第42話:死ななければ解決しないこともある
こういう表題を付けると、きっと…
『まーた、桜木がネガティブな事書いてるよ』
って感じると思うんですよ。
でも、現に私は今実感しているわけです。
あ、『死にたいな』とか『死ななくちゃ』って切実に思ってるわけじゃないので、そこは安心して欲しいんです。
ただ、このエッセイをずっと読んでくださっている方々はご存じかと思うのですが、今年の初めに盗撮被害にあいました。
私自身、自分の事には無頓着で…。
だから、たまたまかもしれなくても自分がそういう対象にされた事への実感がわかなかったんですよね。
それは…まぁ、今でもわかないんですけども。
約半年経って、いまだになんの進展もありません。
交番の方から、担当する部署が変更になる連絡をもらって以降、なんの連絡もありません。
私の方から連絡もしていませんから、実際に捜査が進んでいるのか停止していて他の事件を優先しているのか…はたまた、もう私の盗撮事件を捜査するのは中止してしまったのか…。
何にも知りません。
私はそこまで深刻な精神状態ではないので、他の事件を優先していただいて問題はないんです。
むしろ、優先して欲しいくらいです。
ただ、やっぱりそれでも半年経ってしまったんです。
半年というのは長いですよ。
事件現場になってしまった大好きなお店には、あの日以来行けていません。
トラウマになってしまったわけでも、嫌いになってしまったわけでもありません。
あ…トラウマになってるのかどうかは、実際にあのお店に行ってみないとわかりませんけどね。
でも、やっぱり全部解決してからじゃないともやもやするじゃないですか。
重度ではないにしろ、生活に支障は出ているんですよ。
盗撮されてしまった時の場所を無意識に気にしてるんですから。
よく、テレビとかで『一人で抱え込まずに相談して』とか『警察や自治体に相談を』とかって見聞きするけれど、ほんとにこんな感じなんだなって。
いじめ問題とかもそうですよね。
SOSとかちゃんと出しているのに見向きもしてくれなくて…。
そして、対応に時間がかかっていてその間にも被害者は苦しんでいて、精神状態はどんどん悪化してしまう。
最終手段として“自殺”という手段を選ぶしかなくて…。
でも、そういう時他の人は言うんですよね。
『他にもっと方法があったはず』とかって。
でもきっと、これが現実なんだろうな…。
まぁ、いじめ問題と私の盗撮問題を一緒にするのはよくないかもしれないけど…あ、ストーカー問題とかの方が近かったのかもしれない。
私はストーカー被害を自覚したことないけど、被害にあわれている方は警察に相談しても『事件性がないと警察ができることは…』みたいな事を言われてしまうらしい。
きっと、今の私もそんな状態なんでしょうね。
いや…まぁ、私の場合は実際に盗撮されてるんですけども…。
ここで、表題の『死ななければ解決しないこともある』になるわけです。
そう。
事件性がないと動いてくれないのなら、事件を起こさなければならない。
そこで、“自殺”になるんだなって。
“自殺”してしまったら、『なんで、そんな状況になってしまっているんだろうか』って調べてくれるじゃないですか。
その時に、警察に相談していて…っていうのも記録が警察側に残っているから、『この人は盗撮被害にあっていて、警察にも被害届を出しているけど半年以上経っても解決していない』みたいな事が発覚するわけですよ。
その頃には、私はもうこの世には存在しないから犯人が誰か…なんて知ることはできないんですけど、でもやっと動いてくれるんですよねきっと本格的に。
警察がいう事件性というのは、もちろん“自殺”とかそういう事じゃないのはわかっていますが、こうも進展がないとそこまでしないと動かないのかな…とか思ってしまいますよね。
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