サークル活動でムカついたこと

わたしは好かれるタイプだ、と、夫も義母も言うんですが、

サークル活動でムカつくことも、ままあるわけです。

こういうときに、自分に権威があるといいのに、と

思えてならないんです。


その日、昭和時代の木製冷蔵庫(氷が入ってるヤツ)とか、

東京ではどじょうを食べる話でもりあがり、

そろそろ、帰る時間になりました。

「お嫁ちゃん、次はなにをしようか?」

と、先生が話しかけてきたので、

わたしは喜んで言いました。

「それなら、新しい楽譜をやりましょう!」


そのとたん、ソプラノの方から声が飛ぶ。

「ナマイキ!」

え。

わたし、ここでは二番目に古いんですけど。

そりゃあ、一番若いかもしれない。

けど、あんたらよりは、年季が入ってますよ?


なにを、ナマイキおばさんめと言い返してやりたかったが

ケンカになるからぐっと我慢しました。

こんなオバサンといっしょに、サークル活動をするなんて。

結局、弱いものを見るとからかいたくなる性分なのね。

性格悪いよ。おばさん。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る