わたしがスマホを変えるなら

スマホはいまや、生活必需品です。電子決済、文字通信、動画作成、インターネット、GPSを使ったゲーム……いろいろなことに使われています。

 スマホは便利ですが、いかんせん、いじっていると楽しくてたまらず、わたしも暇を見つけては、スマホをいじっております。

 とくに、料理レシピサイトや通信ソフトLINEへの依存度は高く、スーパーでレシピサイトを見ながら買い物をしたり、LINEでサークルの人と、コロナの話をしたりしているうちに、時間が経ってしまいます。

 スマホを創り出したスティーブ・ジョブズは、子どもに対して、iPhoneを、時間制限付きで使わせていたようです。

 わたしも、時間制限付きでスマホを使いたい、と思いつつも、手が寂しくなって、つい、チャットをしてしまうことがあります。

 どうやらスマホには、脳内快楽物質が出るような仕組みが出来ているようです。子どもさんを連れていながら、スマホばかり見ている人も多い。

 スマホを見るのではなく、それを使って、子どもと遊べるようなゲームのようなものがあればいいと思うのです。

 実際に、ポケモンGOなどでは、ポケストップと呼ばれる拠点を使って、子どもと一緒に遊んでいるパパたちもいます。

 具体的には、ポケストップにまで子どもを連れて行き、パパがポケモンをゲットしている間に、子どもはそのポケストップの調査をしたり、写真を撮って運営会社のナイアンティックに送付したりしています。

 そこで、わたしの提案したいことは、色々あります。

 幼稚園向けの、遊戯ソフトをつくり、ママやパパと遊べるようにする。

 児童向けの、楽しく学べるソフトをつくり、クイズなどで親もいっしょに学んでみる。

 そしてちゃんと、ゲームにのめり込まないように、時間制限付きにするのです。


 理想を言うなら、スマホ自体も時間制限付きにしてほしい。

 自分で決めた時間帯以外は、けっして触れないように設定できるようにする。

 その際は、メーカーとも協力してもらう方がいいかもしれない。

 具体的には、スマホを売るときに、時間制限付きにするメリット(そのぶん集中して仕事が出来、リアルのコミュニケーションも活発になる)、デメリット(その時間以外では使えないため、緊急の用事が入ったときに対処しにくい)といったことを、説明して理解してもらい、スマホとの付き合い方をレクチャーしてもらうといいかもしれない。

 メーカーは、売るだけじゃなくて、それに対して責任があると思います。

 今のように、スマホを見ながら食事をするとか、家族との会話も断絶するようでは、児童の人間本来の人格形成に大きな影響を与えると思われます。

 そこまでスマホを変えられない、ということなら、一定時間になったら、

「使いすぎですよ」

 という警告メッセージが出るような仕組みを作ってみてはどうでしょうか。

 スマホに依存してしまうのは、人間の本能として仕方ない面もあります。だから、そこを踏まえて、少しでも人間同士の会話を取り戻したい――。

 わたしがスマホを変えるなら、まずは自分を律することの大切さを学び、本能と相談しながら、自分の欲望と相談しながら、スマホと付き合っていきたいです。(了)

 


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