第17話 破滅龍の軍勢の戦い
カズマとワイバーン120体の戦いが始まった。
カズマは両手の魔法銃を剣モードに切り替えてワイバーンの軍勢に飛び込んで行く。剣に魔力を込めてワイバーンの首を切り落としていく。
するとワイバーンの口からブレスが一斉にカズマに向って放って行くとカズマは防御魔法を使ってブレスを防いで行くのだった。
「こんな多数の小物にチマチマと合わせるのはちょっとマズいかもな。俺も少しだけ本気を出すとするか。」
カズマは魔法銃を銃モードに切り替えて銃身に魔力を入れていく。
少し大きめの弾が両方に各6発魔法銃に込めてそして...。
「いくぞ! ザコめ。<メテオ弾>発射!」
カズマは合計12発の魔力弾を放つ。魔力弾は途中で更に大きくなっていきワイバーン軍勢の頭上で全て爆発した。
爆発した魔力弾は無数の弾に変化してワイバーンの軍勢に向って落ちて来る。
ズドオオオオオオオオオオン!
無数の魔法弾はワイバーンに当たり次々とワイバーンの頭を貫通していくのだった。つまりカズマの魔力弾はワイバーンの頭に当たるように仕向けた追尾型散弾であったのだ。
ギェエエエエエエ!
ワイバーンの軍勢は大きな悲鳴を上げて次々に倒れていく...。
ワイバーンの数がたった5分で約100体が死滅していったのだった。
カズマは魔法銃を剣モードに切り替えて残りのワイバーンの首を切り落としていき、最後のワイバーンの首を切ったところで
『ふう。おい。そこの破滅龍バハムートとやら、お前本当に破滅龍なのか?』
カズマはバハムートに尋ねたのだ。
バハムートは驚きを隠せなくただ、
『お前、一体何者だ?』
『俺か?』
『そうだ。この世界にワイバーンをこう簡単に倒せる冒険者はいないはずだ!』
『俺はこの世界の人間ではないのでね。俺がいた世界は『地球』だ』
『!......まさか....お前....あの世界の戦士なのか?』
『やっぱりな。お前に聞きたい事がある。お前さ、俺のいた世界『地球』にある『富士山』の火口にいた奴だろう?』
「なんでそれを知っているのだ?」
「それはな...お前の両翼を切った兵士だからさ。」
カズマは少し微笑みながら答える。
「お前が「破滅龍」ではないのはお前の姿を見てわかるからな。理由は本当の破滅龍は俺が彼奴の右目を潰したのだからな。俺もその時虫の息だったがな。」
「我は誠の「破滅龍バハムート」であるぞ! お前なんか知らない。」
「お前の両翼を切り落とした男は確か黒い全身装備していたはず。顔も隠してしたからな。」
「何でその事を知っている。」
バハムートはカズマに問いただす。
「だってその黒い全身装備していた男が俺だったからだ!」
「!」
「さてお前に聞きたい事があるが、そこの隣の男に聞くとするか? そろそろ終わりとするか。」
カズマは魔法銃を剣モードに切り替えて高速で剣を振るってバハムートに切り込む!
<秘技 無双演舞>
バハムートの体はカズマによって細かく切り込まれてただの肉片になっていくのだった。
『まさか......ぐはあああああ!』
それがバハムートの最後であった。
「残念だがお前はもう終わりだ。」
カズマはバハムートを秒殺したのだった。
そしてバハムートの隣にいた男、グラゼルに話をするのだった。
「さて。教えて貰おうか? グラゼルさんって言うより本当の「破滅龍」バラクーダよ。」
「ほほう。私がバラグータと言う理由は?」
「あんたの右目ないだろう? 見たらわかる。」
「ほほう。さすがは「あの時の戦士」だな。流石にばれていたか。あはははは。」
グラゼルは大声で笑いながら答えた。
「私が本当の「破滅龍バラクーダ」だ。久しいのお主は。」
「そりゃどうも。それで陰であの小物を操っていたのか?」
「いや。あれは私が居なくなったのを聞いて破滅龍と自ら名乗り帝国を支配しようと考えたのだ。私はこの姿グラゼルになって色々と知恵をあげていたのだよ。」
「お前の本当の理由はシズクさんだな?」
「あの女性も理由にはなるが、別にあるのだよ。」
「その理由を教えろ。」
「教える義理はないのだがね。では、また会おう「黒龍」よ。」
グラゼルは消えて行くのだった。
△△△△△△△△
グラゼルことバラクーダは亜空間にいた。
亜空間にはバラクーダ以外に3人に男女がいた。
「あら。バラクーダじゃあないの?」
20代半ばの女性がバラクーダに話をかける。
「なんだ、お前か? オリビア=マーガレット院長先生。または「深淵の魔女」よ。」
「お前、あの女性を匿っていたのか?」
「違うわよ。本当のオリビア院長が匿っていてね。院長を殺した後であのシズクを生け捕りにしようとしたら、あの院長め。こっちの気配を感じてシズクを孤児院かを辞めされたのよ。」
「そこでそこにいる「殺戮の騎士」と「破滅王」の部下がロジーナに潜っていたのだな?」
バラクーダがそういうと30代の騎士風の男が
「そう言う事だ。」
更に20代半ばの冒険者風の男が
「俺なんか、シズクの恋人になった途端、「破滅龍」の部下に邪魔されて困ったもんだ。」
「それより、あのカズマって男。あの『地球』から来た戦士だな?」
「間違いない。俺達の計画を邪魔した男だ。」
「それでシズクの件はどうするのだ?」
冒険者風の男がバラクーダに問いかける。
「一旦、保留だ。『破滅王』。」
「そうだな。あの『大賢者』がいるのなら猶更だな。」
「あいつには結構痛い目にあったから。良しとするか?」
「殺戮の騎士」は同意したのだった。
「それでどうするの? あのカズマって男危険じゃないの?」
「俺達の計画に邪魔なら始末するが、今なら放置してもいいだろう。逆にあの男を利用するのも良いかと思う。」
「俺達は元々ここの住人であって、ここを守ると決めたはずだ。」
「俺達の本当の敵は.....『エデン』にあるのだからな。」
「『エデン』の奴ら、帝国と連邦と王国を内部から壊滅させている。それを阻止しないといけない。だが。」
バラクーダは微笑んで答える。
「俺達の部下を『エデン』に利用されて早50年。そろそろ対策を練ればならん。俺達が『エデン』の縛りを解いたのがあの男だと思わなかったけどな。その為、俺は片目を失い。『深淵の魔女』はあのの母親として一回殺され、『殺戮の騎士』は背中に傷を付けられ、『破壊王』は顔に十文字に傷を付けられてしまったのだが?」
「私は、シズクの監視をするわよ。一応あの子、私の息子の嫁でもあるのよね。」
オリビアはそう言い。
「私は帝国の内部状況を確認するとするか。どうも王子の継承争いに『エデン』がかかわっている見たいだ。」
と『殺戮の騎士』は答える。
「俺はあの男と接触する。一緒に行動した方が良いかも知れん。」
と『破滅王』は答える。
「俺はあの男の父親として見守るとするか?」
バラクーダはそう言う。
「俺達はシズク....いや、「聖女」を『エデン』から守る事だ。いいな元『勇者』パーティとして俺達がこの世界を守るのだ!」
「「「了解!」」」
その場にいた全員はそう返事をして消えて行くのだった。
△△△△△△△△
カズマはこの世界を守れるのかどうかお楽しみしてくださいね。
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