第11話 美容院デビュー

「はい!! 着いたわ!! ここが私が行きつけの美容院よ!!」



 姉ちゃんに引っ張られること時間にして5分、姉ちゃん行きつけの美容院に到着した。



「思ってたよりも近い場所にあったんだな」


「そうよ。ここは私が中学生になった時にできた美容院だから、知らないのもしょうがないわ」


「そう言う理由なの!?」



 この美容院の立地がただ単に悪いだけじゃなくて?

 大通りから外れた路地に店があったから、てっきり最初は隠れ家的な飲食店だと思った。



「それよりもどう? 初めて来た美容院の感想は?」

 

「正直場違い感が半端ない」



 語彙力がない俺が感想を言うのはおこがましいけど、端的にいっておしゃれだ。部屋はこんなに広いし中は埃所か塵一つ落ちていない程きれい。

 中にいるお姉さん達はきれいで美人だし、正直ジャージ姿でいる俺とは別次元の世界のように思える。



「どう? 美容院って凄いでしょ?」


「凄い。俺が通っていた床屋とは大違いだ」



 待合室にこんなおしゃれなファッション誌なんて置いてないし、床屋だとあってもスポーツ新聞や漫画雑誌だ。

 それに椅子もこんなにフカフカなソファーみたいなものはなく普通の椅子だった。



「俺が普段行ってる所と環境が違いすぎる‥‥‥」


「何をそんなにオドオドしているのよ。早くいくわよ」


「わかってる。それで姉ちゃん、誰がオドオドしてるって?」


「あんた以外の誰がいるのよ!! うだうだしてないで、早く行くわよ!!」


「いらっしゃいませ」



 店の奥の方に入っていくと挨拶してくれたお姉さんが目を見開く。

 よっぽど男性の客が珍しいのか、驚いているようにも見える。



「あらあら? お久しぶりですね。また・・いらしたんですか?」


「えぇ、その‥‥‥ちょっと髪を整えてほしくて」


「姉ちゃん?」



 どうやら店員さんは俺の事を見て驚いているのではなく、姉ちゃんを見て驚いているようだ。

 そんな姉ちゃんを見て、店員さんは微笑ましく笑っていた。



「そんなにおしゃれをしちゃって。もしかして今日は彼氏さんの前だから張り切ってるの?」


「彼氏!?」


「ちっ、違うわよ。こいつは彼氏じゃなくて、私の弟よ。お・と・う・と!!」



 姉ちゃんに背中を押され、店員さんの前に押し出された俺。躓きそうになるのを堪えて店員さんの前に立つ。



「弟さん!? この子が!? 美鈴ちゃんの!?」


「そうよ。私とは似ても似つかないけど、一応血のつながっている弟よ」


「へぇ~~、そうなの~~。この人が‥‥‥美鈴ちゃんの」



 店員さんは俺のことをジロジロと見回している。まるで珍獣を見るような目で俺の事を眺めている。



「今日私がここに来たのは自分の髪を整える為じゃないの」


「そうなの?」


「えぇ、髪を整えて欲しいのは私の弟。こいつの髪を整えてちょうだい」


「ちょっ、姉ちゃん!?」


「そいつの髪形があまりにもへんてこりんだから、まともな髪形にしてほしいの」


「あらあら? 今度は弟さんの髪を整えるのね」


「店員さん!!」



 そんな驚くことなくてもいいじゃないか。確かに俺と姉ちゃんは見た目が天と地程の差があるけど、さすがにこの扱いはメンタルが強い俺でも泣いちゃうぞ。



「ふふっ、そうですか。なるほど。わかりました」


「何とかできそう?」


「もちろんですよ。私に任せて下さい。整えがいがありそうです」



 そう言って俺のことをまじまじと見る店員さん。初めて会う人なのに、生易しい目で俺のことを見ている。



「君はこういうお店って初めて?」


「はっ、はひっ!? 初めででしゅ!?」



 やばっ!? 噛んだ。緊張しすぎて、もろに噛んでしまった。

 それを見て姉ちゃんは笑っている。声を押し殺してはいるが、お腹を抱え盛大に笑う。



「『はひっ」とか『でしゅ』とか‥‥‥まるで幼児のようね‥‥‥」


「笑うなよ、姉ちゃん!!」


「だってしょうがないじゃない。あんたが面白いんだから」



 くそ、姉ちゃんめ。あまりにも綺麗な女性と話したので、ちょっとした初々しさを出てしまっただけじゃないか。

 店員さんもクスクスと笑う。よっぽど俺の発言がつぼにはまったようだ。



「ごめんなさい。別に君の事が面白くて笑ってるんじゃないの」


「えっ!?」


「この前うちのお店に来た子があまりにも君に似ていて‥‥‥つい‥‥‥」


「この前来た子?」


「ちょっと、あんたは余計なことを聞かなくていいの!! とにかく弟の髪形を格好よくしてください」


「はいはい。わかりました。本当にお姉ちゃんも大変ね」


「全くよ」


「それじゃあ行きましょう。君はこっちの席に座って待っててね」


「はい」



 店員さんに案内されるがまま、俺は言われた通り席に座る。

 そのまま店員さんがどこかに行ってしまい、彼女がどこに行ったかを目で追った。



「姉ちゃんと話しているのか」



 先程の店員さんは姉ちゃんと話している。耳を澄ませているが、2人が話していることはよく聞こえない。



「美鈴‥‥‥ん。もしかして弟さんにも‥‥‥‥‥」


「そうよ。全く手がかかるわ」


「ふふ‥‥‥っ、お‥‥‥ちゃ‥‥‥も‥‥‥のね」



 話は断片的には聞こえるが、何を話しているかまでは聞こえてこない。

 だが姉ちゃんの言葉だけははっきり聞こえる。



「姉ちゃんの声ははっきりと聞こえるんだよな」



 学校にいる姉ちゃんの声ならまだしも、こうして素の状態の姉ちゃんの声はよく聞こえる。

 姉弟だからなのかわからないが、姉ちゃんの声だけははっきりと聞こえるのだった。



「お待たせしました。ごめんね。ちょっと美鈴ちゃんと話していて」


「いえ、大丈夫です」


「それでは切り始めますね。えっと、君の名前は何て言うの?」


「さっき姉ちゃんに聞いたんじゃないですか?」


「全然。美鈴ちゃんは君のことを弟さんってことしか言わないから、私はわからないの」



 髪を切りながら店員さんは言う。

 どうやらそれは本当らしく、髪を切っているお姉さんが困っているように見えた。



「俺は春樹です」


「春樹‥‥‥春樹君ね。うん、覚えたわ。もう大丈夫よ」


「覚えるの早いですね」


「こういう職業をしていると人のことをを覚えるのは早くなるのよ。職業病って奴?」


「なるほど。そうなんですね」


「それと美鈴ちゃんは私にとっても印象に残ってる子だから、そのお友達とか兄弟とかも簡単に覚えられるかな」


「そんなに姉ちゃんは有名なんですか」


「有名というよりは、凄く印象に残ってる子かな」


「なるほど」



 まぁ、そうだよな。あんな2面性を持っている人が客として来ているんだ。さすがに印象に残るだろう。



「今の君を見ていると、昔の美鈴ちゃんを見ているみたい」


「姉ちゃんを?」


「そうよ。今の美鈴ちゃんも、自分を変えたいからって言って美容院ここに来たの」


「そうなんですか!?」



 意外だ。姉ちゃんにもそんな時期があったのか。



「あっ、そういえば、姉ちゃんがあんなきれいな姿になったのって中学生になってからだっけ」


「そうよ。ここに来た時も緊張した表情でここに来て‥‥‥」


「余計なことは言わないでください!!」


「ふふっ、ごめんごめん。ここから先が気になるなら、美鈴ちゃんに聞いてね」


「わかりました」



 くそ!! 後少しで姉ちゃんの弱みを握れるところだったのに。

 家に帰ってからなんて、姉ちゃんは絶対に教えてくれるはずがない。

 なんとかならないものなのかな。



「春樹君って意外と毛髪量が多いのね」


「そうなんですか?」


「そうよ。だからすごく整えがいがあるわ」



 そう話す店員さんはどこか楽しそうに見えた。



「そういえば、この髪形ってワックスでセットする必要があるんだけど、大丈夫そう?」


「ワックス? あの体育館や教室を掃除する時に使うやつですか?」


「ぶっ!!」


「姉ちゃん!?」



 後方で姉ちゃんが噴き出している声が聞こえてきた。

 髪を切っていた店員さんもクスクスと笑っている。



「ワックス‥‥‥体育館‥‥‥ちょっとあんた、おもしろすぎでしょ」


「何だよ!! 俺って今そんな変な事言った?」



 後ろにいる姉ちゃんも俺と店員さんの会話が聞こえたのか、笑っている。

 鏡越しからみる姉ちゃんはお腹を抱えて笑っており、いつもの猫かぶりモードを忘れているようにも見えた。



「掃除用のワックスって、あんたはどれだけ無知なのよ」


「ワックスと言ったら掃除用のワックスしかないだろ? それ以外にどんなワックスがあるんだよ」



 それを聞いて姉ちゃんはソファーの所で転げまわっていた。

 店員さんはと言えば、俺の事を微笑ましい様子で見ている。



「春樹君、ワックスって掃除用だけじゃなくて髪につけるものもあるのよ


「そうなんですか?」


「その様子だと、つけたこともないのね。後でお姉さんが教えてあげるから、一緒に練習してみましょう」



 くっ、まさか本当にそんなものがあったとは思わなかった。

 こんなきれいな店員さんの前で大恥をかいてしまったじゃないか。姉ちゃんめ、覚えとけよ。



「はい、これでよし。髪を切り終わったので、髪の毛を洗いましょうか。前にかがんでください」


「はい」



 お姉さんに言われた通り、前かがみになり髪を洗ってもらう。

 その後椅子を倒され、顔にクリームを塗られた。



「眉毛はどうしますか?」


「えっ? 眉毛が何ですか?」


「ばっちり整えてあげてください。そいつたぶん、意味をわかってないので」


「はい、わかりました」



 姉ちゃんの指示でお姉さんは眉毛まで整えられてしまう。

 なんだよ、俺の人権なんて一切無視かよ。



「はい、できましたよ。それじゃあ髪の毛をセットしていきますね」


「お願いします」


「ちょっと待って、私にもそれを教えてもらってもいいですか?」


「姉ちゃんも?」


「あんたが変な髪形で外を出かけるか不安で仕方がないから、私も聞いておいてあげる」


「優しいわね、美鈴ちゃん」


「姉ちゃん、その心は?」


「あんたに変な髪形で外を歩かれると、私の評判にかかわってくるのよ」


「保身の為かよ!!」



 そんなことだろうと思った。さすが姉ちゃん、自分の事になると手段を選ばない。

 きっと髪形を変えてもブサイクのままだったら、きっと俺は社会的に抹殺されるだろう。

 姉ちゃんの事だから手段を選ばないに決まってる。



「美鈴ちゃんのツンデレ、いただきました」


「違うわよ!! 私は別にツンデレなんかじゃないわ!!」


「はいはい、そういうことにしておきますね」



 その後、懇切丁寧にお姉さんは俺に髪形のセッティング方法を教えてくれる。

 なんて優しいお姉さんなんだろう。この人が本当の女神なんじゃないか?



「はい、これで大丈夫です。やり方はわかりましたか?」


「はい」


「あの説明でわからない奴なんてサル以下だわ」


「そうだな」


「あんたがそんなことを言うなんて、サルに失礼よ」


「俺はサル以下なの!?」



 どうやら俺は姉ちゃんの中ではサル以下の存在のようだ。



「春樹君の髪質って硬いから、もし使うのならこのワックスがいいかもしれないですね」


「このワックスですか?」


「はい、うちの店で取り扱っているものですがどうですか?」



 差し出されたワックスは大きくて確かにいいもののように思える。



「ただ値段がちょっと高いな」



 値段が2000円もする。さすがにこれを買うと、俺の今月のお小遣いがカツカツになってしまう。



「わかったわ。そのワックス買います」


「姉ちゃん!? もしかしてこれを買ってくれるの?」


「何言ってるのよ? 支払うのはあんたよ。それにあんなに懇切丁寧にセットの仕方まで教えてくれたんだから、少しは店の売り上げに協力しなさい」


「そんなぁ」


「あの‥‥‥お小遣いが少ないならそんなに無理に買わなくても大丈夫ですよ」


「いいえ、ここで買います。いいわよね、春樹?」


「はい」


「いいんですか?」


「大丈夫です」



 どうせコンビニや薬局に行ったって、何を買えばいいかわからないんだ。

 変なものを買ってセットできなくなるぐらいなら、お姉さんがおすすめするワックスを買った方がいい。



「ありがとうございます。このワックスは持続性があって、おすすめなんですよ」


「へぇ~~」


「それより髪形なんですが、こちらでどうでしょう?」


「これが‥‥‥俺?」


「まるで別人みたいね」



 悔しいが、ねえちゃんの言っていることは当たっている。鏡の中に映る俺は先程とは別人だ。

 先程の俺とは同一人物と比べられても、全くわからないだろう。



「清潔感をイメージしてサイドとバックをかりあげたベリーショートってヘアースタイルです。王子様よりも少しワイルドなイメージに仕上げてみました」


「さすがね。文句はないわ」


「ありがとうございます。それではお会計に移ります」



 そう言うと店員さんはレジの方へと行く。

 俺と姉ちゃんも会計の場所へと向かった。



「今日の料金ですが、8000円になります」


「8000円!?」



 髪を切るだけでそれだけ高いの? いつも行く床屋の倍以上の値段だぞ。



「当たり前でしょ。ワックスの値段も入っているんだから、それぐらいはするわよ」


「そうか」



 俺は美容院という所をなめていたみたいだ。こんな調子では俺も少しバイトをする必要が出て来たな。



「ちなみにだけど、月1回は必ずこの美容院に髪を切りに行きなさいね」


「何故!?」


「清潔感がなくなるからよ。嫌なら別にいいわよ。玲奈に嫌われようが、私は知らないから」


「ぐむむむむ」



 8000円を惜しんで玲奈に嫌われる。お金と玲奈を天秤にかけたことを考えた。

 2つを天秤にかけて考えた末、さすがに俺はそのぐらいのお金を惜しんで玲奈に嫌われたくない。

 だから姉ちゃんのアドバイスを承諾するしかなかった。



「‥‥‥わかった」


「それじゃあ決定ね。お姉さん、もしこの子が来たらまたカットをお願いしてもいい?」


「わかりました。美鈴ちゃんにそう頼まれたらしょうがないわね。上手く時間をずらして、切ってあげる」


「ありがとう」


「その代わり、必ず今日みたいに予約を入れてね。私が休みの時もあるから」


「わかりました。いつもありがとうございます」


「いえいえ。お姉ちゃんは大変なのね」


「そうですね」



 店員さんと姉ちゃんは共通の話題で通じ合っているように見えた。

 何がなんだかわからなかったけど、どうやら話がまとまったみたいだ。

 俺のあずかり知らぬ所で。



「今日はありがとうございました。また来ます」


「こちらこそ。今度は美鈴ちゃんの髪を可愛く仕立て上げてあげるからね」


「その時はよろしくお願いします」



 俺達は店員さんに一礼して、美容院を後にした。

 そのまましばらく歩き大通りに出る。それまでは俺も姉ちゃんも無言。

 何一言も話さなかった。



「どうだった? 初めて美容院に行った感想は?」


「端的にいうと、凄い場所だった」



 鏡に映った自分を見た時、別人が鏡に映っているかと思った。

 自分のことなのに信じられない。まるで夢でも見ているようだ。



「元々あんたは運動もしていて、体に余計な贅肉もないからちゃんとした格好をすれば見栄えはいいのよ」


「そうだったのか」


「全く余計な手間をかけさせて。少しは私に感謝しなさいよね」


「あぁ、ありがとう姉ちゃん」



 あれ? 隣で歩く姉ちゃんが目を丸くして固まっているんだけど? 俺なんか変なこと言った?

 その目はまるで未開の地でUMAを見つけた探検家。まるで珍獣を見つけてどうすればいいかわからないように見えた。



「姉ちゃん、どうしたの? そんな顔をして?」


「あんたが素直に感謝をするなんて、明日は台風が来るわね」


「何で!?」



 俺って素朴で素直なキャラじゃなかったの!?

 お礼や感謝の言葉ぐらい、普通にするよ!!



「まずあんたのおつむにありがとうって言葉があることに私は驚いたわ」


「驚くとこそこなの!?」


「そうね。今まで生きてきた中で初めて聞いたかも


「失礼な!! 俺だってちゃんとお礼や感謝の言葉ぐらいいうよ」


「その言葉に二言はないわね」


「まぁな」



 その瞬間姉ちゃんの口が一瞬吊り上がった。

 それを見て思った。この後絶対に姉ちゃんがろくでもないことを言うってことを感覚で感じた。



「いや、やっぱりお礼はちょっと‥‥‥」


「じゃあお礼として、春樹には博覧堂のチョコレートケーキをおごってよね」


「えっ? だってあそこのケーキ高いだろ?」



 博覧堂って言えば、この辺ではちょっとした有名なお店だ。

 食材やケーキの作り方にこだわっていて、値段もそこら辺のケーキ屋よりも段違いで高い。

 ただでさえ美容院のおかげでカツカツなのに、これ以上余計なお金を使うわけにはいかない。



「大丈夫よ。お母さんには後でお小遣い前借してもらえるように、私から言っておくから」


「前借!? それは余計なダメ‥‥‥って姉ちゃん!? そんな引っ張るなって!!」


「あんたがトロトロ歩いてるからでしょ!! さぁ、行くわよ。博報堂のケーキセットを食べる為に!!」



 だからこんなおしゃれな格好をしていたのか。

 さすが策士。元々これが目当てで俺を美容院に連れて行ったに違いない。



「てか姉ちゃん!? 俺今ジャージ姿なんだけど!?」


「えっ!? 何だって?」


「絶対聞こえてただろ!! 一旦俺を家に帰らせろ!!」


「大丈夫よ。別に減るものはないって」


「減るよ!! 主に俺のメンタルとかお金とかメンタルとか!!」


「ごちゃごちゃ言ってないで早く行くわよ!! それにしても楽しみね。博報堂のケーキセット」


「ダメだ。聞いてない」



 こういう時の姉ちゃんに何を言っても無駄だ。正直お手上げなので、姉ちゃんにされるがままである。



「ケーキセットケーキセット。今日はチョコケーキにしようかしら。それともフルーツタルト。迷っちゃうわ」



 結局この後騒ぐ俺の意志に反して、恍惚の笑みを浮かべた姉ちゃんに腕を引っ張られ博報堂へと向かう。

 そこでケーキセットをおごる羽目になり、懐が余計に軽くなっただけでなく店員さんに奇異な目を向けられ、心に小さくない傷を負ったのだった。



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