第15話 スピーチ
「疎、眠たそうだが大丈夫か?」
羽差のスキルで学校に行こうとしているとそう言われた。
「大丈夫だ」
嘘です、眠たいです、午前三時から起きたので今頃睡魔が来ています。
「そうか、まぁいい、では行こう」
羽差のスキルを使い、校舎に移動する。
そしてクラスに着き、かばんを片付ける。
羽差とは席が離れているのでクラスに入るとあまり話さない。
キーンコーンカーンコーン
「よし、まだ三日目だから欠席はいないな」
全熱先生はそう言う。
「一時間目は生徒会長と風紀委員長のスピーチを聞きに行くから体育館に移動だ」
みんな従い、大豪月が指示して廊下に並び、移動する。
体育館に着くと、席があり、クラスごとに座っていく。
全学年が揃っているみたいだ。
俺は一年E組だから後ろ方であった。
俺は前の方を見る。
アーフィルオロを見つけた、何組かなと数える。
一年A組か、A組はカースト差別がされているな、だって劣等生の人は地べたに矯正的に座らせれている、そして見て笑っている人がいる。
アーフィルオロは優等生ながらボッチのようだ。
そうしていると体育館のライトはスピーチ台に集まる。
そしてスピーチ台の前に立つ人が居た。
「どうも、皆さんこんにちわ、生徒会長の凜堂 優兎(りんどう ゆう)です」
俺はこの人の声と顔が嫌だっだので耳を塞ぎ、目を瞑る。
それでもマイクにより響き、俺の耳にも微かに入ってくる。
俺は手で耳を強く抑える。
俺はそれでも声が聞こえるので吐き気がしてきたので気を逸らそうとする。
凜堂と言えば、凜堂 耶耶だな、俺が知っているゲームの中で好きな方に入るキャラだ、俺が知っているゲームなんて三つしか知らないけど。
どこからか貶されていると思ってしまう、嫌いな人と好きなキャラと同じ名字なんて貶されていると思ってもいいだろう。
そして俺は早く早く終わることを思う。
しかし地獄が数分も続いた。
声が聞こえなくなったので、手を離し、目を開ける。
「どうも、こんにちわ、風紀委員長の音華環 留慧です」
俺は安心した、地獄から開放されたのだから。
「風紀委員会は普段から学園の見回りをしています、学園で禁止されていることを発見した際は乗り込み、その場に居る人を逮捕します」
逮捕(風紀委員はデバイスにより殺せないようになっているので、全力で倒しに来る、死なないようになっているだけなので体が動けないように)されると連行され、ここからは説明を放棄する、ご想像におまかせします。
「逮捕されたくないなら各自デバイスから規則を見て、守ること」
俺はもう読んだので知っているが、ブロマイドの売買は禁止されているし、そもそもブロマイドの制作が禁止されている。
羽差ヤバいな、俺は容姿の情報を確認する以外は行かないから大丈夫だろう。
それから数分で終わり、保健科の先生(麒麟川先生)からの話で人参片手に話すことだから数分で終わる話が数十分かかった。
みんな疲れたかのように教室へ戻る。
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