第3話

静かな朝だ。目が覚めるのが1番嫌いだ。独りなのを再確認するから。

キッチンへ行き、全てをごみ箱へ。これも嫌いだったけど慣れた。惨めな主人公だとでも思えばいいのだ。小説だとしたら、今はどの辺りなのだろう?序盤?中ら辺?終盤?終わらせたいのに終わらない。


寧ろ私は最初から独り暮らしなのでは?


そう思えるほどに孤独で、男物の服や小物が置いてあるのがおかしく思えてくる。

こちらからは連絡もつかない携帯は意味もなく、かといって他にしたいこともない。

仕事?この生活ではしたこともなかった。こんなにも顔を合わせないのに家のことをあの人が満足するレベルまでやらないことは罪らしく、仕事でもすれば乗り込んでくる。そういう人だ。


誰か終わらせてほしい。自分で終わらせるしかない?

外面がいいあの人。誰も信じてはもらえない。

頭が回らない。あの人は引かない。口喧嘩をしても勝てない。言いくるめられて終わりだ。




助けてほしい。

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