ゲーム世界に転生した勇者とその仲間が織りなす、楽しいダンジョン学園生活

もしも自分がこの作品を評価するなら、
シナリオ・キャラクター・世界観、そのどれもに満点をつけたいです。

それでもあえて、一つ大きな魅力をあげるなら『物語への没入感』だと思います。
私は、良い小説の条件とは、文章を読むだけでスッとその世界に入り込むことができることだと思っています。
この作品にはそれがあります。まるで<ダン活>というゲームがこの世界に実在しているかのような気持ちにさせてくれる、物語の世界に引き込む力が。

そして、その没入感を生んでいるのが、緻密に作り込まれた世界観と描写の丁寧さだと思います。

ゲーム世界のシステムやギルドバトルの戦略は、読んでいて思わず唸るほどよく考えられているし、キャラクターも内外ともに魅力的に表現されていて、実際には見たことのないキャラクターの姿が想像せずとも目に浮かんでくるほどでした。

特に驚いたのは水着回です。大勢のヒロインたちの水着ひとつひとつまでそれぞれの個性に合わせて丁寧に描写されていて、キャラクターへの愛情深さと読者への心遣いを感じました。
あえて言葉で表現せず、読者の想像に任せてしまう作品も多い中、自らの思い描いた物語の世界を余すことなく読者に伝えようと努力し、その為の工夫を惜しまない作者様の姿勢は尊敬に値します。

近況ノートにあげてくださるイメージ図も、その工夫と心遣いの一つだと思います。
先も述べた通り、例え文章だけだったとしても、この作品の魅力が色褪せることはないでしょう。
けれど、その魅力をより多くの読者に伝える為には、あった方がただ親切なのだと思います。

おかげで私は、毎日一文でも多くこの物語の続きが読みたいと思うようになりました。
今も何かの手違いで、いきなり一年分くらい投稿されないかと夢想するほどです。
そしてこれだけ面白くクオリティの高い作品を、多忙な日々の中、毎日更新し続けてくれる作者様には感謝しかありません。

私はこれからも陰ながらこの作品と作者様を応援しております。
どうか末長く、この作品が続きますように。