまうだなんて……」
待て待て待て。この子はいつも変な言い方をする。要は看病してくれているうちに隣のベッドで寝てしまった、ということだよね?それ以外ないよね?
もう熱による汗はかいていないのだが、今度は冷や汗が出てきた。とはいえ、嫁さんはどうしたのか、シャクヤに尋ねたい。
「ゆ……百合……」
「あ、ユリカお姉様でございますね?お姉様でしたら、夜明け前に、薬を取ってくるとおっしゃられて、お出掛けになられました」
薬を取ってくるだって?
いったいどこに行っただろうか。
「昨夜、レン様の具合がかなり悪化されているのを見たお姉様は、ずっと不安そうなご様子でした。それで、ふと口にされたのです。”『マナ・アップル』なら薬になるかも”、と」
なるほど。と思った。嫁さんは、聖峰グリドラクータ周辺に実る『マナ・アップル』を採りに行ったのだ。
確かにあのリンゴなら、大量のマナとともに栄養も豊富だ。あれを食べれば僕も元気になるかもしれない。しかし、そうなると僕は逆に心配の方が大きくなる。
「ですが、お姉様はその後も、ご自身が道に迷われる可能性を考えて、あれこれ悩まれておいででした。そして、明け方近くなった時、わたくしにレン様を頼むとおっしゃられ、出発なされたのです」
ここまで聞いて、僕は不安に苛まれた。
まさしくそれが問題だ。
あの方向音痴の嫁さんが、無事に聖峰の麓まで行き、そして迷わずにここまで帰ってこられるのだろうか。
本来なら片道5日間の旅路となるはずだが、嫁さんのスピードならいっきに駆け抜けることも可能かもしれない。
しかし、道に迷う可能性が非常に高い。街道は一本道なので簡単だが、途中で聖峰付近の森に入っていかねばならない。その際、帰り道で迷ったらどうするのか。いや、そもそも『マナ・アップル』のあるところまで行くのにも迷わないという保証はない。
考えているうちに僕はフラフラと部屋の外に出ようとしたが、それをシャクヤに止められた。
「レン様、いけません。今は安静になさってください。お姉さまは、”今日中に帰る”とおっしゃいました。信じてお待ちしましょう。お粥の作り方も、お姉様から教わりましたので、わたくしがお作り致します。どうか、ゆっくりお休みになってください」
焦る気持ちもあるが、本当に今の僕は何もできない。嫁さんの帰りを信じて待つ以外に方法はなかった。
僕はシャクヤの言葉に甘えて、パン粥をもらい、また寝ることにした。彼女の作ったパン粥は、嫁さんとは違って少し不器用な出来具合だったが、おいしく食べることができた。
再び寝てはみたものの、もう一つ気になることがあった。
思い起こしてみれば、昨夜、僕が寒気を感じて震えている時、嫁さんが布団に入ってきて温めてくれたように思うのだが、果たして、あれは本当に嫁さんだったのだろうか。
時間の感覚がぼやけているので、あれが何時頃だったのか全くわからない。夢を見ていただけであればいいのだが、もしもあれがシャクヤだったとしたら、僕はどうしたらいいのだろうか。
確かめたいと思うのだが、それをシャクヤに聞いて、間違いだったら恥ずかしい。それに喉も痛いので、今は話しづらい。結局、気にはなりつつも僕は寝続けた。
だが、咳で何度も目が覚める。そのたび、部屋の様子を見るとシャクヤがすぐ近くで本を読んでいて、僕の動きに気がついたのか、お互いに目が合う。すると、シャクヤは照れたように目を逸らした。
これはヤバい。体調がすこぶる悪く、気力まで衰えている時に、こんな美少女が看病してくれている。そんな彼女の姿を確認すると、僕も少し安心してしまうのだ。
独身時代の僕だったら、十中八九、好きになってしまっただろう。
嫁さんよ、早く帰ってきてくれ。
いろんな意味で嫁さんに今すぐ会いたい。
そして、夕方になった。
体は重いままだ。
本当にこのままずっと風邪が治らないのではないか、と不安になる。自分が健康だった時のことなど、すっかり忘れて、もう思い出せないような感覚になっていた。
すると、扉が開いた。
「はぁ、はぁ……蓮くん、ただいま!!」
あの疲れ知らずの嫁さんが息を切らして、帰ってきた。
その声を聞いて、僕は歓喜した。ベッドから起き上がり、喉が痛いのも忘れて、ガラガラ声で叫んだ。
「百合ちゃ……百合ちゃん!」
「採ってきたよ!『マナ・アップル』!!」
嫁さんは手に大きな袋を抱えていた。その中には、『マナ・アップル』が大量に入っていた。
「リンゴなら食べられる?それとも絞ってあげようか?」
僕はジェスチャーで、食べられると伝えた。
「じゃ、すぐ剥いてあげるね」
嫁さんが手際良く、ナイフで『マナ・アップル』の皮を剥き、切り分けてくれた。
僕はそれを一切れ食べた。
体中に力が漲ってくる。今まで病気に蝕まれていた細胞の一つ一つが活力を取り戻してくるような感覚だ。食欲が湧いてきた僕は、さらに数切れ食し、『マナ・アップル』半分の量を食べた。
「百合ちゃん、ありがとう。ものすごく楽になったよ」
鼻声だが、声がしっかり出るようになった。
嫁さんの顔がパアッと明るくなる。
「よかった!やっぱり、このリンゴすごいよね!バーリーさんの時も毒がすぐに消えちゃったし!」
「これは、まるで万能薬だね」
医療の乏しい世界だということに絶望する思いだったが、さすがファンタジーのような世界だ。病気に対するチートアイテムが存在してくれたことに心から感謝したい。
「もう……私、このまま蓮くんが死んじゃったらどうしようって……すごく心配しちゃったよ」
「僕も今回は本当に不安になった……ありがとう」
二人で見つめ合うが、すぐそこでシャクヤが僕たちをじっと見ていることに気づいた。
「シャクヤちゃん、蓮くんのこと、ありがとね。あなたがいてくれなかったら、『マナ・アップル』を採りに行けなかったわ」
「いいえ。それよりも貴重な『マナ・アップル』をこれほどたくさん採取されてしまわれるとは、さすがはお姉様でございます」
「そうだよ百合ちゃん。よく道に迷わなかったね。どうやって採ってきたの?」
僕が元気を取り戻したことで安心した嫁さんは、僕の質問を聞くと”えっへん”という顔をして、自慢げに話しはじめた。
「ふっふーーん。聞いてよ、蓮くん。私、すごいこと思いついちゃったんだよ」
「どんな?」
「蓮くんが作ってくれた、私のマナを探す宝珠があったでしょ?ほら、これを使ったの」
「え」
それだけ聞いて、僕は嫁さんが何をやったのか、だいたい理解できた。
「なるほど。よく思いついたね」
「え?あの、わたくし、よく理解できません。どういうことなのでしょうか?」
シャクヤが困惑しているので、嫁さんは得意になって話を続けた。普段は理知的なシャクヤに一本取られているが、今回ばかりは嫁さんの知恵が勝っているようだ。
「この宝珠はね、私のマナを探知してくれるの。だから、私が別の宝珠にマナをチャージすれば、それも探知できちゃうのよ。これを道の途中に置いて、目印にして来たんだ」
「まぁ、そのような方法で!」
「もともと私がチャージしていた宝珠が2つあったから、あとは適当に宝珠を持っていったの。途中で後ろを確認して、マナの探知が弱くなってきたら、新しい宝珠にマナをチャージして、地面の目立たないところに隠す。それを繰り返して、『マナ・アップル』が実っている場所まで行ったのよ。『マナ・アップル』自体もマナが豊富だから、気配を感知できたし」
「では、帰りはそれらを回収して戻って来られたのですね?」
「そうよ。宝珠は全部で10個使ったかな。これだけチャージしたうえに全速力で走ってきたから、さすがにヘトヘトになったけど」
「素晴らしい知恵者ですわ。さすがお姉様でございます!」
「えへへ。そう?」
こういうことで褒められることは珍しいので、嫁さんは喜色満面だ。
僕も同じく彼女を賛嘆した。
「本当に、あの百合ちゃんが、よくぞこれを思いついたもんだ」
「いっぱいゲームをやってきたから、こういうパズル的なことにも考えがいくようになったんだよ。きっと」
「なるほどね……途中でマナが足りなくなったら、『マナ・アップル』を食べればいいし、全く隙のない完璧な作戦だ。素晴らしいよ」
「え……?」
「え、って何?」
「『マナ・アップル』を……食べる?」
「うん。しなかったの?」
「蓮くんに食べさせることしか考えてなかったから、自分が食べるなんて思いも寄らなかった……」
「だから、息を切らしてたのか。せっかくそこまで考えたのにバカだなぁ……ほら、百合ちゃんも『マナ・アップル』食べなよ」
「うぅ……最後にバカって言われたぁ……」
しょんぼりしながら、嫁さんは、僕が食べなかった分の『マナ・アップル』を食した。
「うん!ほんと、これ元気になるね!少しだけどマナが回復したよ!」
すると、そこで「ぐぎゅるぅぅぅぅぅっっ」という豪快な音が響いた。腹の音だ。
「あはははは。お腹空いたね」
「いや、今のは僕も鳴ったよ」
「蓮くんも?食欲出てきた?」
「うん。しっかり食べて寝れば、完全に快復すると思う」
「じゃ、いっぱい食べよ!」
僕は久しぶりに外に出て、三人で食事をした。約二日間、パンのお粥しか食べていなかったが、栄養をしっかり取ることでさらに元気が出てきた。
そのまま床に就くと、明け方まで熟睡した。
翌日。
異世界生活15日目。
すっかり熱も下がり、咳は完全に収まった。
久しぶりの気持ちの良い朝だった。
「おはよ。蓮くん、どんな感じ?」
「もうすっかり元気だよ。百合ちゃんのお陰だ」
「でも、一応、大事を取って今日も一日ゆっくりした方がいいよ」
「そうかな?もう元気に働けそうな気がするけど」
「病み上がりで無理しちゃダメ。ね?それに蓮くん、ゆっくり休みたい、って言ってたじゃない」
「……そうだね。わかった」
この日も僕は部屋でゆっくりすることとなった。再びベッドに入り、二度寝を試みたが、体力も戻ってきたようで、これ以上はあまり眠れなかった。
以前に”休みが欲しい”とは言ったものの、こう、やることがないと飽き飽きしてくるものだ。
太陽が真上に昇ったあたりで、僕は重大案件があったことを思い出し、嫁さんに事実確認をした。
「ねえ、百合ちゃん、一昨日の夜、僕がベッドで震えていた時に何かしなかった?」
「え?ああ……うん。やっぱり気づいた?」
「僕のベッドに……」
「うん。入って一緒に寝ちゃった。蓮くん、寒そうだったから、温まるかなって」
「そうか……それならよかったよ」
「何が?」
「いや、ちょっとね」
どうやら、僕のベッドに入ってきたのは嫁さんで間違いなかったようだ。本当によかった。危うくシャクヤにとんでもない濡れ衣を着せるところだった。ひと安心したところで、ますます元気になってきた。
「……やっぱりもう大丈夫だよ」
「ダメ。今日一日はお休み」
「じゃあ、寝てるだけなのは辛いから、宝珠の研究をする」
「やってもいいけど、無理しちゃダメだよ?」
「わかってるよ。シャクヤのお陰でやりたいことがたくさんあるんだ。ところで、シャクヤは今日はどうしてるの?」
「あの子にもお世話になったから、今日はゆっくり休んで、って言ってあるよ」
「そうか。二人が看病してくれたのは本当に助かったよ」
「うん」
「よくドラマやマンガだと風邪を引いた登場人物に、看病したり、お見舞いに行ったりってシーンがあるでしょ?僕は、ああいうのを観るたびに、”風邪程度で大袈裟だな”って思ってたんだ。でも、薬も無い、コンビニも無い、風邪ひとつでこんなに大変になる世界では、本当にありがたいことだった」
「そうだね。私はね、私が心臓のことで蓮くんに心配を掛けてきたのって、こんな感じだったのかな、って思った」
「ああ……」
「今までごめんね。好きな人が病気で苦しそうにしているのって、あんなに辛かったんだね……」
「いいんだよ。僕は、”それ込み”で百合ちゃんと結婚したんだから」
「蓮くん……」
話をしているうちに僕は起き上がってベッドから出ていた。嫁さんもすぐそばに立っている。とてもいい雰囲気だ。
「病み上がりの蓮くんに甘えるのは、悪いかなって思ってたんだけど、ちょっとくらいいい?」
そんなことを言われれば、僕の方こそ病気の間、嫁さんの愛情に助けられてきたのだ。正直言って、ますます好きになってしまった。彼女を抱きしめたいのは僕の方だ。
「……うん。まだ風邪がうつるかもしれないから、キスはやめとこう」
「じゃ、ハグして」
「いいよ。おいで」
僕が両手を広げると、嫁さんは喜んで僕の胸に飛び込んできた。
「あっ、そういえば百合ちゃん、ひとつ聞き忘れてたんだけど」
「なに?」
「君に抱きしめられて、僕は死んだりしないよね?」
「それ、私が抱きついてから、言う?」
「もう手遅れだね……」
「私を何だと思ってんの、もう……真面目に言うとね、日常のパワーと戦う時のパワーって、なんか自然と切り換わるんだよ」
「だよね。今までもそうだったよね。安心した」
「でもね、体が頑丈なのは、いつも変わらないから、もっとギュッてしていいよ」
「え」
「体に無理しない程度でいいから、ギューーッてして。私のこと壊れるくらい、思いっきり……ギューーーーッて」
病み上がりの僕に、なんとドキドキすることを言ってくるのだ、この嫁さんは。
僕は、この二日半に感じた嫁さんへの感謝と、それに比例して深まった愛おしさを彼女に思いっきりぶつけることにした。
両腕に今できる限りの、めいっぱいの力を込めて彼女を抱く。
「んっ…………」
嫁さんがかわいい声を出した。
まずい。病み上がりだというのに興奮してきた。
さすがに快復したばかりの体で、本格的に嫁さんとイチャイチャするのは健康上、良くない気がする。もう二度と風邪など引きたくないので、ここは何とか自分の心を落ち着かせなくては。
などと考えながら、まだ真っ昼間であることを思い起こし、窓の方を見た。
――ところが、その瞬間のことだった。
これまで興奮して熱くなっていた僕の体は一瞬にして寒気を感じることになった。
窓の外から、一人の少女がこちらを覗いていたのだ。
「……なっ…………」
声にならない声を僕は上げた。
いわゆる心霊現象に遭遇した人の恐怖とは、こういったものだろうか。
窓と言っても、ここは二階なのだ。その窓は、通りに面しており、一階との間に小さな
しかも今し方、”少女”と言ったが、よく見れば、幼い女の子だった。
この”幼女”は、大き目の帽子を被り、窓に小さな手をつけて、僕と嫁さんの様子をまじまじと見ていた。
その幼女と僕の目が合った。
この時点でようやく僕は頭が回転した。
この子は幽霊とかの類ではない。生きている女の子だ。そう考えたところで、ようやく嫁さんに声を掛けた。
「百合ちゃん、後ろ……」
「えっ?」
僕に言われた瞬間、何かに気づいたらしく、急いで振り返る嫁さん。
だが、その時には、もう幼女の姿は無かった。
「え、今、誰かいた!」
嫁さんはすぐに駆け寄り、窓を開けた。
外に顔を出して周囲を見渡すが、何も見つけられなかった。
「蓮くん、今ここに誰かいたよね!?」
「うん。小さい女の子だった」
「いくら蓮くんのことに夢中だったからって、この私が、こんな近くで気づかないなんて……」
「もしかして、魔族か?」
「ううん。そんな悪い感じもしなかった。もし、ほんのちょっとでも敵意があれば、私が気づかないはずないもん」
「それなら、よかったよ。もしもシソーラスの一件で、他の魔族に目を付けられたのなら、僕たちは安心して暮らすことができない」
「それは今のところ大丈夫だと思うよ。今、この街に魔族と呼べる存在はいないと思う」
「なら、さっきの子は、気にはなるけど大丈夫だね。近所の子かな」
「うーーん、不思議なことがあるもんだねぇ……」
この怪奇現象の意味を僕たちが理解できるまでには、もう少し時間が掛かることになる。この時の僕たちは、奇妙に思いつつも、これ以上、気にしないことにした。
その後、しばらくして嫁さんは買い物に出掛けると言った。
「そうだ。百合ちゃん」
「なに?」
「今日は、この世界に来て15日目。今夜は満月だよ」
「あぁ、そっか。ここのお月様、やっと全部見れるんだ。楽しみだなぁ」
そう言って、嫁さんは出掛けていった。
ようやく心身ともに平穏な夜を迎えられそうだ。
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