069 土風ダンジョン4
次の階層に移動する。次は風の階層主が出てくるのだろう。
「きっとまた風の階層主が出てくるだろうから気を引き締めて行こう」
魔法陣の場所から通路が伸びており、通路の先には草原が広がっていた。円形の土地が空中に浮かぶような形になっている。
「ギシャアアアアアアア!!」
ワイバーンが飛んできた。既にこちらのことを補足しているらしい。
「ワイバーンだ!」
ワイバーンはロキ達の近くを飛び、すれ違いざまにウィンドの魔法を放ってきた。
「うっ!」
風の衝撃で吹き飛ばされるロキ達。
「崖から落ちたら助からないかもしれないから気をつけて」
ワイバーンは空中でターンして戻ってきた。
「【
ロキも空中を飛んで迎え撃つ。地面で戦うと仲間に被害が出ると考えた結果だ。
「ギシャアア!!」
ワイバーンから見えない攻撃が発射されたようだ。多分、真空の刃やウィンドアローのような魔法だろう。
「新【
今までは腕に【死んだふり】をかけて盾にしていたが、空気に【死んだふり】がかけられることを知って、改良したのだ。
ワイバーンの攻撃はロキの前方に展開されたシールドによって防がれた。見えない風の刃と見えない盾は、盾の勝利となった。
ロキは先程のビッグゴーレムとの戦いで全く活躍出来ていないことを気にしていた。
「ちょっと憂さ晴らしに付き合ってもらうよ!【
「ギッ!?」
ワイバーンは見えない壁にぶつかる。そして気づいた時には見えない箱に閉じ込められているのだった。箱の中でピンボールのように弾かれ続けるワイバーン。
見えない箱の上の蓋だけ解除する。ワイバーンは上に向かって弾かれた。
「【
そこに待ち受けるのは黒い聖剣を構えたロキだった。そして呆気なくワイバーンの首は斬り落とされた。
「ふう、新しいスキルの使い方にも大分慣れてきたよ」
「ワイバーンを簡単に倒すなんて、冒険者って凄いんだね〜。あたいもそんな冒険者に相応しい武器を作れるようになりたいな」
イーヴァルディはロキの戦いを見て、目指すべき目標が見えてきたようだ。
倒したワイバーンが消えると宝箱が出現した。
「開けます」
アルエが開けると、中から綺麗な緑色の羽根が出てきた。
「これが目当ての素材、疾風の羽根だよ。これでこのダンジョンで欲しかった素材は全て手に入ったよ」
どうやら、ミッションは達成のようだ。
「どうせだから、ここのダンジョンも攻略しちゃおう!」
「「「おー!」」」
次が最後の階層だ。全員で出現した転移の魔法陣に乗った。
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