箱庭の楽園 (2)

 マヤコは病院のベッドの上にいた。

 身体を起こすと、点滴をされ、心電図のような機械がピッ、ピッ、ピッとマヤコの脈を数えている。


 手元にナースコールがあったので押すと、すぐに看護師がやって来て、あとに続いてサチエも入って来た。

 サチエは泣いていた。マヤコはどれほど彼女を心配させてしまったのかその時初めて知ったのだった。


 あの後、サチエはすぐにマヤコの後を追ったが見失い、家まで訪ねたのだが、マヤコは留守だったと言う。

 カギが開いていたので入ると、テーブルの真ん中に粘土で作った妙な形のものが乗っていたそうだ。


 サチエは、その粘土細工の形にどこか見覚えがあり、思い当たったのが、大学の時計台だった。キャンパスの西側には、独特な形の時計台がある。その粘土細工は、へたくそな造りだが、その時計台に似ていたというのだ。


 そこで、大学に戻り時計台へ行ってみると、ぼーっとした表情のマヤコがひとり佇んでおり、サチエの顔を見ると、そのまま気を失ってしまったそうだ。


 救急車を呼んでくれたのもサチエで、マヤコがこの病室に運び込まれてから3時間が経っていた。

 看護師が腕に刺さった点滴の針を抜いてくれた。その時に、腕に何かが書いてあるのが見えた。


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 それは、ボールペンで書かれた文字だった。腕にメモとは、いかにもマヤコがやりそうなことだ。文字もマヤコ自身のもののようだが、もちろんマヤコにはこれを書いた記憶はなかった。


 部屋に入った時に奇妙なジオラマが入った水槽がなかったか、サチエに聞いてみたが、サチエはそんな水槽を見た覚えはないとのことだった。

 出現した時と同様、忽然と消えてしまったりしてないだろうか?


 マヤコは水槽が気になってソワソワし始めた。これ以上ここに留まってはいられない気持ちになった。


 幸いにも、医師の診断でその日のうちに帰宅できることになったので、マヤコはサチエを連れ立って自宅へと帰って来た。

 そして、例の水槽をサチエにも見せようとしたのだが、マヤコの部屋には水槽はなかった。


 マヤコはまるで恋人を失ったかのようにがっかりしてしまった。


 退院してよいとは言われたが、何だか頭がくらくらして、酒に酔っているような感覚がした。

 サチエはマヤコを心配して今日は泊まっていくと申し出てくれた。マヤコも一人では心細い気持ちだったのでありがたかった。

 彼女が作ってくれたお粥を食べ、マヤコは眠った。


 翌朝、起きるとひどい頭痛がした。まるで二日酔いのようだった。

 今日も休んだ方がよさそうだった。


 朝一番で、ゼミの先輩である槇原のぶよが様子を見に来た。

 と言いつつ、実はさぼりに来ただけのようだった。のぶよとサチエは仲がよく、二人で和気あいあいとお喋りをしながら、遅めの朝食を作ってくれた。

 この二人が知り合いだったということをマヤコは今日初めて知った。


 マヤコはとても食べられそうもない…と思ったが、出されたのは焼き魚と納豆ごはんだったので、おいしく食べることができた。

 二人が作ってくれた料理を食べたら少しは元気が出たが、何だかやる気が出ずに、マヤコはダラダラしてすごした。


 のぶよとサチエもなぜか帰らずに、マヤコの部屋で漫画を読んだりテレビを見たりしてた。

 絶対この二人はさぼりたいだけだ…と思ったが、本当はマヤコのことをすごく心配して一人にならないようにしてくれているのだと彼女は知っていた。


 のぶよはマヤコの腕に書いてあった不思議な文字列に興味があるようで、インターネットでいろいろ調べてくれた。


 「何か文字化けしているように見えたんだけどなぁ…。どの文字コードに変換しても読めるようにはならないみたい。残念。」


 夕方になって、ようやくマヤコの調子も戻って来た。

 昼ごはんを食べずにいたので、三人はお腹が空いてきて、買い物に出ることにした。


 駅前の商店街に出て、スーパーへ向かっている途中、唐突にそれはやって来た。

 失われた記憶が戻って来たのだ。


 記憶の復活は「思い出す」という言葉で片付けられるような生易しいものではなかった。

 脳の中に無理やり、粘土のような記憶の塊を押し込められているようだった。


 マヤコはその猛烈な圧迫感に耐えきれず、その場にしゃがみこんだ。

 のぶよとサチエが驚いて、マヤコの名前を呼びながら彼女の体を支えてくれた。


 記憶の復活は数秒で終わった。目がぐるぐる回った。たまらずマヤコは嘔吐した。

 吐いてしまうといくらか楽になり、マヤコはゆっくり立ち上がった。


 心配そうにマヤコの顔を覗き込んでいるのぶよとサチエにマヤコは言った。


「私は大丈夫。ふたりとも、思い切り、深呼吸して。」


 マヤコが急におかしなことを言ったので二人は目をパチクリさせた。


「何言ってるの?深呼吸が必要なのはマヤコじゃない?」


「うん、じゃあ、一緒に深呼吸して。」


 マヤコが深呼吸をしてみせたので、二人もしかたなく同じようにした。


 マヤコは空を仰ぎ見た。もちろん、そこに先生たちの姿は見えなかったが、ジュース散布が行われたのは確実だった。

 運よく平日の夕方で人が外に出ている時間帯だ。かなりの人が果汁を吸い込んだであろう。


 マヤコは腕に書かれた文字を見てみた。

 「西山公園緑地3本銀杏」と書かれていた。ハヤトの言の葉を埋めた場所だ。


 さて、これからどうしよう。

 今すぐにでも神田ヒロシと合流したいが、サチエたちと今から急に別行動をするのは無理だろうか…。

「ちょっと用事を思い出しちゃって…」と言ってみたものの、案の定、不審がられてしまった。


「何ならついて来ていいから、どうしても私はこれから会わないといけない人がいるの。」


 そう言って、マヤコはタクシーを拾った。のぶよとサチエは、止めても無駄と察知して、マヤコについてきた。


 十分ほど走り、タクシーは神田ヒロシのマンションへと到着した。

 タクシーから降りると、マンションのエントランスの前に、神田ヒロシと他に三人の男性が立っていた。


 神田ヒロシはマヤコを見つけると、片手をあげて挨拶をした。


「強烈だったね。大丈夫だった?」


 マヤコは頷き、「吐いちゃいましたけど…」と言った。

「僕も吐いた。」と神田ヒロシが言った。


「彼女たちは?」


「大学の友人のサチエと先輩ののぶよさんです。記憶が戻った瞬間に一緒にいたので心配してついて来てくれました。」


「なるほど、こっちと同じ状況だね。こちらは、同僚のケンタ。ケンタの友人の山田さんと皆藤さん。」


 三人はペコリと頭を下げた。


「山田さんと皆藤さんは例の製薬会社の人だ。」


 そう言うと、神田ヒロシはマヤコにウインクして見せた。

 その様子を見て、ケンタと紹介された男が口を開いた。嫌味のないさわやかな話し方だ。


「二人でわからない話をしていないで、説明してくれないかな。」


 神田ヒロシは、しばしケンタを見て、マヤコを見た。マヤコは頷いてみせた。


「じゃあ、立ち話も何だし、ひとまず家に行こうか。」


 神田ヒロシの部屋は独身男性の部屋にしては小綺麗に片付いていた。ケンタは何度もこの部屋に来ている様子で、勝手にお茶を入れて全員にも出してくれた。


「篠崎さん、彼女たちに話して大丈夫?」


「たぶん…神田さんがお話してくれたら信じてくれるかも…」


 それを聞き、神田ヒロシは頷いた。


「これから話すことは、僕と篠崎さんが実際に体験したことだ。とても正気に思えないかもしれないけど、どうか信じてほしい…。」


 そして彼は語りだした。自分たちが何を見て、何を知ったのか。

 一同は無言でこの話を聞いていた。


 神田ヒロシが話し終わっても誰も口をきかなかった。それぞれの心の中でこれをどう受け止めていいのか探っている様子だった。


「つまり…、ヒロシはここで一番新しい人間ということなのか。」


 最初に口を開いたのはケンタだった。


「そうなるね。ハヤトはあれからヒト型を作れていないからね。」


 ケンタは何かを考えているようで、眉間にシワを寄せていた。


「僕とヒロシは昔からの友達だ。君の話だと、君はほんの数日前にできたことになるよね。辻褄があわない。」


「私もマヤコと入学当時から友達だけど…。」


 ケンタの反論にサチエも賛同した。

 それに対して神田ヒロシは独自の見解を述べた。


「ナミヲが言うには、こっちの時間とあっちの時間は進み方がぐちゃぐちゃだそうだ。我々が思っている常識は何も通用しない。時間は一定方向に一定のスピードで進むという考え方を捨てなければいけないのかも。」


「物理学の世界でも時間は絶対ではないよ。とりあえず、僕はヒロシの話を信じるけど、確実な証拠がほしいな。みんなはどうだい?」


 ケンタが言った。その問に最初に答えたのはのぶよだった。


「私、養子なの。十歳のときに今の母親に引き取られたんだけど、よくよく考えたら、その前の記憶があやふやなことに今気が付いた。神田さんの話はあり得るかもって気持ちになっている。サチエはどうなの?」


「私?私は…、神田さんの話が本当だったらワクワクしちゃうって思ってる。ちなみに、私には両親がいるけど、弟は養子だわ。」


 山田さんと皆藤さんはまだ判断しかねているようだった。


 その様子を見て、ケンタは、うんうん、と頷いた。彼が何に共感しているのかはわからなかった。


「ヒロシの話によると、鼻の粘膜を調べたら、あっちの世界のものが入っているのがわかるということだけど…どういう特徴があるんだ?」


「DNAの構造が55%違っている。我々の世界ではありえない物質が検出されるはずだ。」


 それを聞いてケンタが山田さんと皆藤さんの方を見たので、全員がそちらを見た。

 二人は一瞬「え?」という顔をしたが、すぐにケンタの意図を理解したようだった。


「それだったら、うちの会社を使えばいい。DNAの解析もできるし、ウイルス検出用の設備が応用できるかもしれない。だろ?皆藤?」


 山田さんに言われて皆藤さんが頷いた。


「今から行けるかい?」


 山田さんが頷いたと同時に、玄関のベルがなった。全員が顔を見合わせる。


 インターホンを覗きに行った神田ヒロシは、すぐにドアをあけた。

 そこには、鳥のような派手な衣装を身に着けた奇妙な男が立っていた。


「ナミヲ!!」


 男の姿を見るとマヤコは勢いよく立ち上がり、彼の元へと駆け寄った。そして、躊躇なくその胸へ飛び込んだ。

 ナミヲも腕を広げて彼女を受け止めた。


 マヤコとの挨拶が終わると、神田ヒロシもナミヲをぎゅっと抱きしめた。


「おお!神に触れた者たち!!よくぞ戻って来た!!ナミヲは待っていた!! 創造神ハヤトをその目で目撃した者たち!! どうかナミヲに教えてほしい。創造神は如何なる姿をしておられた??!!」


「悪ガキだね。」

「超イケメン!」


 神田ヒロシとマヤコは同時に答えて、顔を見合わせるとあははと笑った。


「おお!ナミヲは混乱しています!悪ガキで超イケメンの創造神とは!?」


「まあ、会ったらわかるよ。ナミヲ、これから彼らにあっちの生体が入ってるかチェックしに行くんだ。君も来るかい?」


「もちろんですとも!」とナミヲは言った。


「ちょっと待って、その恰好ではいくらなんでも会社に入れないぞ。」


 山田さんの助言で、ナミヲは神田ヒロシからスーツを借りて着替えた。スーツを着たらナミヲは意外と普通の青年に見えた。


 山田さんと皆藤さんの職場へ行く前に、緑地に寄って言の葉を1本持って行くことになった。

 言の葉を埋めた西山公園緑地は神田ヒロシの家から歩いて行ける距離にあった。


 道すがら、サチエとのぶよが創造神ってイケメンなの!?としつこく聞いてきたので、あっちにいる人たちは、ハヤトに限らず全員、この世の者とは思えないほど美しいのだとマヤコは伝えた。

 これには山田さんと皆藤さんも興味を持ったようだった。自分たちが理想と思う遺伝子のみを残していった結果だろう、と神田ヒロシは説明した。


「みんな容姿に関しては完璧な美しさを持っているけど、残念なことに、会った奴は全員イカれていたよ、ハヤト以外は。」


 西山公園緑地に到着すると、一行は目印の3本銀杏を目指した。

 目印の木などは必要なかった。その一帯には、耕したような跡がついていて、事情を知っていれば何か埋まっているのは一目瞭然だった。


「もっときれいに埋めたつもりだったんだけどな…」


 神田ヒロシはがっかりしたようだったが、なにしろこれを埋めたときは、今よりも体が大きかったのだ。上出来な方ではないだろうか。

 掘り起こすと、たっぷりと言の葉が入った腰くらいまでの高さはある大きなガラスビンが出てきた。


 全部を掘り返すのは無理なので、まずは1本、皆藤さんの職場へと運ぶことにした。


「これって、ハヤトたちも見てるのかな?」


「だろうな…」


 マヤコと神田ヒロシとナミヲは何も見えない空に向かって手を振った。

 面白がってサチエとのぶよも手を振っていた。


「うちから機材を持ってくれば創造神と話もできますよ。」


 ナミヲが言ったが、今はまず仲間を増やすのが最優先だった。


 皆藤さんの職場に到着すると、定時の時間はとっくに過ぎていたが、まだほとんどの人が働いていた。

 実は山田さんが、この会社の社長の親族とのことで、顔パスで全員社内に入ることができた。


「うちの部署には今、5人、職員が残っていました。話せばわかりそうなメンバーですが、行きます?」


 オフィスの様子を見に行った皆藤さんが神田ヒロシに報告した。


「その前に、このデカい言の葉のビンを持ち歩いていると怪しさ100%だ。どうにかできないかな。」


「それなら、保管庫に持って行けばいい。あそこなら小分けにするビンもたくさんあるし。」


 山田さんの提案で一行はまず保管庫に向かった。そこは、この会社で扱っている全ての薬やワクチンが最適な状態で保管されている巨大な部屋だった。


「言の葉は冷蔵とかしないで大丈夫なの?」


「問題ない…はずだ。」


 保管庫の一角に言の葉を置くと、神田ヒロシがビンを開けて、中の液体をワクチン保存用の小瓶に取り分けた。

 言の葉は透明で無臭の液体だった。


 神田ヒロシは小瓶をポケットにしまった。


「さて、これでどうします?」


 皆藤さんんが訪ねた。


「まず、君たちの検査をしたんだけど、同意してくれるかな?」


 サチエとのぶよは顔を見合わせて返事を渋っているようだった。急に怖くなったのだろうか。


 皆藤さんが、向こうの引き出しから、何か持ってきた。それは、インフルエンザのチェックの時などに使う、長細い綿棒が1本ずつパックになっているものだった。


「僕が自分で見てみますよ。“言の葉” を打つのかどうかは置いておいて、もしも本当にこの世界のものでないDNAがここに入っているなら、ぜひ見てみたい。」


「じゃあ、私も…」


 全員、検査をすることになった。皆藤さんは、まず自分の鼻の粘膜を採取し、続けて全員の粘膜を採取した。


「じゃあ、私は解析をしてきますんで、山田さん、みなさんを連れてカフェテリアで待っててください。」


「わかった。」


「もしも可能だったら、部屋にいる5人分も検査してきますよ。」


 皆藤さんは、みんなの粘膜を大切そうに握りしめると、保管庫から出て行った。

 残された面々は、山田さんの案内で会社内のカフェテリアへ行った。


 夜のカフェテリアは、人がまばらだった。


「ねえ、あっちの世界の生体に触れずに “言の葉” を入れると死んじゃうって言ってたけど、危険はないの?」


 のぶよが心配そうに言った。

 マヤコがお食い初めて得た知識によると、こっちの世界の人に、そのままで “言の葉” を入れると、拒絶反応が出て精神が破壊され死に至る。

 事前にあちらの世界の生体に触れて居れば、細胞内に成分が取り込まれるので、その後なら “言の葉” を入れても拒絶反応は起こらないのだ。


「“言の葉” って脳の構造を置き換える感じでしょう? 痛くないの?」


「うーん…。痛くはないんだけど、強烈な圧力は感じるかもしれない。」


 マヤコは自分が言の葉を入れられた時のことを思い出しながら言った。


「私が体験した “言の葉” はハヤトに直接ぶち込まれたからちょっと違うかもしれないけど、何か、こう、脳みそをべりべりべりって剥がされるような感覚だった。」


「ええ、何それ…」


「それから、さらに、先輩たちは私たちが持っている知識も同時に入って来るはずなので、相当なインパクトだと思う。ほら、記憶が戻った時に、私、立っていられなかったでしょう?あそこまでとは言わないけど、同じくらいガツンと来ると思うんだ。」


 それを聞いて、サチエとのぶよ、そして山田さんは心配そうな顔になってしまった。ケンタだけは、好奇心に膨らんだ表情をしていた。


「ああ、でも大丈夫よ。一瞬だから。“言の葉” を入れて作用するまで数秒もかからないから。それに…これは私だけかもしれないけど…、きついけど、結構、癖になる感じななのよね…、ねぇ?神田さん?」


 神田ヒロシも頷いてそれに賛同した。


「おお!なんと羨ましい!! ナミヲはもう “言の葉” が入っているので、二度とあの感じを味わえない…。」


 ナミヲが大きな声を出したので、全員が、シーっと口に指を当ててたしなめた。

 ナミヲはペロっと舌を出して、口にチャックをする仕草をした。


「ところで、ナミヲはなぜあっちの生体に触れていないのに生き延びたの?」


「わからない…それはナミヲの最大の謎…」


 ナミヲは自分でも自分がよくわかっていないようだった。


「ナミヲ、君たちに会えばナミヲが何者なのかわかると思っていた。でもわからなかった…謎だらけ…」


 確かにナミヲは謎だらけの存在だった。お食い初めでたくさんの知識を得たが、ナミヲに関する知識は “中で待つ者” ということくらいしかなく、他は全くの不明だった。


 そんな話をしていると皆藤さんが戻って来た。興奮した顔をしている。あの様子だと何かわかったに違いない。

 一同は期待を込めて皆藤さんを迎えた。


「みなさんの粘膜を調べましたよ。ついて、あっちにいる5人分の粘膜もなんとかごまかして採取し調べることができました。」


「それで、どうだった?」


「驚きましたよ!!我々の鼻腔には、未知の成分が付着しています!!」

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