第42話 ギルド。勧誘について考察する。行動開始だ
ギルドというのは〈ダン活〉の花形の一つだ。
膨大な種類の
そんなストーリー、というか手順で進む。
ギルドはFランクからあり、最高はSランクまで。
ギルドを結成すると何かと特典があったり、ギルドではないと参加出来ないイベントやクエスト、レイド戦なんかも多い。
むしろ中盤以降はギルドを結成していることが前提になるため、複数キャラを育てていないと先へ進めなくなってしまう。
最初〈ダン活〉を始めた頃はパーティ5人を特化させてレベル上げしてしまった弊害で、中盤で行き詰まって動けなくなってしまった事があった。
多くの
開発陣側からしても、これだけ
ギルドの特典は様々な物があったが、その一つにギルド部屋というものがある。
むしろギルドを結成する上で一番のメリットかもしれない、学園側からそのギルドが使える専用の部屋を与えられる。
Fランクの部屋は教室レベルの部屋と付随する小部屋1つが与えられる。
最低人数は5人で、最大10人まで参加が可能だ。小部屋は共有の倉庫部屋として使えるため、今まで持ち運びの関係で懸念していた素材の問題が解消される。これは地味に大きい。
Eランクは小部屋が2つになり、最大15人まで参加可能になる。学園側に申請すれば、1つの小部屋を生産部屋に改装することも出来る。
Dランクになれば小部屋4つに増え、最低5人、最大20人まで参加出来るようになる。
ここまでがギルドの活動部屋だ。
そしてCランクからは毛色が変わる。ギルド部屋ではなく、ギルドハウスが与えられるようになる。
C道に立ち並ぶ独自の
これも最低10人、最高20人まで参加が可能だ。
他にも諸々、Cランク以上になれば特典がてんこ盛りに増えていく。
軽くCランクまで語ってみたが見ての通り、ギルドはCランクからが本番だ。
〈ダン活〉でもDランクからCランクの壁は厚い仕様で、とあるイベントをクリアしなくてはランクが上がらないし、Cランクからはランクが下がることもあるので気張る必要もある。
まあ、当分はCランクに上がることが目標だな。
つまり最低でも10人、ギルドメンバーを集めなくてはいけない。
しかもCランクに
でも出来れば下級職高位のメンバーで揃えたい。目標は大きく、最強のSランクを目指したいからな。
この世界では
特に下級職高位に分類される
えー、である。
なんで知らんのと。
俺ら〈ダン活〉を愛するプレイヤーは多少のヒントのみで1021職全ての発現条件を看破したというのに、この世界の住民は何をしているのかと。
しかし、それも仕方ないのかもしれない。
ゲームの〈ダン活〉は真っ白な16歳からスタートし、16歳のうちに行動したことで
一方リアル〈ダン活〉では16歳
人生のどこに発現条件を満たす箇所があったのか、非常に解りづらかった。解析・研究班もさぞ行き詰まったことだろう。
あ、そういえば入学式のジョブ計測の時に事情聴取をさせてくれと言っていた研究者の方々はどうしたんだろうか。あの後勧誘合戦でゴタゴタしていたから落ち着くまで保留って事になってそのままだったな。確かいつでも訪ねてほしいとか言っていたが。
ふむ、少しヒントを流しても良いかもしれないな。
そうでもしないとこの世界の人たち、みんな低位職や良くて中位職にしか成れなさそうだし。後々のことを考えると周りの人材も
ギルドの参加上限増えたら追加で勧誘したいから。
ゲーム時代は自分が欲しい職種を選んでスカウトの募集をすれば勝手に集まる仕様だったが、そもそも欲しい職種に就いている人間がいないのではスカウトしようも無いし。
もう一つ、ゲームではスカウトしたい人間を一からメイキングするという方法もあった。
というかこっちがスカウトの主流だ。自分好みのキャラクターをメイキングし、好きな職業の発現条件を満たして就かせ、そのままギルドメンバーにする。
ギルメンはプレイヤー毎に個性が出てくるので〈ギルドハウススクショ観覧会〉なんてイベントも組まれることもあった。おそろいの服装なんかを集めるのに苦労したっけ。
しかし、さすがにリアル〈ダン活〉でキャラクターメイキングは出来ないし、募集か勧誘、ということになる。
さてさて、どうしたものか。
いや待てよ?
今の時期、一年生は未取得状態のやつが大半だ。
って事は、キャラクターがメイキングされているだけで
なんと言うことだ、そんな事に今の今まで気がつかないとか俺はどうかしていた!
くっ、全部リアル〈ダン活〉が楽しすぎるのがいけないんだ。本当にいけない子だよぉ〈ダン活〉は。テンションが上がりすぎて浮かれちゃってたよ俺は。
さて、ということで方針は決まったな。
まだ
よし、そうと決まれば早速、行動開始だ。
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