第2章-1部 異世界情報収集
俺が自己紹介をし終えた直後、場の空気が張り詰めた。
あれ?俺、何か変なこと言ったのか?
すると、ゴッドスライムさんは我に帰り、意外だという感じで言ってきた。
『おっ..お主っ⁈異世界からの転生者じゃったのか!』
ゴッドスライムさんが、今日会った中では一番大きな声で言ってきたので俺も驚いてしまった。
「あの〜、もしかして転生者って珍しいんですか?」
この世界って、転生者は特別なのかな?
俺はなんとなく嫌な予感がした。
『いやいや、取り乱してすまぬの。
転生者といってもこの世界の者が死に、またこの世界に生まれるのは恐らく、お主のいた世界でも同じだとは思うが、このような転生は珍しくもなんともないんじゃが、お主のように世界乃ち次元を越えて転生する者はわしも今まで、
2万年も生きていても3人としか生まれなかったし、会ってもいないんじゃ。
だから異世界からの転生者は極めて珍しいんじゃよ。
それに、そのような転生者は前世の記憶と人を越した能力を持って、この地に降り立つのじゃよ。』
これって俺、凄いんじゃ...
俺はこのスケールがデカすぎる話を聞き、少し興奮してきた。
「ってことは、俺はこの世界では誰にも邪魔されずにスローライフを送れるのかっ⁈」
俺は興奮を抑えられず、つい自分の理想を語ってしまった。
『それは難しいと思うぞ。さっきの話の続きを 兼ねて少し昔話をしよう。』
えっ?難しい?それになんで昔話なんだ?
俺は興奮がおさまるにつれ、また嫌な予感がしてきた。
『さっきも話したように、この世界への異世界からの転生者は3人と極めて少ない。
これを踏まえて、この世界の歴史をちと教えよう。
この世界は至高神によって創造された。その際にかの御方はわしを含める数十に及ぶ様々な生物の始祖を地上にて子孫を作らせ繁栄させたのじゃ。そして、役目を終えたわし達は至高神によって一応神と成ったのじゃ。そして世界のあちこちに神と成ったわし達を君臨させ、子孫を見守るようにさせたのじゃ。
じゃが、至高神は神界において1人で世界の調整をするのは流石に大変で、他の世界からそれぞれ一つの技能・能力においてとても優れた神を厳選し、その神らをこの世界に引き込み、自分を支える補佐のような役割言うなれば柱神として君臨させたのじゃ。
一応わしも柱神の1つじゃがな。
しかし、そのような事をやっても世界はあまり発展しなかったのじゃ。
挙げ句に人族や獣人族、魔族などの色々な種族間による戦争のせいで余計に発展しなかったのじゃ。
このような事が続き、至高神が頭を悩ましていた時、一つの魂が異世界より迷い込んできたのじゃ。至高神はその魂を見つけるや否や、その魂にその頃戦争において優勢の立場であった人族に転生してもらうよう頼み込んだのじゃ。その時初めて至高神が頭を下げた瞬間であったのじゃ。
まぁ、それはともかくじゃ、至高神によって超越能力を賜ったその者は転生するや否や、わずか8年で世界の戦争の6割を終結し、その者が17歳乃ち転生してから17年で世界を平定したのじゃ、そしてその働きに感銘を受けた至高神はまたもや2度目の、今度は土下座までして感謝したのじゃよ。
まぁそんなこんなもあり、その転生者は世界を束ねる王となり、また異世界から受け継いだ記憶を頼りにこの世界を人の赤ん坊から老人までの成長の過程にを一瞬にして行うかのような発展のスピードじゃった。
じゃが偶然にも、その者の子供はなんと至高神と別界の神の不手際によって転生してしまった異世界からの転生者じゃったのじゃ!
そのおかげで、親子2代で世界を 繁栄させたのじゃ。
じゃが、その2人の転生者も死んだことにより、その2人の力に怯えながらも憎んでいた者達がある大きな組織を作り、世界をまた混沌の世に陥れようとしていたのじゃ。
そして世界がまた危ない方向へと進み出す中、今から4000年程前に至高神の使命を受けて異世界より、最強の暗殺者を そのままの肉体で転生させたのじゃが、神は今回に限り、元々強いから超越能力を賜まわずに送ってしまい、その者の世界には魔法は無く更にはその者には魔力が宿っていなかったので、その者は組織により捕まってしまい、どうやら異世界の者にしか手に入れる事出来ない能力とやらを奪われ、更には実験体としてこき使われてしまったのじや。』
ゴッドスライムさん...いや先生と呼ぼう。
俺はこう気楽に考えたが、恐怖も感じていた。
3人目の転生者さん可哀想だな。
俺がこのように考えてる間もゴッドスライム先生は話し続ける。
『このように、異世界からの者には不思議で極めて強力な能力を持つ事を知った組織は、転生者を探すにも時間がかかるため、ある行動に出た。それは異世界の者をこちらに転移..いわば召喚する事じゃ。じゃがこの世界には召喚魔法は無いし更には異世界から呼び出すのは容易ではなく、作るのに800年程かかったんじゃ。そして完成した魔法をすぐさま使ったところ、数を指定するのも忘れて異世界から軍隊を呼びよせてしまたのじゃ。
その結果、最初は動揺していた被害者達は組織のものが強引に捕まえて更には人体実験を行っている事を知るや否や組織に対して次元を渡る際に得た能力を使ったりして、猛攻撃を仕掛けたのじゃが、流石に一軍ではこの世界の組織の総戦力と乗っ取られている国々には敵わず、結果全員死んでしまう。
だが、組織にも被害があり、組織自体も9割型壊滅するのじゃ。
じゃが奴らは、これでも懲りずに次は数や対象を指定してまでして大量に召喚に成功した事により次々と召喚しては能力を奪い、実験体としてこき使い最後は殺すという非道な事をしているのじゃ。
しかも、最近になって組織が慌ただしいので我が子を使い潜入させたところ、今年中には転生者が現れるという予言が出たということを一応至高の御方に伝えようとしている時にちょうどお主が現れたわけじゃ。
これらを踏まえると、お主の願う安泰の生活乃ちスローライフとやらは願わないと思うんじゃわい。』
おいおい、マジかよ....
嫌な予感は的中したようだ。
俺は異世界に来てスローライフを送れる
と思っていたのに、異世界はスローライフを許さないようだ。
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