第1390話 水着お披露目会行くぞー! 戦闘職メンバー!
「先を越されましたね」
「出遅れましたわ」
そう言いながらサチたちの次にやってきたのは、アイギスとリーナだった。
2人は去年も一緒だったし仲が良いのだ。しかし、その水着姿がまた凄い。
「その、どうでしょうかゼフィルスさん」
「ゼ、ゼフィルスさんのために選びましたのよ」
なんだって! 照れ顔のアイギスとリーナの言葉に心がホットになる。
俺のために選んでくれたとかこれほど嬉しい言葉はない! 感無量だ!
アイギスは去年パレオでお姉さん風な水着だったと目に焼き付いているが、今回は大胆な赤のリボンビキニだった。スラッと伸びた足が眩しい。
リーナは今回少し色違いのスタンダードビキニだった。シンプルイズベスト。紫の水着が妖しい魔力を放っているかのようだ。
「ぐっ、大きいものの格差よ」
「カグヤ、しっかりするですの」
なぜかアイギスたちの後ろからダメージを受けたようなうめき声が聞こえた気がしたが、きっと気のせいだろう。
「アイギスは凄く大人な水着だが、去年よりもとてもいいと思うよ! リーナもとても似合っていて直視するのが難しいほどだ!」
「あ、ありがとうございます」
「うふふ。もっとしっかり見てくださってよろしいんですのよ」
そんなことを言われてはもっと見たくなってしまうじゃないか!
「こらー! そこまでよリーナ! 後ろにはまだまだ人が居るってことを忘れないでよね!」
「残念ですわ。ゼフィルスさん、後で水上バイク、一緒してくださいね」
ラナの言葉に残念そうに苦笑して横に移動するアイギスとリーナ。
「最後にさり気なく約束を取り付けていくなんて」
「さすがはリーナ、というところね」
「おお!」
続いて前に出て来たのはラナとシエラだった。
ラナは白のフリンジビキニだった。おお~、なんとなく王族って感じがする豪華なチョイス! 胸を張るラナがとても可愛いです。
シエラはクリーム色の三角ビキニだった。これまたすごい。シエラの抜群のプロポーションと相まってまさに芸術に見える!
「ふふん。どうゼフィルス!」
「あ、あなたのために、選んだのよ」
マ、マジで!?
勢いで胸を張ったが、恥ずかしくなってきたのか表情はドヤ顔だが徐々に朱が増していくラナ。そんなラナが大好きです。
そしてシエラはいったいどうしたと言うんだ!? あ、リーナのマネか?
一瞬で心が持っていかれそうになったぞ。鼻の奥がツンとしたわ!
俺は若干鼻を押さえて大丈夫だと確認してから2人を褒める。
「2人とも、グッド。ラナは可愛いし、シエラは美しいし、2人とも心に直撃したよ」
「本当!?」
「…………こんなゼフィルスの反応、初めて見たわ。なるほど、こういうのが効くのね」
なにやらシエラが味を占めたみたいな発言! 俺、シエラに何されるんだろう!? とても楽しみです!
俺は心がビクンビクン震えながら根性で立ち上がり、次を待った。
しかし、次に来たのがまたとんでもないメンバーズだった。
「ゼフィルスお兄様! 見てくださいなのです!」
「どうぞごらんになっていってください教官。抱きつくのもありですよ」
「ご主人様ーどうかしら!! って、え!? フィナちゃん今なんて!? 聞き間違いだよね!?」
「アリスも水着だよ~」
「こ、こんな格好で男性の前に出るなんて、ハ、ハレンチですよー」
ルル、フィナ、エリサ、アリス、キキョウが揃った、なんとロリレンジャーの水着姿だったのだ! 膝から崩れ落ちそうになるのをなんとかこらえたことを褒めてほしい。尊すぎて死にそう。死因は尊死。
あ、よく見れば早速ビーチチェアで寝ているエルフが1名。あれはきっと尊くて逝ったに違いない。
ルルは去年白スクだったが、今回は青を基調とした花柄ワンピースタイプの水着! こ、これも可愛すぎる!
フィナとエリサはまさかのビキニ。フィナは白、エリサは紫だ。背中合わせでポーズを決めていたがフィナの一言にエリサが目を丸くして食いついている。少し嬉しそうなのは気のせいだろう。なお、自己主張はとても優しかったとだけコメントしておく。
アリスは白と黄色のボーダーラインが入り、スク水にスカートを着たようなキッズ水着だった。可愛い、ただただ可愛い。
キキョウは胸からヘソくらいまで覆う薄紫の水着で肩紐で掛けるタイプ、下は白のフリルが着いていて可愛らしい水着だった
あと地味にエリサがカラコンと髪の色が金髪碧眼に戻ってる。これで双子のフィナと並ばれると……いや、普通に分かるな。性格が正反対だからかな?
みんなとても似合っていると褒めると、大はしゃぎで海に向かって行った。
「くっ、ゼフィルスさん、良い御身分ですね」
ふと視線を感じて振り返ればサトルがもの凄く歯を食いしばった表情をして俺を見てた。
「サトル、そんな血涙でも流しそうな顔してないでモナたちと遊んでくればいいじゃないか?」
「いや、モナはちょっと。なんだか開けてはいけない扉を開きそうになるので」
「そっか」
これ以上は言うまい。
それからも女子のすんばらしい水着を見せてもらい、褒めて褒めて褒め称えた。
みんなかなり決めてきており、どれもすんばらしい水着なんだ。俺も立っているのがやっとだよ。
ミサトは相変わらずメルトにちょっかいだしに行っているが、去年よりも大胆な貝殻ブラな水着だし、メルトはやられっぱなしの様子だ。
オリヒメさんは相変わらず、清楚でパレオを巻いている。しかし大胆な部分はだいぶ強調していてレグラムにくっついていた。海でラブラブっていうのもいいなぁ。
カルアはボーイッシュ系水着で、リカは去年同様ボリューム満点のビキニ姿。
シェリアは相変わらず競泳水着なんだな。色は変わっているみたいだが。
まったく変化が分からないと言えばシズだ。改造メイド水着は健在である。
エステルは、去年はとある部分が収まりきらず、胸部だけ開いたパーカーを着ていたが、今年はもう諦めて最初から羽織ることにしたようだ。パーカーというより羽衣的な感じだな。
おかげで当初から存在感が凄くって1年生を始め、初めて見る者を圧倒していたよ。吊り下げられた紐と首の負担が凄そうだ。
パメラはポニテに橙色のスタンダードビキニ、しかし足にレッグホルダーが巻かれていてクナイっぽいものが見えていた。それで海入る気かパメラ!?
「大丈夫デース! これは見た目はクナイですが、実は偽物で浮きマス!」
「シュノーケリングクナイ!?」
子どもが腕に付けて浮くクナイ版だった。この日のために開発してきたらしい。いったいなんのために! と思ったがそう言えばパメラってキャラ作りする性格だったな。俺は好きだぞそういうの。
「じゃーん。私の水着よ効けー」
「ぐはぁー!」
ノエルは抜群のプロポーションを活かしまくった青系のビキニだ。色々模様が入っていてとても目立つ。そんな姿で効けーなんて言われたら大の字で倒れるくらいのリアクションは必要だ!
「え? え? 大丈夫ですか? ゼフィルスさん!?」
「ふぅ、危なかった。ラクリッテが起こしてくれなきゃ即死だったぜ。ラクリッテ、水着似合ってる」
「へう!? あ、ありがとうございます!」
「あー! ラクリッテちゃんだけずるい!」
ノエルにノックアウトされた俺を助け起こしてくれたのは、焦げ茶系のスク水タイプにパレオを撒き、頭に麦わら帽子を載せたラクリッテだった。これがなかなかに似合っている。ホッとする姿だった。思わずノエルの前に褒めてしまっても許されるだろう。
「そろそろ私の出番だね! トモヨちゃん、行くよ!」
「悩殺してみせるよ!」
「む、新手か!」
シャロンとトモヨの声に振り返ると、砂浜に巨大な花や草で
これ、まさか用意したの!?
「背景って凄く大事な要素なんだよ!」
「うんうん。背景って凄く大事、水着だけだと弱いもんね!」
いやトモヨは全然弱くないと思うけどな。シャロンも十分強いと思う。
しかしこれはシャロンの案か。さすがは城主。彩ることでアピールしようということか。これにはノエルも「その手があったか」みたいな珍しい表情をしていた。シャロンとトモヨの作戦勝ちだな。
シャロンはなんとアメリカンな感じで、ブラを片方紫、片方を白という色違いのビキニ。下は紫をベースに白の星が描かれていた。頭にはカウボーイハットの様な麦わら帽子を被っていて、完全に決めてきているなというのがヒシヒシ伝わってくる。
トモヨは赤系のビキニだが、もう存在感と自己主張が強い、背景よりそっちに意識が持っていかれそうだよ!
もちろん2人ともとても褒めておいた。なぜかノエルまで褒める側に加わっていたよ。
「続いては、私、ですわね!」
「カタリナー、何1人だけで行こうとしているの!?」
「ズルいですよ。平等です」
続いてはカタリナ、フラーミナ、ロゼッタだ。
「残念、来てしまいましたか」
「何か言った?」
「おほほ、空耳かと思いますわ」
最初カタリナだけかと思ったら、ちゃんと2人も来た。この3人も仲が良いよな~。いつも気になっているんだが、内緒話は何を話してるんだろ?
カタリナの水着はやっぱり清楚系。
オフショルダー水着だった。ちなみに肩紐付き。
下はパレオを巻いており、実に優しげ。先程まで刺激的な水着ばかりだったせいか、こういうのもまた惹かれそうになるな。
「ぐ、さすがはカタリナ、正攻法でも十分な威力を持ってるよ」
「しっかりしてくださいフラウ。私たちには私たちの魅力があります」
「そうだよね! ふんす!」
フラーミナの水着はなんというか、制服を思わせる色使いの青と白を基調としたビキニタイプだった。下はスカート系。ほうほう。これはなかなか。
そしてロゼッタはホルタービキニだった。胸の中央にある赤いリボンの主張が激しい。
「カタリナも素晴らしい水着だったが、フラーミナもロゼッタも負けないくらい魅力的な水着だな。似合ってる。とっても可愛いよ」
「ありがとうございますゼフィルスさん! ―――やりますねフラウ」
「カタリナの猫かぶりがやばば」
「はいはい2人とも、ここから退きますよ。ありがとうございましたゼフィルスさん。またのちほど遊びましょう」
「おう!」
最後にロゼッタと約束して3人を見送る。
えっと、今何人だ? なんか去年も思ったけど、これやっぱり多すぎるだろ!
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