伊勢旅行(その5/7)
夫は夫で、妹たちと同席し
妹の母親、つまりわたしの母が
くも膜下出血で52歳で死んでいることを告げました。
わたしを2年に一度、MRIに受けさせているという話と、
肉親がくも膜下の場合、保険適用されるから
本来3万ほどかかるところが
7千円ぐらいで済む、という話をしていました。
義弟は、スルーしていたようですが
甥は、真剣に聞いていたよ、と夫が後で教えてくれました。
あとで夫の言ったことには、
「あんたの甥は、性格はいいけど、頭はちょっと悪いかもね」
そういう顔をしているとは思った。
背の高さは160センチから170センチぐらい。
小太りで、目はどんよりしていて、声は少し低めです。
料理を食べてから、父の勤め先の特別養護施設へ。
長老のN先生が、車を持っていないわたしたちのために
車を回してくださいました。
お礼をしようとしたんですが、
「遠くから来られたんだから、これくらいかまわんよ」
っていうので、とてもありがたくて涙が出ました。
妹は、父のことも、母のことも、
甥には話していなかったようです。
おばあちゃんがどうして死んだのかという話を
生まれて初めて知った、なんて言うんだもん。
こっちは愕然としますよ。
甥ももう、20歳にはなってるはずだからねえ。
それまでなーんにも言わないって、
ちょっと異常かもしれない。
もっとも、20年にわたって、会おうとしなかった
わたしもわたしだけどさ(笑)
会わせてくれなかったというのもあるが
押しかけていってムリヤリ会うこともできたからね(笑)
そんなふうにして食事は終わり、
お勘定は、すべてN先生がはらっちゃった。
またも甘えてしまって……
わたしの肉親も、こんなおじいちゃんだったら良かったのに。
わたしの
母系のおじいちゃんは、意味もなくカミナリを落とし、
かんしゃく持ちの嫌われ者でした。
先生がわたしのおじいちゃんみたいなものです。
いつも支えてくださって、ありがとう。
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