第14話 身辺調査
シズク達が魔法の特訓をしている時、カズマは元傭兵で潜入して相手のアジトを壊滅した様に憲兵に変装して領主宅に向い入り口の護衛騎士に
「すいません。少しお聞きしたい事がありまして。」
「何を聞きたいのだ?」
「この人物を探しているのですが?」
カズマは自分の寝顔絵を護衛騎士に見せて
「実はこの人物は冒険者でありながら此処を襲う計画をしていまして、先日にこの冒険者が領主様のお宅から出ていくのを見かけたのでお聞きしました。」
「その冒険者は領主様のお嬢様を助けたらしいので領主様がお会いになったのだ。」
「ならば、領主様にこの冒険者についてお話をしたいのですが?」
「少し待ってくれ。領主様にお伺いしてみる。」
近衛騎士は中に入って行った。5分後に戻って来て
「領主様がお会いしたいと申すので入っていいぞ。」
「ありがとうございます。」
カズマは中に入って執務室に入って行った。
執務室には誰もいないのを確かめて執務の机の下に小さな石見たいな物を取り付けた。すると領主が執務室に入って来た。
「私が領主のヘルマン=ローレンスだ。」
「私は憲兵のグリンでございます。実はこの人物の事に付いてお話したい事があります。」
「申してみろ。」
「はい。この人物は私が冒険者ギルドの酒場で女性との会話を耳にしまして、このカズマって言う冒険者は領主様を暗殺しようとしています。」
「なんだと。」
「はい。本当です。それと教会の司教様も....。」
「その者は確か、ギルドから迷宮調査依頼を受けているはずだが?」
「はい。迷宮調査は終わっているみたいでした。誰かに殺されかけたと本人が言っていました。恐らく領主様が俺を殺そうとしたんだって言っていました。」
「良く報告をした。感謝する。」
「いえいえ。領主様の為なら。では私はこれで失礼致します。教会にもお伝えしないと行けないので。」
「わかった。」
とカズマは領主宅を出て、教会に向った。
教会に着くと受付の神官が居て
「すいません。司教様に至急お伝えしたい事があります。」
「どういう内容かね?」
「実はこの人物が司教様を殺そうと計画を耳にしましたので司教様にご報告を。」
「少しお待ち下さい。司教様に確かめてきます。」
神官は司教の部屋に向って行った。
「司教様がお会いするので執務室で待ってくれと言っています。」
神官の案内で司教の執務室に入り、執務室の机の下に同じ石を取り付ける。
「お待たせしました。私がこの教会の司教でワルダー=キーモイズです。」
「私は憲兵のグリンでございます。実はこの人物の事に付いてお話したい事があります。」
「はい。この人物は私が冒険者ギルドの酒場で女性との会話を耳にしまして、このカズマって言う冒険者は司教様を暗殺しようとしています。」
「御助言ありがとうございます。」
「それでは失礼致します。」
カズマは教会を後にした。
カズマは自宅に戻り自分の部屋で魔道具を使った。それは教会と領主宅で取り付けた石から声が聴こえる魔道具で地球では「盗聴器」の様な魔道具だった。しかもカズマにある魔道具で声を録音が出来る品物であるのだ。
「俺の事を言ったので一週間以内に何からの行動が出てくるはずだ。その行動次第で俺の計画が決まる。」
教会と領主の出方次第でどっちかから攻略するのか考えていたのであった。
シズク達がいない間にケリを付けないと思うカズマだった。
△△△△△△△△
領主Side
「なんだと‼ それは本当か?」
ハイゼンは驚きを隠せない表情でヘルマンに怒鳴りつけていた。
「はい。昨日、憲兵が私の所に来てそう言っていました。2日前に話してみたいです。」
「それが本当なら、私が送った二人は死んだか。」
「その通りになるかと思います。しかもここ数日に私達を暗殺しようとしているみたいです。」
「ならば、ここの警備を厳重にしないと行けないか。私の部下を数人屋敷に入れろ。いいな、ヘルマン。」
「わかりました。ハイゼン様。」
「私は主に「念話」で今の事を報告する。此処を出ていくと嫌な予感があるのでな。もしも彼奴が来たら私には人質がいるのだからな。エリーゼと言う人質がな.....。」
「はい。」
ヘルマンは黙って返事をした。
(カズマ君。本当に大丈夫だろうな?.....)
実はカズマはハイゼンが居ない時を見てヘルマンと会っていたのだった。そこでカズマの推理がヘルマンが置かれている立場であるって事に驚かせていた。
ヘルマンにロシーナに在中している「魔族」達を壊滅する計画を聞き、協力することになったのだった。
(こっちの準備は問題ないぞ。ハイゼンをここに留めるのが私の仕事だからな。後は頼むぞ。カズマ君.....。)
△△△△△△△△
教会Side
「それは誠か? マーベラス司教よ。」
「はい。グラゼル様。」
「さっき、ハイゼンから連絡があって彼奴は領主宅に留まる事になったので我は主の元に戻る。ギリオンは此処に置いていくから大丈夫だろう。」
「ギリオン様をですか? それはありがたい。」
「ギリオンは吸血鬼だからな暗闇での戦闘になったら先ず勝てるはずだ。もし昼間だったらお前がギリオンの部屋に案内するんだ。いいな?」
「なんでギリオン様の部屋に案内するのですか?」
「ギリオンは昼間の行動が出来ないのだよ。」
「分かりました昼間は任せて下さい。」
「では我は失礼するぞ。」
グラゼルは煙となって消えて行くのだった。
「カズマって言う冒険者を殺したら、あの院長に冒険者殺しの罪として領主様に捕まって死刑にさせてやる.....あはははは!」
高笑いするマーベラス司教であった。
だがここからカズマの逆襲が始まるのだった....。
本日から22時ごろに更新させていただきます。
ここからカズマの無双劇が始まりますのでどうぞ楽しみにして下さい。
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