白髪と家族

うちの姑は、80になった時点で

髪を染めるのをやめました。

理由は、「白髪になってもおかしくないトシだから」。

いまの姑の髪の毛は、

白黒いりまじっていて、味があります。


59になろうとしているうちの夫は、

もみあげのところが白くなっています。

鏡の前に立つと、天井の光に照らされて

キラキラ白髪が銀色に輝きます。

しかし、夫はけっして、染めようとはしない。

もみあげ以外は、黒々としているからでしょうか。


夫は上からわたしを見下ろして、

「てっぺんが白い。そろそろ染めたら?」

と言います。

わたしも鏡の前に立ちます。

前髪と耳まわりは見えるけど、てっぺんは見えない。

身長が30センチ以上違うと

人の見えないモノが見えるらしい。

いらんわ。


新しい美容院に通い始めて、

髪の色はすこし、赤みがかって染まっています。

もうちょっと黒くてもいいんだけど

この赤みが、家族には好評でした。

そして、赤みがかった色は着実に

白い闇へと消えていくのでした><


先月美容院に行ったときに、

髪を染めてもらえば良かったけれど

髪がいたむからね。

シャンプーは、フケやかゆみは防いでも

髪のいたみは取ってくれない安物なのよ(涙)


うちの義母は、わたしが身だしなみに無関心なのを面白がり、

「5,000円あったら普通の人は服を買いたがるのに

あんたは本を買いたがるんだね」

と笑っていました。

 まあねー。身長が150センチに満たない人間ですから、

 ヘンにおしゃれしても

 無駄な抵抗というものですワ(笑)


 一般的に売られている服は、平均身長(160センチ)程度の人に

 ぴったりなようにできているんです。

 小学生なみの身長しかないわたしには、

 おしゃれなんて遠い世界の話です(涙)


 とはいえ、髪の毛がまだらに白くなるのは、やはり恥ずかしいものです。

 どうせ白くなるなら、肌がいい。

 肌の白いのは七難隠すっていうからね。

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