番外 スキル説明

登場したスキルの大雑把な説明になります。


通常スキル


・剣技レベル

武器全般の扱いが上手くなるスキル。

正確には筋力と器用さに隠しボーナスが付加されるスキル(ステータスには表記されない)であり。結果的に腕前が上がる。


レベルによってボーナスは段階的に上がるが、上がる量は全て一律(同量の加算)であるため、レベルが上がる程効果は感じ辛くなっていく。


・氷炎乱舞

グヴェルが勝手に命名した技。

只の滅多切り。

実際はスキルでも何でもない。


・闘気コントロール

体を駆け巡る生体エネルギーをコントロールする事で、武器に付与してその破壊力を上げたり、推進力として使う事で高速で動いたりする事の出来るスキル。

扱いはかなり難しい。


テオードは闘気の扱いの才能に恵まれていたため、2年間で一気にその強さが跳ね上がった。


・破断剣

強力な闘気を剣に纏わり付かせて敵を断つ。

極光4星ゴールド・ラッシュの切り札。


剣が黄金に染まるのは実はコントロールが未熟なせい。

理想は闘気と剣の一体化であるため、放出されて剣が輝いている分だけ無駄にエネルギーをロスしている。

本人もそれに気づいてはいたが、カッコいいのでそれで善しとしていた。


魔力連撃拳マジカルラッシュ

魔力と闘気を同時に込めて、破壊力とスピードを倍増させた打撃を連続で叩き込む闘技。


シンプルな技の様に思えるが、実は破壊力増大と同時に手足の保護も兼ねさせる必要がある為、相当繊細な魔力や気のコントロールが必要とされる高等技術であり、両方を自在に扱える天才のラミアルだけが可能とするスキル。


本気ヘルモードは単に魔力の出力を上げただけの物である。



特殊チートスキル


転生者が神から与えられるスキル。

何が与えられるかは神の匙加減一つで決まる。


・経験値譲渡

グヴェルが下僕のレベルを上げるために使ったスキル。

読んで字の如く、自分の経験値を分け与える事が出来る。

グヴェルは二つの体が融合してレベルカンスト(99)×2の状態である為――在り得ない状態なのでステータスを見ると文字化けしている――余程莫大な経験値を他者に譲渡しない限り、レベルが下がる様な事はない。


因みにレベル98から99にするには1~98に上げるのと同等の経験値が必要となる。

一見酷い経験値テーブルに思えるが、古いMMOでは朝飯前の設定であった。


但し99を超えると……


・付与

指定した相手に自分のスキルを分け与える力。

加護と呼ばれ、神がよく使う。

グヴェルも良く使う。


努力倍加リザルトアクセル

成長速度が大幅に増加するスキル。

取得経験値には影響せず。

純粋に鍛えた分のフィードバックが上がる加護スキル

ネッドだけではなく、付与したグヴェルも当然習得している。


加速アクセラレーション(時間停止)

対象の速度を遅くするデバフであり、本作の最重要加護スキル

グヴェルが自分にかけて疑似スキップをしている事から分かる様に、その対象は自由に選ぶ事が出来、基本的に空気や光などは除外設定されている。


空気や光の動きまで止めてしまうと、呼吸や視界、それに身動きが取れなくなってしまうからだ。

これはネッドの加速アクセラレーションにも当然適応されているが、残念ながらネッドは自分の意思で対象を選択(除外)する事が出来ない。


最初に時を止めてネッドと会話した時は風呂場という特定範囲を除外しており。

範囲指定なども可能。

段階を上げれば上げる程、体への負担は大きくなる。


・空間転移

空間と空間を繋げる穴を通って、離れた場所を自由に行き来する事が出来る。

転移の範囲は世界全体であるため、本気で追われたらグヴェルから逃げる術はない。


・千里眼

空間を歪めて遠くの映像を脳に映し出すスキル。

主にグヴェルが覗きに使用している。

その際は転移の要領で空間に見えない極小の穴を無数に開け、音声も同時に盗み聞きしている。

ラミアルもグヴェルから契約の際に与えられており、戦争に役立てている。


実はこれを使えばグヴェルのあるスキルを……


・契約

グヴェルがラミアルと交わしたまおう少女契約。

只の口約束で拘束力はまるでない。

つまり、只のハッタリである。


命砕きライフクラッシュ

生命力じゅみょうを魔力へと変換するスキル。

変換する魔力量はある程度コントロールでき、その量が多ければ多い程より多くの寿命が削られる事になる。


発動時魂が抜かれる様な気持ち悪い感覚に襲われるが、何度も使用していくうちにラミアルは殆ど気にならない様になっていった。

くすぐられ続けると、途中からくすぐったく無くなるのと同じような原理。


命の代償ライフクラッシュ

名称は同じだが命砕きライフクラッシュとは似て非なるスキル。

遺跡で見つけた呪具である小手に込められた力であり、発動させると寿命と引き換えにある力が付与される。これによりネッドは驚異的に力を伸ばした。

付与された力はレーネが研究している物である。


このスキルも寿命を削る効果があるが、不快感などは感じない。

レーネが改良を加えてくれたおかげと言える。


・察知

ネッドがグヴェルの時間停止を妨害するため、発動したスキル?

ネッドとグヴェルの力は根っこの部分で繋がっている為、事前にその動きを予兆として察知する事ができる。

但し極繊細な兆しであるため、相当の集中と慣れが必要とされる。


未来視フューチャービジョン

未来を見通すスキル。


但しそれ程遠くを見通せない上に、不安定であるため望んだ未来タイミングを見通せない事が多い。

更に使用に制限が掛かっており、1日1回しか使えない。

その為便利ではあるが、余り過大な期待は出来ないスキル。


実はとある事情で本来の性能が発揮できなくなっている。



魔法


武具創造クリエイトウェポン

イメージした武具を生み出す魔法で、グヴェルの専用魔法。

生成時に魔法や加護を付加する事で、魔具や呪具を生み出す事も出来る。


オメガの持つブラッドソードと、ネッドの持つ小手はこの魔法によって生み出されている。


・マジックバリア

沼地への一斉掃射を防いだ魔法。

広範囲に青い皮膜を張り魔法を無効化する防御魔法で、超威力を誇るレーネの炎雷の嵐ダブルサイクロンすら無効化した。


・結界魔法

強力な結界を張り、対象を封じ込める魔法。

グヴェルがラミアルの父親を殺すときに使用した魔法。


滅光弾フレア

炎と光の合成魔法。

かなりの威力と行使難易度を誇る魔法。


ラミアルの父親がグヴェルに使うが、グヴェルごと結界に閉じ込められたためその強烈なエネルギーで死亡している。


・召喚魔法

魔族達が扱う魔獣を召喚し、隷属させる魔法。

純血種はどのような魔獣も召喚する事が可能だが、少しでも他の血が混ざると血統以外の魔獣は呼び出せなくなってしまう。

場合によっては、異世界の生物を召喚する事もある。


召喚できるのは魔獣限定であるため、人間との混血である隷属種スレイブは何も召喚できなくなってしまう(但し魔獣か混血種と交わるかすれば、その子供は血統に連なる魔獣を呼び出せるようにはなる)。


実は魔族の扱う召喚魔法は、改良されて今の形に落ち着いている。

元々の魔法には召喚に一切の制限がなく、魔族が他の魔族を召喚して強制的に従わせると言う問題が多発していた。

そのため召喚魔法は改良され、元々の魔法は封印されてしまっている。


根本の魔法は長い時間の流れの中で完全に途絶え、扱える者はもう存在していない。


・グヴェル式召喚魔法

どんな魔獣でも無条件に呼び出す事が出来る。

魔族がかつて使っていた召喚魔法に近い魔法。

通常召喚魔法は自分の目の前に魔獣を召喚するが、この魔法は離れた位置にも召喚する事ができる。


名前の通り、扱えるのはグヴェルだけ。


・ラミアル専用召喚魔法。

実はこの魔法にはある秘密が――


・グランドファイア

レーネが研究所で出会った、植物型の異業の魔獣に使った高位魔法。

かなりの威力があり、本来ならレーネのレベルで使える様な魔法では無かった。


・魔法剣

物質に魔法の刃を付与して破壊力を高める魔法。


付与できる武器は、魔法を媒介しやすい物質に限られている。

その為、魔法剣はランニングコストが高い。

パールは炎と氷の付与が出来。

レーネは炎と雷、それに炎と雷を同時に付与する高等技術も扱える。


爆裂魔法エクスプロージョン

炎と風を融合させた高等魔法で、その破壊力はかなり高い。


アーリンの得意魔法。

魔力差が大きいためその威力はレーネの炎雷の嵐ダブルサイクロンと比べると低く、連発も出来ない。

だが合成魔法を使える時点で間違いなく彼女も天才に部類される。


レーネには全く敵わない状態ではあるが、彼女の場合はライバル視する相手が悪すぎた。


炎雷の嵐ダブルサイクロン

炎と雷の合成魔法。


レーネの得意魔法。

グヴェルのマジックバリアに防がれてしまったが、本気の一撃フルパワーならばそれすらも突破する破壊力を秘めている。


探査魔法サーチ

生物の体温エネルギーを感知して、その位置を確認する範囲魔法。

魔力次第で範囲が変わる。


探査魔法サーチ

レーネがネッドの周りの空気の流れを図るために、探査魔法サーチに改良を加えて生み出した魔法。


この魔法は対象の発生させる運動エネルギーを測定し、辺りに与える影響から風の動きや速さを測定する魔法である。

あくまでも運動エネルギーによる測定であるため、除外設定により実際は空気も(結果的に)早く動いている事などは考慮されていない。

そのため正確な測定結果は導き出せていなかった。

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