第22話 クドラ山の謎
・クドラ山の入山規制は山頂で極秘実験をしているため。※憎魔伝説は作り話
・クドラ山の防魔鏡は軍が開発した特殊な門で、自由に開閉が出来る。
・実験体は親のいない孤児で行われている。※おじいちゃんが見た子供がそれ。
・実験の結果、同じ顔をした人間が生まれる。(?)※ワネ。
・研究成果を見るために査定試合に参加。予想以上の成果を出す。※オドオドした口調のワネ
・事態を重く見た(不審に思った?)ベッチャ大尉がワネに反則負けの裁定を下す。※大尉が人体実験に関与してるかは不明、少なくとも存在は知っている?
・二日後、暗殺未遂事件勃発。※ワネの暴走?※黒幕の指示?不明。ベッチャ大尉が直属の兵士長と共に取り押さえる。即日死刑執行。※本当に死刑執行されたかは不明。
・翌日、ベッチャ大尉が側近の兵士長五名を連れてクドラ山に入山。軍事演習という名目だったが、実弾入りの武器を準備していたことから、明確な敵意、殺意を持っていたとは明白。
・爆弾が爆発。ベッチャ大尉のメンバーは兵長一人残して全員死亡。
・唯一生き残った兵長が意識回復後、国王と接見。翌日退軍。行方不明。
・一ヶ月後、ルーロンがクドラ山に入山。監視員ワネと会う。※粗暴な口調のワネ
・絵が得意な配給係にワネの顔を描いてもらいジャンザザに確認。同一人物と判断。
・ワネ実は双子?
◆◇◆◇◆◇
「こんな感じかなぁ・・・」
ルーロンが紙を見ながら鉛筆を置いた。ジャンザザが覗き込む。
「この、【オドオドした口調】【ガサツな口調】てなんだ?」
「私がクドラ山で会ったワネは口調がガサツだったんだよね。けど、ワンパさんが査定試合の時に話したワネはオドオドしてたって」
「ああ、確かに俺も話しかけた時も大人しい感じだったな・・・」
「ふうむ、やっぱりワンパさんはちゃんと本当のことを話してくれてたのか」
だからと言ってキスしたことは許せないけど。
「こうして見ると、この説が有力に思えてくるな・・・」
つぶやいたジャンザザの横顔を見ながらルーロンは「よし!」決意の声を出した。
「私、もう一度会いにいくよ」
「・・・誰に?」
「ワネに決まってるでしょ」
「バカか!」ジャンザザが怒鳴った。
「ダメに決まってるだろ!お前の推測通りなら、どれだけ危ないか分かるだろ!」
「前に会った時は全然危ない感じはしなかったよ」
「その時はお前に敵意がなかったからだ。次に会う時は無意識に警戒心を持ってしまう。それを見抜かれたらどうなるか分からないんだぞ!」
「私は仕事として行くの。仕事に危険はつきものなのは兵士だって同じでしょ?」
「なら兵士として言わせてもらう!あの山への一般人の立ち入りは禁止されている!次期兵長の権限として入山は許さない!」
「それなら私はリューサ出版の記者として、ポエン国軍が隠蔽している国王暗殺未遂事件とその実行犯もしくは黒幕犯が今も軍に従事していることを告発するから!」
二人はしばらく睨み合っていたけど、先に視線をそらしたのはジャンザザだった。
「・・・分かった。お前がクドラ山に行くのを止めない。ただし一つ条件を出す」
この男の出す条件なんて分かりきっているけど、一応訊いてみた。「なに?」
「俺も一緒に行く」
予想通りだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます