第15話:じゃあ本番行っとく?

「そろそろ2万文字までいきそうだし、本番やっとくか」

「ああ、やります?」

「ほんとに2万文字で終わらせようとしているんだ」


 テレビゲームで【非対称ゲーム】をプレイしながらトーク。

 ちなみに俺がキラーで、二人はサバイバー。

 ゲートから逃げようとしていたから、捕まえてフックに引っ掛けている。


「このまま【キャンプ】してたらどうせ俺が勝つだろうし、終わったら俺たちも本番やっていこうか」


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※非対称ゲーム

…4体1などで遊ぶ、人数が非対称な対戦ゲーム。

数が多い方(4人)は逃げ側で、弱いが連携して戦うことが出来て、最終的にエリアから無事に逃げることが出来れば勝ち。数が少ない方(1人)は、とても強い性能のため、その猛威を上手に振るい、数が多い方を捕まえたり倒したりしたら勝ち。そんなゲーム。最近芸能人とかプレイしてたり。


※キャンプ

…上記の非対称ゲームにおいて、サバイバーを捕まえて拘束している地点で、他の仲間が助け出さないよう見張り続ける様を指す。他のサバイバーを捕まえられなくなるが、確実に1人ずつ倒すことが出来るため、初級プレイヤーなどにはおすすめ。

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「待ちなさいよ。サバイバーは4人で、まだ2人残っているんだから、終わるわけにはいかないわ」

「何言ってんだよ。お前ら2人以外は野良マッチングだろ? 野良でまともに協力プレイなんて出来るわけなかろうに」

「いやいや分かりませんよ。プロゲーマが配信でマッチングしているときとか、結構張り切るから期待できるんです。このゲームは硬派だからまだ期待は持てます」


『ウッ…ぅぅ』


「あっ、今女神がフックから逃げようと4%の脱出成功に期待をかけて失敗してた」

「うっさい! 細かいところ見るなっ! というか、このゲーム知らない人からしたら、今の話してもポカーンよ」

「D**D BY D*****HTっていうんだけどね」

「あー、伏せ字ってコンテストで落とされがちなのよねー」

「違うぞ。『*』は『コメ』っていうんだ。だから、デコメコメド バイ デコメコメコメコメコメイトっていうゲームのことを指している。セーフだ」

「あーうん、そうね」←女神鼻くそホジー


 ホラーが苦手な人は、マイルドな別のゲームもあるから探してみてね。


 スタスタスタ


「あっ、ほら見なさいよ。1人が私達のことを見つけて助けに来てくれたわよ」

「野良で助けてくれると、なんだかほっこりしますよね」


 バシッ!


『ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!』


「まあ下手くそっぽいので、速攻で攻撃して捕まえたわけだが」

「あークソクソ。ゲームを娯楽か何かと間違えているのかしらね。こういうやつほど無線接続かつクソグラボ使ってるのよ」

「味方に雑魚がいるって、実質僕たちは被害者なので引き分けになりますよね。舐めプ見せられてる僕らのこと考えてないんでしょうね」

「(うーん、コイツらも魔王の素質があるなー)」


 そんな事言うと、世界中に魔王まみれになるよね。


「ですがもう1人が残っています。捕まったやつを放っておいて、僕だけをまっ先に助けに来てください」

「誰が発電機を良いところまで修理したと思っているのよ! 私が先よ! 秒で救いに来なさい」


 スタスタスタ……


「そんなお前たちの期待に歯向かうように、一人でゲートから脱出したな」

「は〜つっかえ! てめえさえ良ければ気持ちいいとか、脳みそ*****してんじゃないの!?」

「世の中には一定量***だ方が良い○▲✗な***野郎が存在しますからね。むしろかわいそうですよ」


 みんなはゲームは楽しくやろうね。

 次こそ本番の最終決戦書くからね。

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