第44話 霧の魔物


「ローゼス様は、巨神族の生き残りの一人だオーガ。」


「え?巨神?巨人じゃ無くて?」


オーガの其の言葉に、周りが騒ぎ始める、地下大神殿に巨人族が生息している事は、話としては聞いていた、だが巨神が居るとは聞いて居ない。


「そ、其れで、其のローゼス様と云う方がどうかなされたのか?」

其れまで饒舌に言葉を並べていたガノフォーレに、躊躇しがちに言葉を選ぶ素振りが見えた。

「うむ、数日前から突然凶暴に成られて、今もまだ暴走状態のままなのだオーガ。」

「きょ、凶暴!?暴走している?巨人、いや、巨神が…か?」

嫌な予感しかしない、巨神と云えば、竜族と肩を並べる存在だ、そんなモノが暴れているとなると、神殿が崩れる様な事にならなければいいが。


「おかしく成られてから、卿と卿に次ぐ実力者達の手、何より御自身の屈強な精神力で意識を保ち、今は少しは抑えられてはいるが、其れも何時まで持つか解らないオーガ、何せ巨人族の力は魔人族ですら及ばない程だからだオーガ。

卿達は今、事態を最優先に対処中だオーガ、しかしこんな事は今まで無かったオーガ、だから真面に応対出来る状態かどうかは、正直解らないオーガ。」


と云う事は、迎えが来なかったのは其れが原因か、魔人が複数人で事の対処に当たらなければ為らない程の事態…か。


流石にオーガ達にリゼを託す事は出来る筈も無く、説得の末、せめて無事に辿り着く様にと、オーガ達の集落へ移動する事と為った、多少回り道には成るが、其処からなら比較的に安全な通路が有ると云う、信用するかどうかは別として、ガノフォーレの判断は先へ進む事とし、オーガ達に付いて行く決断を下した。

…が、不信感を抱いている者達は多かった、しかし無用な争いは避けた方が得策である事、例え罠に嵌められたとしても自分達為らば制圧する事は可能であるだろう、と云う事から、隊長、指揮官であるガノフォーレの判断に同意した。


先導するオーガ達の後に付いて移動し始めてから小一時間程が経過した頃、メルラーナ達の前に集落が姿を現した。

人工で建てられた神殿の内部を利用した、見た目は簡素な場所ではあったが、生活する為に最低限の必要な物だけが置かれている様な集落?其れがメルラーナの初見の感想であった。

部屋?と呼べばいいのか?石の壁で間切りされただけの入り口には扉等は無く、誰でも何処でも素通り出来る様に成っている、其れでも一応は何処の部屋が誰の住んで居る場所、と云うのは決まっているらしい、灯りは常に灯っているらしく、集落全体を明るく照らしていた。

後デカい!滅茶苦茶デカい!全てが規格外の大きさだった、当然と云えば当然か、何せ6メートル級のオーガが屈む様な事をする事無く堂々と歩ける幅と高さが有り、人の物差しで測ると集落と云うよりも街と呼んでもおかしくは無い程の広さがあった。

集落内では数多くのオーガ達が、人の街で見る生活感を連想させる様な雰囲気を醸し出していた。

中には人と同じ位の大きさのオーガも居るが、あれは子供なのだろうか?

数人で集落中を走り待って遊んで居る。


そんな中を、メルラーナ達はオーガに連れられて、恐らくは客室なのだろう、飾り気が全くと言っていい程無かった他の場所とは違い、少し見栄えの良い、人ならば60人が余裕で寛げる位の大きな一室に案内された。

「少し休んで行くといいオーガ、先は長いし二層を抜けるならあの地竜との交戦は避けられないオーガ。」

「地竜ですか?お言葉ですが地竜でしょう?交戦に成ったとしても我々に負ける要素が有るとは思えませんが?」

オーガの親切心から出た言葉なのだろうが、地竜如きに遅れを取るなどあり得ない、メルラーナと戦った此のオーガになら其の判断位出来ると思ったのだが。

(過大評価し過ぎか?)


「其れは地上で走り回っている地竜の事だオーガ?あれ等とあの地竜を一緒にしてはいけないオーガ。」

「!?其れは、あの地竜が只の地竜では無い、と云う事ですか?例えば、アスルセフ原初…とか?」


アスルセフ!?

ガノフォーレの発した言葉に真っ先に反応したのはメルラーナだった。

飛竜運送屋で出会ったあの飛竜トーテルと同じ竜って事?


「アスル?何の事か解らないオーガが、あの地竜は最近現れたオーガ。」

どうやらオーガ達はアスルセフの事を知らない様だ、だが知らないだけで其の地竜がアスルセフではないと云う理由には成らない。

「我々オーガ族の精鋭が集まって討伐に向かった事もあるオーガが、返り討ちに会ってしまったオーガ、其の戦いで大勢の同胞を失ってしまったオーガ。」

「…其れは、お悔やみ申し上げる。」

「いや、いいオーガ、お前達は人間だが良い奴オーガな。」

ガノフォーレさんがオーガに褒められている光景が、何だか微笑ましかったが今は大事な話をしている時だったので、口に出すのは止そうと心に誓ったメルラーナだった。


「付きましては、其の地竜の情報を少しでも欲しいのですが。」

「勿論だオーガ、出来る事なら同胞の仇を取って欲しいオーガ。」

ガノフォーレさんはオーガさん達から情報を得る為に、少しの間此の集落で休息を取る事に成った。




此れまでの神殿内部とは打って変わり、壁や床には真っ黒なゴツゴツした岩が、通路脇に川の様に流れる真っ赤な溶岩に照らされて、赤黒い光を放っていた、一面に張り巡らされている黒い岩は、溶岩の光を岩から岩へと反射し、灯りが必要無い程に染まっている。

道幅も其れまでの半分位の広さに狭まっていて、上から見下ろした時は広く見えた空間も、思っていた以上の広さは無かった。

自然によって整形された為か遮蔽物が多い構造に成っていた、其れは隠れる場所が多い事を意味しており、冒険者達は気配を消して岩陰に隠れ、標的を観察していた。


『此方六番隊隊長ガノフォーレ、総員、配置に付いたか?』

ガノフォーレが念話を使い、標的を囲む様に配置している仲間達に呼びかける。

『一番隊、何時でもいけます。』


『二番隊、此方もオーケーだ、近くで見るととんでもねぇでかさだな、此の大きさだけでも普通の地竜じゃ無いって事は解るぜ。』


『三番隊、所定の位置に配置したよ、大きいだけじゃ無いね、正確な位置は把握していない様だけど、私達の存在に気が付いている様子だ。』


『四番隊、一寸待ってくだせえ!俺達が居る事が解ってるってんですかい?あ、すいやせん、配置に付いてやす。』


『五番隊、居る、と云う事しか解ってはいないと思いますぞ、気配が読まれていればとっくに攻撃対象になっている筈ですしな、まあ、儂に任せると宜しいですぞ。』


『ではビスパイヤ殿、牽制射撃を御願いします。』

『了解でありますぞ。』

そう言って、ビスパイヤは魔法を行使する為の準備を始める。

此の神殿に潜って分かった事だが、所謂一個中隊と呼んでも全く問題の無い此の大部隊は、戦局に応じて隊の人を入れ替えたり部隊其の物の数を増やしたり減らしたりするらしい、今回の地竜戦では先の13もの数に分けていた部隊を六つに減らして対応していた。

一部隊8~9人編成の六部隊と、メルラーナとリゼが居る第七部隊の七つに分けられた。


『ガノフォーレ殿、準備完了ですぞ。』

『了解です、総員!合図と共に戦闘開始だ!各々の役目を忘れるなよ!!』

本作戦は討伐対象が一頭の為、かなり単純なものとなっている。

第一第二部隊はフロントディフェンダー、敵の注意を二つの部隊で交互に引き付け、他の仲間に被害を及ぼさない様、討伐対象の攻撃を一身に受け負う役目を持つ隊である。

第三部隊はフロントアタッカー、前衛火力職で集められた此の隊は、標的を全力でねじ伏せる目的を持った部隊である、戦いを終わらせる事が出来るか否かは、彼等次第となる。

第四部隊はケントルムガード、全部隊の補助の役割を持ち、状況把握を行う部隊である、一般的、教本的な戦術諭に置いて、此の部隊に指揮官が配置される事が多い、所謂心臓部と成る部隊となる。

第五部隊はバックブレイカー、中距離、遠距離火力、と言った方が分かりやすいだろう、圧倒的な火力を以って敵を薙ぎ払い、殲滅する役目を持った部隊、つまり固定砲台である。

最後に第六部隊、オールラウンダー、戦況に応じて前衛に出たり、後方に下がったりする部隊で、一流と呼ばれる様な凄腕の指揮官は、此の部隊に配置する事が多かったりする、理由としては、ケントルムガードよりも戦況把握が出来る事が挙げられる、其の為、別名ブレイン、とも呼ばれていたりする。


魔法を行使する準備が完了したビスパイヤは、練り上げた術式を一気に解放した。

行使する魔法は氷結系第階級七位、放射型攻撃魔法のアイシクルフォールと云う魔法である。

発動された其の魔法は、地竜の身体を丸ごと飲み込む様な規模で、一瞬で地竜の身体を覆い、氷の塊が出来上がった。

「え?」

其の魔法を見たメルラーナは驚く様子を隠せずに居た、其れはまるで、自身がエバダフの街中で使った力と酷似していたからだ。

但し、其の規模はまるで違った、発動位置から放射状に広がった氷の壁は見えている範囲で目算すると、全高で40~50メートル、全長は…、地竜をすっぽりと覆って、尚且つ其れよりも遥か先まで伸びている様だ。

「え?此の一撃で終わったんじゃ?」

と思わせる程の規模の魔法であったが、全部隊が一斉に凍り付いた地竜に襲い掛かる。


すると、凍り付いた塊から蒸気が出始める、内部から溶かしているのだ。

やがて、氷に罅が入り、砕け散ると、地竜が姿を現し、戦いが始まった。


地竜の強さは冒険者達の想像を超えていた、戦いが始まってから一時間程が経過した頃、既に十数人の死傷者を出していた。

「くそ!此奴!本当に地竜か?」

地竜は飛竜と同様によく乗騎として扱われる種族であり、戦闘用としても竜騎士の愛機として扱われたりする事もある、此の地竜の身体の大きさも生息地域次第では存在していてもおかしくはないが、60人規模の冒険者が苦戦する事、ましてや8次席で揃っているメンバーで死傷者を出す等、普段では絶対に有り得ない。

だが、其のあり得ない状況が、今現在進行中なのである。

通常の地竜にはあり得ない力を、此の地竜は発揮しているのだ、其れ処か。

『駄目だ、考えうる方法を全て試してみたが、此の再生能力を封じる術が無い、再生速度を上回る速度でダメージを与えるしか方法が無いのかも知れない。』

ガノフォーレは今、エバダフの本部で指示を出している作戦参謀のスルトに連絡を取っていた。

彼女の役目は此の中隊の行動方針を提案、指示する事が主であり、戦場での意見は基本控えているのだが、ガノフォーレが現状の打開策をスルトに求めたのだ。


其処に。

『ガノフォーレ殿。』

ビスパイヤがガノフォーレに個人的に念話を送ってきた。

『ビスパイヤ殿!?其方は大丈夫ですか!?』

『うむ、儂も儂の隊も全員無事ですぞ、其れよりも参謀殿と念話をしておられるのではないですかな?』

『!?…流石ですね、スルトに此の地竜を討伐する為の策を立案して貰おうとしておりました、私は持てる策を全て出し切ってしまいましたので、後は高火力を以って再生される前に消滅させる事位しか思い浮かびません。』

『…成程、…ガノフォーレ殿、儂と参謀殿の念話を繋げて頂けませんかな?あの魔物について、少し、ほんの僅かですが情報が有ります、そして此の現状を打開する方法が有るかもしれませぬ。』

『な!?………分かり、ました、繋げましょう。』


メルラーナは焦りの色を表情に出し、全身に冷や汗を流していた。

「あ、あの再生力、まさか。」

心当たりがある、此れまでに三度、ああ云う魔物と戦ったのだ。

「アンバーさん!あの地竜、近くで見れないですか!?」

「は?む、無茶を言うな、あの屈強な仲間達が苦戦している相手に近づく等、危険以外何者でも無い。」

仲間の命が散って行くのをメルラーナとリゼの護衛の為、傍観する事しか出来ないアンバーの無念は計り知れないものだろう。

冷静を装い、メルラーナに淡々と説明をするアンバーの姿が、メルラーナの瞳には痛々しく映った。

「近付く事は敵わないが、あの地竜について何かの情報を持っているのであれば、ガノフォーレと念話を繋ごう。」

そう言ってアンバーはガノフォーレに念話を飛ばし始める。


『アンバー?何か問題でも発生したか?』

『いや、どうやらメルラーナがあの地竜について何か思う所があるようなのでな、話を聞いて貰おうと思ったのだが。』

『何!?…そうか、少し待ってくれ。』


ガノフォーレは念話先のビスパイヤおスルトにメルラーナが何かしらの情報を持っている可能性がある事を伝えると。

『メルラーナ君がですかな?では話を聞くとしましょうぞ、但し、儂の話を先にさせて貰いますぞ。』

『宜しいのですか?部外者に情報が洩れる事に成りますが?』

『ガノフォーレ殿、今は此の場を乗り切る事の方が重要ではありませんかな?其れに、何か知っているのであれば情報の共有はしておいた方が後々の事を考えれば早い方が良いかも知れませんぞ?』


ビスパイヤもメルラーナ同様、地竜の能力に身に覚えが有り、既にガノフォーレに報告していた様だ。

ガノフォーレはギルド本部に居るスルトとビスパイヤに、アンバーを経由したメルラーナを念話で繋ぎ、緊急会議に参加する事と成った。


『さて、時間がありませぬので簡潔にお話致しますぞ。


素性は明かせませぬが、さる御方に命により、儂はある魔物の存在と、其の力について調べておりました。

其の魔物は稀少な存在で、冒険者ですら出会う確率は零に近いと断言出来るでしょうぞ、其の姿は千差万別、ゴブリンの姿をしている時も有れば、オーク、コボルト、オーガ等の姿をしている時も有る。

しかし其の能力は、ゴブリンの其れとも、オーガの其れとも全く異なる力を有しており、何より比べられぬ程の同種の力を凌駕しておるのです、更には異常な程の再生能力を持ち、其の再生された身体は元の姿をしておらぬ事が多い、長い時間を掛ければ本の姿に戻るそうなのですが、其の話は置いておきましょうぞ、其れ等の魔物には必ず共通点が有るのです。


其の魔物は、身体から黒い霧の様なモノを発している。


儂は其の魔物共を、【霧の魔物。】と呼んでおりますぞ。』


ドクン。


メルラーナは自身の心臓が高鳴るを感じる。

『…霧の魔物。』

『最も、そう呼んでいるのは儂と儂の弟子達だけですが。』

(実際、殿下はあの魔物共の事を、欠片の魔物モンスターと呼んでおったしの。)

『今戦っていると云う地竜も、其の魔物と同類、とでも言いたいの?』

ビスパイヤが話終えるのを見計らって、スルトが質問を投げ掛ける。

『間違いありませんぞ、薄っすらとですが、黒い霧を確認致しました。』

『やっぱり!?』

メルラーナの疑問は、ビスパイヤの言葉で確信に変わる。

『…あ、あの、…私は、…多分ですけど、其の魔物と三度、交戦しています。』

『『『!?』』』

念話なので表情は見えなかったが、驚いている姿がはっきりと思い浮かべる事が出来そうな反応だった。

『何だと!?本当か!?メルラーナ!?其れは何時!?何処で!?どの様な姿をしていた!?対策は有るのか!?』

ガノフォーレに押されぎみになったメルラーナは、霧の魔物と戦った経緯を簡潔に説明する。

『強さはバラバラだったと思います。』


『ふむ、…霧の魔物が発生する条件は、ある欠片を摂取、つまり体内に取り込む事で発生すると、さる御方がおっしゃっておられました、摂取する欠片の量で能力が変動する、とも。

儂も流石にあれ程の再生能力を持った霧の魔物を見た事はありませぬぞ。

更には欠片を摂取する事で、当人は即座に意識の混濁が始まり、ものの数秒で意識を喪失、其の後はもう、何も解らずに唯々破壊し続けると云う行為を行うだけの存在へと落ちてしまうのですぞ。』


…かけら?欠片って?何の欠片だろう?


『つまり、あの地竜は其の欠片を、大量に摂取したって事か、意識を失っているって事は、意思疎通は不可能か………スルト、此の情報をギルド長に話しておいてくれ、…ビスパイヤ殿、構いませんね?』

『勿論ですぞ、其の為に話したのですからな。』

『了解したわ、ガノフォーレ、気を付けてね?』

『了解だ、メルラーナ、霧の魔物とやらに対しての対策等は有ったりするものか?』

『対策は、御免なさい、解りません。』

戦闘のプロでは無いメルラーナに、どう戦ったか、何をして倒したかを覚えておけと云う事は無理がある。

『そうか。』


『対策、とは到底言えませぬが、有りますぞ、あの地竜を倒す方法は。』

『本当ですか!?』

『ガノフォーレ殿が先程申し上げた方法と同様ですぞ、再生速度を上回る程の圧倒的な火力で、一瞬で消滅させるのです。』

ガノフォーレの考えていた其の方法は、ガノフォーレ自信が避けたかった方法だ、あの巨大な身体を持つ地竜の異常な再生能力を上回る火力を放つとすれば、今居る全員が、全身全霊を掛けて力を振るわなければならないだろう、つまり、此の戦いの後、我々は此の場から動く事が出来なくなるのだ、どんなモンスターが潜んでいるかも解らない此の場所で、身動き一つ取れない状況に陥る事は、何が有っても避けたい事柄である、とは言え、力を温存する事も危険な賭けとなる、中途半端な火力で倒せなかった時、全滅する可能性が有るからだ。


『安心なされよ、あの地竜を屠り、皆が無事に此処から先へ進む為の方法はありますぞ。』

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