第5話 家を買って使用人を雇う。
次の日、カズマは宿を出て冒険者ギルドに向った。
家を借りようと考えてたのだった。
冒険者ギルドに入って専任担当のヘレンに声をかけた。
「おはようございます。ヘレンさん。」
「カズマさん。家を借りる件ですね。こちらの席でどうぞ。」
ヘレンはカズマをテーブル席に案内して家の資料を持ってきた。
「カズマさんのご希望はありますか?」
「そんなに大きいのはいらないので部屋2個とお風呂とキッチンとトイレがあれば問題ないのだが?」
「それならば3件ほどあるのですが? 案内しましょうか?」
「お願い出来るのならお願いします。」
「それじゃあ。ご案内しますね。」
カズマ達は外に出て物件を3つ見に行くのだった。
一つ目の物件を見た
「ここは丁度ど真ん中の位置ですので人気の高い物件となっています。部屋は3つ、トイレとお風呂はありませんんがシャワー室が代わりにあります。」
「キッチンは少し狭いな。一応一人なので問題ないのだが、出来たら人通りが少ないのがいい。」
一つ目の物件は無理と判断して次の物件に向って行く。
二つ目の物件は南にあった。
「ここは南の端になります。部屋は2つ。トイレとお風呂はありますが、隣に汚物処理場があってここはお勧めできないかと。」
「そうだな。ここは無理みたいだな。」
二つ目の物件も無理と判断して三つ目の物件に向った。
「ここは東の端になります。ちょうど人通りが少ないのでここはいいかと思います。部屋は3つ。トイレとお風呂もございます。」
三つ目の物件は東の端になっていてカズマの希望にあっていたのだった。
「ここは中々だな。あと他にはないのかな?」
「あと一つありますが。此処はあまりお勧めできません。」
「どうしてだ? 教えて欲しい。」
「少し北の方ですが、手入れが全くしていないのですよ。」
「そこも案内できるか?」
「はい。分かりました。」
今度は北の端にある物件に向って建物を見たのだった。
今までより少し小さいが2階建てで庭も井戸もあった。ただ庭は雑草が生えて井戸は雑草で見えない。中に入ってすぐに大広間で隣にはキッチンがあり奥にはトイレとお風呂があったが中は汚れているのとお風呂は大きいがお風呂の床がボコボコな状態。2階に上がると部屋は3つあって3つともボロボロであった。ただこの物件は階段が地下に繋がっていて、
「この物件は地下室が2つあります。一個は食糧庫としてもう一個は武器置き場として使っているって聞いています。」
「ここの持ち主は?」
「ここの持ち主は冒険者のパーティの住処でそのパーティはある依頼を受けていたのですが、全員死亡となりましてそのまま放置していました。」
「ここを借りると幾らになるのか?」
「此処だと月金貨2枚です。」
「買うとしたら?」
「買うのでしたら金貨2000枚です。」
「ここにする。借りるのじゃなく買うよ。」
「え?」
驚くヘレン。
「はっきり言って。冒険者ギルドでは有望の人を此処に留まって欲しいとおもっているのだろう? 俺は旅をしたいだが本拠地は此処でいい。」
するとヘレンは、
「本当ですか! それならギルド支店長から言われてカズマさんが家を買うのなら援助金を出すように言われています。それを差し引いて金貨200枚で行けます。」
「お願いするよ。ヘレンさん。」
「はい。ありがとうございます。」
カズマ達は冒険者ギルドに戻り家を買う手続きをした。
「あのままだと住めないと思いますが?」
「大丈夫だ。内装とか自分でするので1週間あれば住めるはずだ。今住んでいる宿を1週間延長できるのか?」
「そこは問題ないです。宿の宿泊料はギルドが持ちます。」
「内装が済んだらまたギルドに来るから、色々とお願いがあるのでね。」
「分かりました。」
とカズマはギルドを後にして買った家に着いた。
先ず外回りを整理するのだが、カズマはまず家の周りに防御&防音結界の魔道具を四隅に置いて結界を発動した。
その後、雑草を弱い火の魔法で雑草を灰にして、錬金した鍬で土慣らしをする。
井戸の中には水が入っていたのだが、汚れいたのでこれも錬金で作った浄化薬を入れて井戸の中の水と回りも綺麗にした。
次に家の中のボロボロの家具を亜空間収納をして何もない状態にした。
その後、魔法銃で水の魔法を撃ちまくり汚れを落とし、バランから教えて貰った部屋をいつも綺麗に出来る魔法弾を作って魔法銃で撃ちまくった。
トイレは綺麗になったのだが、この世界のトイレはスライムが汚物を食べる場所があって今は居ない為、次の日にスライムを何匹か生け捕りにしてスライム専用の場所にスライムを置いた。
3日目、お風呂の改築を始めた。
2日目に森から地球で言う杉みたいな気を伐採して同じく亜空間収納をして持ち帰りお風呂を石型から伐採して木を使ってヒノキ風呂風にアレンジする。井戸の中に入って水道を引きキッチンとお風呂場に水道を引いた。
お風呂場には熱を発する魔法具をお風呂に取り付けて魔力を入れるとお湯になる様にしたのだった。
残りの木を使ってベットと収納タンスを3つ作り各部屋に置いた。
大広間は大きなテーブルと椅子4個作った。
キッチンでは木棚を作り食器や調理器具を置いた。
後錬金で大型コンロを作成する。魔力を入れると火を着く品物だった。
4日目は商業地区に向い。ベットに使うシーツとマットとカーテンとかの内装用品と調理用品と食器などなどを購入して設置をしていく。
5日目は、建物の外装に使う防腐剤入りペンキを錬金で作って塗って行く。
後は地下室のリフォームをしていく。食糧庫には錬金で作った防腐剤を壁に塗り、
隣の武器置き場にはカズマ本人しか入らない様に扉に魔道具を取り付けた。
そして建物のリフォームが終了した。
次の日、カズマは再びギルドに行きヘレンに話した。
「料理を作ってくれる兼家の管理が出来る人が欲しいのだが?」
「何人かいますが。盗賊とか入る可能性があるので男性の方がいいかと思いますが?」
「それは問題ない。防犯処理はしているので家を男女問わずでいいよ。」
「それでしたら面接します?」
「いいよ。それで俺が<鑑定>して決めていいか?」
「はい。良いですよ。」
とカズマは別室で面接をする事になった。
しばらくしてヘレンは4人の男女を連れて来た。
カズマは鑑定をしていく。
①名前 グランツ 44歳 男
レベル28 職業 元貴族の執事
<管理が出来る人です。料理は余り上手くありません。>
②名前 マリア 45歳 女
レベル20 職業 元宿屋の女将
<料理はまずまず。しかし盗み癖多し>
③名前 ザック 44歳 男
レベル22 職業 元料理人
<元料理人なので問題ないが戦いには不向き>
<?>は何だのだ? 長所と短所が書いてある。
三人を見てまあまあだと思ったが次の人が入るとカズマはビックリする。
④名前 シズク 22歳 女
レベル60 職業 元冒険者 シスター
<元Cランク冒険者で孤児院出身。料理も出来るいい物件ですよ。>
おいおいおい....。
「貴方はこの前の孤児院にいたシスターではありませんか?」
「貴方はカズマさん。」
「何故この応募しているのですか?」
「実はあの後、孤児院の援助が打ち切りになってしまってカズマさんからいただいた援助金では全員が暮らせないので私が元冒険者していたので冒険者として行こうと思いましたが、再登録すると一からやり直しになるのでこの募集の金額が月金貨2枚だったので面接に来ました。」
「そうなると、シズクさんは住まいはどうするのですか?」
「昨日は知り合いの家に泊めて貰って住むところがないのです。」
「ヘレンさん。このシズクさんで決めます。一人で十分です。シズクさんは住み込むで来てください。」
「シズクさん。カズマさんの使用人って事でお願いします。」
「ありがとう。ございます。」
カズマとシズクはカズマ宅に向うのだった。
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