第1335話 ゼフィルス最善戦術! 中央の巨城は最優先!
まずは〈中央西巨城〉確保。
これは最優先。
さらにここでポイント、次に狙う〈南西巨城〉〈南巨城〉へ繋げる一手。
〈中央西巨城〉を攻撃
これが初動で勝利に繋がる大事な一手になる。
巨城を攻略している最中に動いてはいけないという決まりはない。
攻撃しながら次南へすぐに向かえるよう、北側から南側へ回り込んでおくことで時短になるのだ。
「C班、D班は南へ! レグラム、そっちは任せたぞ!」
「任せるがいい!」
俺たちは南へ行く3つの班に分かれ、二手に分かれた。
レグラムは現在〈馬〉に騎乗している。その馬は以前はアイギスが連れてきたダンディ君だ。しかしアイギスがゼニスを迎えたことでレグラムに渡った経緯がある。
そして、レグラムの後ろにはオリヒメさんが乗っていた。もう全力で抱きしめているような感じでレグラムをホールドしている。
あれで小城にタッチできるのか? と思うがそこはオリヒメさん。
目に見えないほどの速度で手を離し、タッチして即でレグラムに抱きつき直していた。マジぱねぇ。
その2人がD班のメンバー。道はレグラムたちが作りまっすぐに南下。
これにより線を引き、通せんぼうする狙いだ。
その道をC班であるアリス、キキョウ、ヴァン、ナキキ、シュミネ、の新メンバー組が追いかけ、そのまま〈南西巨城〉まで突っ走る。
しかし、〈中央西巨城〉を陥落したタイムラグがあるのだから今から線を引いた所で通せんぼうなんてできないだろう、と思うだろう?
そこがミソ。相手が〈南西巨城〉へ行くには、観客席を迂回しなくてはならない。
故に、赤チームが観客席を抜けるまでに26マスもの大きなマスが掛かるのだ。
しかし、白本拠地からなら、抜けるまでに――18マスしか掛からない。
普通なら〈中央西巨城〉の攻略なんてしていたら間に合わないはずなのに、16人による高速の陥落により、レグラムたちは赤チームが観客席を抜ける前に通せんぼうすることに間に合ってしまうのだ。
これにより、赤チームは目の前で〈南西巨城〉へのマスを塞がれてしまうのだった。
「さすがはレグラム!」
その様子を東へ進みながら振り向いて確認。
足を止めずに俺たちは〈中央東巨城〉へ向かっていた。
「ゼフィ先輩、このままだとラナ殿下の攻撃範囲に飛び込んじゃう」
「なぁに問題無いって、遠距離攻撃は飛来するのに時間が掛かるんだ。すぐに抜けてしまえばいいだけのこと! 必要なのは前へ突き進む勇気だ!」
「! さすが勇者」
ミジュの言葉に俺は自信を持って答える。
ここでラナの遠距離攻撃の攻略法を教えよう。
まあ、攻略法というか、知っていれば防げるんだけどな。
まず俺たちの状況だ。俺たちE班は全部で9人。
俺、シェリア、ルル、エリサ、フィナ、ミジュ、サチ、エミ、ユウカだ。
その先頭を走るのが俺とミジュ。
〈中央西巨城〉を陥落後、俺たちは一度南東へと出て赤チームのマスの確認をする。
さすがはリーナ、俺たちが狙いたかった〈南巨城〉は案の定、保護マスの線にて通行不可にさせられていた。
しかし保護マスはどんどん保護
だが、レグラムたちによって〈南西巨城〉への進行を止められた赤チームは、今度は〈南巨城〉へと向かうはずだ。
相手は先頭がカルアとパメラの黄金チーム。そこへ〈イブキ〉が1台追随していた。エステル号だな。
数は10人ほどか? 〈南巨城〉を取り合えば、確保できる可能性はある。
だが、俺たちが選んだのはスルー。〈南巨城〉は諦めることにした。
なぜか? それは競合する巨城よりももっとおいしい巨城があるからである。
南東へ進路を執りつつ〈南巨城〉を取るぞとフェイントを入れて相手に警戒させておいて、〈中央東巨城〉を確認すると、なんとまだ陥落せずに残っていたのである!
俺たちは進路を〈中央東巨城〉へ変更した。
しかし問題もある。ミジュが言ったように、ラナ問題だ!
先程も言ったように〈中央東巨城〉は赤本拠地から僅か7マスで隣接が取れる。
つまり、ラナの攻撃範囲内。
おそらくラナ、リーナ、シャロン辺りは最初から本拠地に詰めているはずだ。
理由は本拠地にいながら巨城へ攻撃できるから。
隣接しておけば後はラナたちが陥落できるのである!
故におそらく〈中央東巨城〉は後回しというか、ラナに陥落を任せるだろうなという予想があった。そして見事に当たった。
〈中央東巨城〉はHPを4割ほど減らしていたのである。
おそらくラナが削ったに違いない。しかし、ノエルはこっちのチーム。
連続で撃てないから攻略がストップしていると考えて良いだろう。
そこへ、俺たちが斬り込む!
―――――――――――――
後書き! 本日2話!
ここまでのイメージ図!↓
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