第8話  熱過ぎる熱  ヴィヴィアンSide

「ッあ、ゃあん、ふぁ……も、もうっ、そこはだ、ダメなのおおおぉぉぉおおおおおっんン!!」


 はっ、はっ、はっ、はあはあはあ……。


「随分派手に達したねヴィー、ちゅ」


 頭の中がまだ、真っ白で……。


「貴女は益々可愛らしくも美しくなっていくね。愛しているよ僕の唯一。ちゅ、ちゅ」

「はっ⁉ ああああああっ!!」


 はあんっ!!


 ダメ……っ!!


「僕は何時までも貴女の虜だと言うのに、何時になれば貴女は僕を心より信じられ……ぅう!!」

「だ……めっ、今っあン⁉」


 焼ける様なリーヴィーの灼熱の昂ぶりがっ!!


「何が駄目なのヴィー……」


 耳元で囁かれるのは何時もよりも随分と低くそして甘く掠れる熱の孕……んだ貴方の声!!


「何故僕が浮気をしたと? それも貴女以外の女性を抱いたのだと!!」

「ひぃぃぃぃんンン⁉」


 私は逃れられない熱より容易に逃げられず、また決して逃れる事すら許して貰えない。

 何処までも、そうまるでキングスライムのタマよりもドロドロに蕩けさせられれば、灼熱の塊となった貴方は何度となく私の胎内なかを突き上げそして熱い迸りを放っていく。


「誰にも、何処にも行かせはしないっ。貴女の全ては僕だけのもの、だからね。これより何が起ころうともだっ、どの様な試練が待ち受けようともっ、僕は貴女だけをっ、誰よりも永遠に愛している!!」

「あ、愛し――――ひゃあ」

「そう!! たとえこの世の終焉を迎えたとしてもっ、僕のっ、俺の心とこの魂は……貴女だけのものだっ!!」


 ズン――――と一際大きく、そうして力強く最奥を突き上げられれば私はもう何も考えられず、快感と言う大海の中で儚く漂うのみ。


 そこに理性なんて何処にもない。

 私はただただリーヴィーより与えられる甘くも痺れる様な強い快感になす術もなく、ただただ彼の身体の動きに合わせ甘く啼くしか出来ないのです。


 それがどの様にはしたない事だと、だけどそれさえももう考えられ――――っ!!



 そうして私の視界はまた闇の中へと、でも今は何時もとは違いとても穏やかな闇。

 何故か酷く懐かしさを感じてしまうのは……一体何故?


 どうして、なのでしょう。

 この闇の心地良さを私は――――遠い、遥かな昔に、知って……いる。

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