第18話 決闘の命令
「嘘っ!」
音華環さんは驚いている。
「ほんとですか?」
アーフィルオロは重大さが分かっていないみたいだ。
「ああ、ほんとだから俺は決闘をしない」
「対策はあるの?」
「劣等生ならば」
「どういうこと?」
音華環さんは驚きのあまり、俺に聞いてくる。
「デバイスが壊れたら劣等生以外の人は学園側が直します、つまり劣等生のデバイスは管理されていないということです」
「そうですか、もうそろそろで授業が始まるのでクラスに戻りなさい」
「はい、アーフィルオロは放課後用事ある?」
「ないですけど」
「わかった、デバイス見せて」
「え?」
アーフィルオロはスマホ型デバイスを手に乗せおそるおそる見せてくる。
俺は自分のデバイスをアーフィルオロのデバイスに近づける。
《アーフィルオロ・メフィアのデバイスにメールモードを追加しました》
「え?え?え?」
「では」
俺はアーフィルオロを置いてクラスに戻る。
ーーーーーーーー放課後ーーーーーーーー
俺はアーフィルオロにメールを送り、ショッピングモールの四階にあるカフェに向かう。
「待っていたわ」
「先に来てたんだ」
俺は手にスムージーを持ち、向かいの席に座る。
スムージーはテーブルに置く。
「で、なに?」
「アーフィルオロ、いや名前が長いからメフィアでいい?」
「好きにして」
「決闘のことなんだが、メフィアに限りらず一年生は決闘を楽観している、決闘とはいわば強さ勝負だ、勝者は敗者になんでも命令をすることがある、例えば、俺が決闘でメフィアに勝ったとしよう、俺は勝者なので敗者であるメフィアに付き合えとかキスしろとか知らんやつとセレフになれ、そんなことができる、命に関わること以外は命令できる、OK?」
「そ、そんなことができるなんて」
メフィアは驚いている、俺はスムージーをストローで吸う。
「コホン」
かわいい咳するな、油断したら惚れてしまうだろ。
「聞きたいけど、一度だけ決闘の記録させない方法はあるかしら?」
劣等生になる、いや違うA組はカースト差別がなっているから。
俺は吸うのをやめる。
「一度だけなら俺がどうにかできる」
「フフフ」
笑顔で笑っている、悪巧みの時ではないのでかわいい、まるで彼氏にかわいいイタズラを思いついた時だ。
「ならば、明日の放課後またここで会いましょう」
メフィアは立ち上がり、店を出ていった、スキップしながら。
俺はのんびりスムージーを飲んで出ていく。
帰ってから、なにしようか。
あ、服を買っておこう。
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