10話

「ゆーくん。入るよ?」 

 と、許可を得ず縁がドアを開け浴室に入ってきた。

 その姿は水着だった。

「ちょっお前、って水着かってどっから持ってきたんだよ!」

「あの部屋からだけど」

 首を傾げる縁。

「ちょっと待て、俺は一人じゃ動けないって聞きたぞ」

「残念でした。膝立ちなら動けるんでした!」

 ニコニコ笑顔でピースをした。

「そうか、スネの九割は無いけど一様膝はあるからな出来るな。確かに」

「なに勝手に考察してるのゆーくん! それに女の子の傷に触れるのはタブーだよ!」

 改めて、縁の体をみる。

 一言で言うと、ロリ体型。まぁそれもそうか、年齢もロリだし。

 反射的に少し残念そうにため息を吐いた。

 俺の好みはロリ巨乳が好みなんだが、これではただのロリコンになってしまう。まぁ、巨乳な事を除けば俺もロリコンに属するのだが。

 そういえば、どこかのテレビで成長期の少女は、唾液に含まれる男性ホルモンを摂取すると胸が大きくなるって聞いた事があるな。長い付き合いになるんだったら。別に巨大化させても良いのか?

 だが、必然的により唾液が混ざる深い方のキスをした方がいいということになる。俺にそんな勇気があるのか?

 と思考を巡らせるのに六秒の時間を要した。

「ゆーくん、なにため息吐いてるの? 大丈夫?」

 と髪を濡らした縁が視界に顔を覗かせた。

「いやぁ、ちょっと物足りないなーって」

 俺の視線は、縁の胸に釘付け。

「ゆーくんってすけべさんだね」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る